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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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姉妹なのか従姉妹なのかい未だに分からない謎の女の子

そうだそうだよ俺何今まで、2人に固執していたんだ。ここにもう1人海未の事を知っているやつがいるじゃないか。


「蒼脊お前海未に姉妹か従姉妹がいるのを知っているか?」


「はぁ?アイツは昔から一人っ子だろ?……いや待てよ確か妹がいたって話を聞いた様な気もするな。」


「妹?……へ?姉じゃなくて?」


「姉?……いやいやどう考えても姉がいるのはおかしいだろう。」


「じゃあ双子の妹?がいるのか?」


「双子?お前大丈夫か?海未に双子がいる話なんて聞いた事ないだろう。そんなのお前と山茶花がよく知ってる事じゃないか。」


やっぱりそうだ。俺と山茶花がよく知ってると言ってくる辺り他の皆んな海未が従姉妹や姉、妹そして双子という事に関してはこっちがしってると当然のいう。じゃあ俺が単に記憶がないのか?だとすればあの時言いそびれた山茶花のあの焦らされそうになった言葉がカギいや答えを知っているという事になるな。


「そうだなお前に聞いたのがそもそも馬鹿だった。」


「おい人に聞いといてそれはなくないか…最近付き合いが悪いともったらコレだもんな。いいよもう他の奴と飯食べるから。」


「いや別に他意があったわけじゃないから気にしないでくれ。」


「思いっきり他意あっただろう。さっきの物言いの発言は……はぁ〜なら俺達よりも知ってそうな奴がまだ後2人残ってんじゃないのか?あの2人に聞けないとするなら…」


「いやよく俺があの2人に聞きたい事がある内容を理解したな。」


「この流れで何故に気付かない馬鹿が何処にいる。……けど何でそんな事を聞きたがったんだ?お前と海未との接点ってまだないんじゃなかったのか?」


「ああ実は…」


俺は朝の出来事を蒼脊に手短く話し何やら納得しつつもあり呆れてる部分の要素も見える。


「……あ〜それは何というかお互いの食い違いの問題でもあるかもしれんな。」


「どういう事だ?お前やっぱり何か知って…」


「悪いこれ以上は口止めされてるんだ。もし知りたかったらさっき言った2人の誰かに聞く事だな。まぁ素直に話してくれるとは到底思えないけどな。」


そう言ってこの場を颯爽と去り食堂へとそそくさと移動していく。


「アイツこういう時だけ幼馴染の絆は大事にするんだよな。やっぱりなんだかんだ言ってたりはするが、アイツが1番幼馴染5人組を思ってるのかもしれんな。それに比べて俺は……いやそんな事を考えてはいられないなひとまず蒼脊の言う通り1番知ってそう人物1人1人に……めんどくさいから纏めてでいいか。」


俺は知ってる2人組にメッセージを送って、屋上で昼食を取らないかと送ったら1番早目に素早く送られた美森姉がなんだか物凄い喜びの返事が返ってきて直ぐに行くとメッセージがくる。それに連なって東小橋川さんも了解と返事があり、お弁当また2つ分持ってきてくれたらしく、自分も向かうねと言ってそのまま屋上へと待ち合わせになった。


………屋上


「してやれたわ。」


「え〜何がやられたんですか?美森さん相変わらずの早とちりで、なんだかお茶目で可愛いですね。」


「あら〜そういうあなたこそ、どうしてそんなありもしないお弁当箱を二つ分を用意してきているのかしら?心の何処かで彼と2人っきりになれる予想でもして作ってきたんじゃないの?」


「ち、違いますよ!どうして僕がそんな事しないといけないんですか!コレはそう早弁する為に作ってきたんです!」


無理な言い訳すぎるぞ東小橋川さん。そのお弁当普通にメッセージで余分に言ってただろうに…それをここでのその言い訳はあまりにも無理がある。


「ふ〜んまぁそれならそれで別にいいんだけどね。それで私達を呼んだ理由はなんなのかしら?」


それでいいんだ美森姉。まぁあまり突っかかるのがめんどくさいと思ってたりするんだろうなきっと…後さっき何でしてやれたとか言ったんだ?別に何もしてないと思うんだが…


「ああ実は…海未の事について2人に話がしたくて…」


「海未の事?」


「そう海未って姉妹とか従姉妹とかもしくは双子とかだったりいたりしないか?」


「……あなたおかしな質問をするわね。あの子に双子なんてそもそもいたりするわけないでしょう。それはあなたが1番良く知ってるはずよ。」


「だよな。でも今朝方自分を装って俺の家の前で昔のあだ名を言ってきたんだぞ。それってさ海未しか言わなかったあだ名なのに別人の子がそれを言ってきたんだ。つまり海未に頼まれて私があなたの幼馴染ですとか言う嘘をついてまで現れる子ってどう考えてもおかしいと思わないか?」


「話を聞いてる限りあなたがおかしいんじゃないのって思うわね。何を言ってるのかさっぱり分からないわ。」


やべ何か物凄く頭のおかしかな奴って顔をされたぞ。え?今の会話俺が変なのか?


「そうだよミーウちゃんを1番よく知ってる君なのに、それが分からないんじゃ幼馴染として可哀想だよ。」


「うっ…確かにそれはそうだが……ん?ミーウちゃん?アイツにそんなあだ名なんかあったか?」


「ああコレはね僕が親しみを込めて自分で考えたあだ名だよ。まぁ僕以外に呼ぶ人なんてまずいないんだけどね。コレでも最近は相談役にも乗ってあげるからね。」


「何の相談なんだ?」


「う〜ん主に恋愛事情?どうやら女の子に人気になって大変らしいよ。ミーウちゃん相当人気だから。」


「海未が?それ何かの勘違いなんじゃないのか?というか何故女の子?」


そう言えば前に一度ミーウという名前を東小橋川さんから聞いた記憶がある。まさかそれが海未だったのか?危うくちょっとした事で考えの相違に履き違える所だった。


「何故って………そう言えばあなた今の海未に会った事って無かったかしら?」


「今の海未?今の海未って昔みたいにコロコロしてた時とあの頃の海未そのままなんだよな?」


「…………そういう事なのね。」


「そういう事って?」


「プフ!僕分かっちゃったかも。というかコレは完全に笑いのツボでしかないよ。あははは…」


何故急に腹を抱えながら、涙目になって必死に笑いを堪えようとしているんだ東小橋川さんは…全然意味がわからない。


「何がおかしいんだ。というか何か知ってるなら言ってくれよ。言わないと分かるもんもわかんねーだろう。」


「そうね言わなきゃ分からないのは確かねこの場合は…でもあなたね〜……まぁいいわひとまずヒントをあげるからあなたはそれで、今の海未とちゃんと向き合う形で接しなさい。」


「はあ?今海未って………どういう事?」


「昔の海未と今の海未…既に外見が変わってるのよ。というよりもまずあなたにそのまま接触なんてしないわよ。あの子にはちゃんと偽名として接触する形で私達幼馴染5人は最初でそう決めているんだから。」


「そうか……だとすればアレは海未じゃなくてやっぱり誰かの悪戯か?でも悪戯にしてはどうにも度が過ぎるというか…いやしてはいけないという部分もあると言うか…」


「…………ブフ!」


やたらと気にはなるがまだ側から笑いを堪えきれてない奴が1人いて、何だか腹正しく思ってきたりしているのだが、敢えてそこには触れず東小橋川さんから貰った弁当を食べる事にした。


「…………」


そして食べ終わった弁当を包みに入れ俺はその場を後にしここで海未の事について聞いた話しを頭の片隅にいれながら結局海未の家族関係については分からず、今の海未が昔の知ってる海未じゃないという事だけが知れてそのまま飲み物を買いに自販機へと向かう。


「………ねぇあなたもしかしてだけど、もう大体の話の流れで察してそこまで笑いを堪えているんじゃないの?」


「え〜そんな事ないですよ。プフ!いやすみません、完全にとは言えませんけど、こっちもこっちで段取りがらあるので、まさかこうも当たって砕けるとは思いもしなかったというか…」


「何を隠しているかは知らないけれど、どうも食い違いがあるみたいねあの子と一星……まぁ海未に関しては別名でちゃんと一星に会うようにはさんざん言ってあるから大丈夫とは思うんだけど……にしても海未の名前を偽っての彼の前に現れる謎の偽の海未……どうにも解せないわね。」


「そ、そうだね。……くく、にひひひ。」


「林音ちゃん〜そろそろ笑いを止めないと、流石の私もカチンと来たらどうでるか分からないわよ。」


「はいすみません。」


あっさりと今の自分の笑いの鬱陶しさを認めた林音。どうやら彼女自身この真相について既に分かってる様子。それを訝しむ美森、何やら予期せぬ事態が幼馴染の中で波乱へと巻起ころうとしてはいるが、その答えを今直ぐに話せるであろう山茶花の口から一星は直ぐに聞き出せるのかどうか、徐々に真相へと近づいている最中、そこで運命と運命は引き合わせてしまう。


「あ…」


「あ…」


自販機前でバッタリと会う女性と男性の生徒。そう一星と海未と名乗った女の子はまさに一触即発と言わんばかりの気まずい空気の中お互い顔を見合わせる。


「よ、よお…玄関前ぶりだな。その自称海未の名前を名乗ってる人…」


「フン!」


完全に嫌われてる。というか視線すら合わせる気がない。やはり信じてもらえないことに腹を立てているのか?いやでも半ば信じられないんだよな。海未はアレで直ぐに飽きる体質だから運動に関しては直ぐにバテるというのがあった。だからこの子が海未なんてまず信じられないというのが結論。しかし…ここで引き下がってはいけない、少しでも場を和ませて海未の真相へ近づかないとそれにどうして海未は身代わりをたてて嘘までついてこの子に俺と接触させているのか…どうにかして見極めないとまた変なすれ違いが起こったらややこしくなるしな。


※既にややこしくなっている事に本人は気付いておらず、この後更に彼女を怒らせる事になるのをこの時まではまだ分からずにいた。

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