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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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東小橋川の謎的点

少しゆっくりした後お姉さんの方はまだ帰ってはこず、そのまま先にお暇させてもらい俺はマンションの下まで降り東小橋川さんがコチラに手を振りながらまた明日と見送りながら帰宅する。


「今日は波瀾万丈な1日だったな。というか結局俺はあそこへ何しに行ったんだか…」


ひとまず美森姉の忠告通り?なのかあの場から離脱した俺は改めて美森姉に電話をしながら帰る。というのもあの忠告がもしかしてお姉さんの料理の事なのかと思いつつ予めに言っといてくれよと思いながら向こうのなりだし音が止まって電話に出る。


「はいあなたの幼馴染でありお姉ちゃんでもある美森お姉ちゃんですよ。」


「そういうのいいから、というかその自称お姉ちゃん呼びでの応対はやめてくれないか。側から聞けば危ないオプション付きの何かだと思われるだろ。」


「そんなオプション付きがあるお姉ちゃん設定を想像するあなたの方が余程歪な考えでの自意識過剰だと思うわよ。」


「………」


「無言はやめてもらえるかしら?肯定とみなすわよ。」


「それよりもだな。」


「あなた何だか神経ずぶとくなってない?」


「気のせいだろ?というかさっきの通話での忠告なんだが、東小橋川さんのお姉さんの料理の事を言ってたんだな美森姉。家族に関わらるなって言ったけれど、そこまで別に何かある家族にも思えなかったけどな。強いて言うなら自分の家の価値観が俺と違うというのが分かったぐらいだな。」


あんな富豪な家庭なんだ。それはもうかなり裕福な育ちの家なんだろうなきっと…


「…………」


「ちょっ美森姉黙りはさすがに酷くないか。いくら何でもここでの黙秘権は無理があるぞ。」


「いえそうじゃなくて…あなたあの子の家に行ったんじゃないの?と言うより送ったのよね?」


「?ああ送ったけど…え?あの(マンション)って東小橋川さんの家じゃないのか?」


「ああ?ちょっとどう言う事?林音ちゃんの家は普通の家よ。何処かと間違えてないのそれ?」


「いやちゃんと本人が自分の家と言ってそこへ送ったんだが……それに部屋にも案内されたし…」


「部屋にも案内された?」


「え?その部分に疑問を抱くのか?まぁ案内されたのはお姉さんの方なんだけどな。」


「林音ちゃんのお姉さん?」


「あれ?美森姉、東小橋川さんのお姉さんってあった事ないのか?」


「そんなはずあるわけないでしょう。林音ちゃんとは幼馴染でもある前に維嶺奈(イレイナ)は私と一応(・・)同い年の友達でもあるんだから、まぁ一つ上での学校(・・)は違うんだけどね。」


一応?何だ一応って…

それに1つ上の学校が違うってどう言う意味だ?

レベルとかそう言う事なのか?

……けどそうかあの人維嶺奈さんと言うのか…美森姉と同い年なのは何か意外だったな。普通に大学生くらいかと思った。色々な意味で…


「でもそうなると、あの子の家にあの子は帰ったという事になるのかしら。でもそれを自分の家と言っていたのは少し気になるわね。」


「まぁ普通に他の人も住んでたしな。あのマンション自体自分の所有地みたいな発言をしてコイツ何言ってんだとは思っていたけど、やっぱり嘘だったんだな。」


「嘘……嘘ね。」


何だ?何か言い淀んではいるが、まさか本当にあのビル的なマンションが本当に東小橋川さんが全て自分の物だとでもいいたいのか?


「いやそれはとりあえず関係ないわ。まぁあなたが行った場所は何処であれ林音ちゃんの家じゃないと思うわ。私達幼馴染はあの子の家の事情についてよく知ってるもの。それを隠し通してまで姉の維嶺奈ちゃんの家へ行ったとなると……そこまではまだあなたに隠し通してると言う事よねきっと…」


何か話せない素振りと言うか何処かしら家に帰るのを何故か拒んでいるようにも見えたのはやっぱりあの時送ると言った時点でおかしかったのか……しかしそれを土足で入ろうとするのはさすがに些か気が引ける。本人が仮に美森姉の言う通り本当の家に帰らなかったというのならその家へ帰りたくない理由が何かあるからってそれこそ妙な詮索だよな。やめよう今の東小橋川さんに何をどういたって話さないのは目に見えている。今日の出来事でも相当だったのに、コレ以上の事を抱える勇気が今の俺にはない。


「なら本人が何か言うまではコレ以上の事を聞くのは野暮だな。ありがとう美森姉それだけ聞けて余計な詮索をしなくて済んだよ。」


「ま、まぁ〜コレでも私はあなた達のお姉ちゃんなんだからそれぐらい気を遣うのは当たり前なのよ。いいお姉ちゃんを持って感謝しなさいよ。」


「自分で言うんだなそれ……」


しかし詮索はする事はなくても東小橋川さんに対して何処か気を遣う場面ができたのは確かだ。さっきまでは遠慮ない会話をしていたけれど、あれぐらいの接し方が今の俺と東小橋川さんでの吊り合いが1番いいんだろうな。


「ひとまずあの子に関してはあなたがコレからどう接していくのかが要になるわ。関係上コレといって日常的には何もないけれど、幼馴染の中でもやっぱりあなたにとっては謎の小だと思うわよ。まだ他にも知りたい事とかあるんじゃない?」


「確かにその通りだな。あれほどの学園を率いての財閥力と言っていいのか、学園を丸ごと支配できるようなただのゲーマー天才然り恋愛ハンターみたいな天才の力があってもそこまでする事は不可能だ。まぁとりあえずそこに関しては保留にしとく…」


「さすがは一星ね。ここに帰ってきて一回り大きくなったんじゃないかしら。さすがは私達の復讐を見事回避してきた男ね。」


「なんも嬉しくない褒め言葉どうもありがとうな。それじゃあまた明日。」


「あちょっとまだ明日の事……」


ツーツーツーツー……


何かまた明日の事?について何か言いたい事があったのだろうか、かけ直すのもなんか申し訳なかった為まぁ明日になれば聞けばいいかと思いそのままスマホを仕舞い込む。


「明日から今日までみたいな対応を明日でもできるんだろうか……少しばかり不安もあるけど、まぁなんとかなるだろう。」


そう言いつつ俺は帰宅し明日の学校での色々な不安要素を抱えながら今夜はあの不味かったゲテモノシチューを夢にし今日1日が終わった。


翌朝……


「ふわあ〜〜クソ、あのシチューのせいであまりよく眠れなかった。シチューに対してトラウマができてしまうなコレは……」


まぁそれだけがよく眠れなかった理由じゃないんだけど…今日だけはやけに憂鬱な気持ちで学園に行くからだいぶ気落ちしてんだよな。


「あ、お〜い神楽坂君。」


「!?」


まさかのいきなりの登場か…朝から東小橋川さんと顔を合わせるのは何気に際どいな。


「いやいや昨日の勝負ぶりだね。元気してた?」


「その質問は意味があるのか?昨日の勝負振りとはいうが、その後東小橋川さん家に行ってゲテモノ料理を食べさせられたからそれ振りだろ。」


「あ〜まぁそうかそうか、一応そこにもカウントされるもんね。でもお姉ちゃんの料理相当不味かったでしょう。夢にでも出てきちゃうぐらい殺到するぐらいのヤバさだからね。」


「いやマジで夢に出てきて頭に擦り付けられるぐらいに記憶に刻み込まれた感じはあるんだがな。」


「え嘘…本当に夢に出たの?どんだけシチューに悩まされたんだ神楽坂君。もうあのシチューの虜になったと言っても過言じゃないね。」


「何でそうなんだよ。というかアレが出てくる前に止めてくれよな。殺人事件になりかねないぞ。」


「まぁ〜止めたのは止めたんだけど…というか聞いてたでしょう。僕があの時今日は僕が作るからって…それにあの時のお姉ちゃん僕が君を連れていった事で相当興奮してたから、多分嬉しくなっちゃって、僕に作らせ無かったんだと思う。嫌になっちゃうよね不出来な姉を持つと。」


どっちもどっちだと思うんだけどな。お互い得て不得手という部分があるからそれを補ってカバーしているようにも見える……のは俺の気のせいなんだろうかって思ってしまうが、昨日会ったばかりだしまだ何も分からないもんな。


「でもでもお姉ちゃん曰くまた呼んでほしいって言ってたからだいぶ気に入られてると思う。それにもしお姉ちゃんが君に無理矢理ゲテモノの料理を食べさせる事になったら僕の膝枕を貸してあげるんだからいいじゃん。」


「よくねぇよ。それと引き換えに度々記憶が飛ぶ行為が及んだらそれはもう死別問題だろう。」


「………え?」


「いや何言ってんのか分かりませんみたいな反応視点じゃねぇよ。それにお前を送る事になるのはもうアレっきりになるだろうからもう寄る事もない。」


「そ!そんなあ!それだと困るんだけど!」


「………何に困るんだ?」


「主に僕の命が!」


「俺の命はどうなるんだ。」


「それはそれこれはこれ的な?」


「本当にお前……」


「そんなに溜息つかないでよ〜朝から景気が悪いぞ。」


「…………」


「いやあの、そんなに気落ちしないで…ほらもっと元気だして!」


「………」


「もう本当にごめんてば!」


やたらと朝からハイテンションな東小橋川さんをそっちのけにしてこのまま学園と向かう俺達。


「そう言えば昨日の騒動って具体的にどうなってんだ?」


「ああ〜そんなのあったね。」


「いや昨日の事なのにあたかも昔の事みたいに言うな。記憶力鳥並みかお前は…」


「失敬な!僕の頭はハイスペック超人であって他の天才よりも凌駕に…」


「はいはいそれで今日いったいどう何が変わるって言うんだ?」


「ふふん〜それはね。」


「それは?」


「お!あったあった!もう皆んな集まってるみたいだね。」


「集まってる?」


何やら学園のデジタル掲示板に結構な生徒達が集まって何事かと言わんばかりの騒動が起こっていて、いったい何があるのかと覗き込むと…


「なんの集まりなんだ?」


「さぁ俺も今きたからなって神楽坂か、お前そろそろマジで遊ぶ約束の日程決めてくれないか。せっかくの合コンの日にちが狂ってしまうんだが。」


「あ〜その〜すまんすまんまだ落ち着かなくてたな。その内また言うよ。」


というか誰だったかな?あまり話さないから記憶にない。というか合コンなんてさせるつもりだったのか次覚えてたら断ろう。


「頼んだぞ全く…ってそう言えばここで何があるって話しだったな。なにやら昨日に乗じてまた新しいイベントをやるつもりらしいぞ。そのイベント詳細は分からんがそのリベンジマッチらしい。」


「マジかよ…」


横目で東小橋川さんを見つつコイツ完全にネタで遊んでるとしか思えない笑いをしていて俺は溜息を漏らしつつ頭を抱え込みながら何でそう他の関係ないやつを巻き込むのか理解にくるしみ昨日の難易度的に難しいのもあったのもありつつどうやら名誉挽回のチャンスみたいなのを施したんだろうなと無理矢理分かった気でいながらその詳細内容を確認すると…


「初心者でもできるParadise sky開始…詳細は後ほどにだって?」

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