幼馴染形式バトル・決着?
何だって?東小橋川さんが勝ってそして俺が負けた?どうなってそうなるんだいったい…
「俺が負けた?どう言う事だそれは?」
「ふふ、まぁ簡潔的に言えば神楽坂君もまんまと僕の策にハマってしまったって事だね。」
「いやいやこの状況でしかもお前にタッチしてる時点で俺の勝ちだろう。いや確かそう言うのはなしでの勝負だからカードを取れば勝ちみたいな話にはなったけれど、まだタイムリミットはあるはずだ。少なくとも周りのチャイム音が聞こえない限り勝負はまだ…」
パンパンパン!
♪〜〜〜〜
「え?」
何だ周りから何か花火の打ち上げ音みたいなのと音楽?みたいなのが流れている。こんなの組み立てゲームの内容にあったか?
「タイムリミット確かに神楽坂君の言う通りまだ放課後の時間帯までに猶予はある。でも別にどのタイミングで終了とは言ってないよね?」
「!?まさか、それを分かっていたのか…」
「うん。神楽坂君達が何かしら僕に策…いや時間を狂わせるやり方をするなって言うのは分かっていたんだ。そして案の定ここでの時間帯をバグらせ尚且つ終了する時間帯の周りのチャイム音を聞かさない様にする為に先にここでのチャイム音を鳴らしての細工をした。現に今の僕のデジタル時計やスマホの時計も時間軸がバグっている。コレじゃ終了する時刻がわかっちゃいないもんね。だから先手を打たせてもらったんだよ。」
「先手?」
「そうまだ幼馴染の内の1人がこのゲームに参加してないのを神楽坂君は気付いていなかったのかな?」
「………宇佐木田さんか!確かにゲーム中、宇佐木田さんの顔が出て来てはいなかった。何かしら見せない理由があるのかはたまた機械の不具合かと思っていたが、そうか…宇佐木田さんはこの為だけに選ばれただけのか。」
「そう時間帯で何かしら被害が及ぶ可能性を考慮してちゃんとしたスタンバイをさせる理由があったんだよ。それもあの有名な声優アイドル達を使ってね。」
………グランド広場
わぁぁぁぁぁ!
「嘘嘘何で皆んなこんなに集まるわけ!モニター越しでみてくれたらいいのに!」
「アンタもいい加減に慣れなさいよ。普通にファンサービスは幾つかの業界ではあるのよ。学生の内に周りに見られるだけでギャアギャア言わない。」
「ううーでもでも聞いてた話しと違うのよ〜周りの注目を集めさせる為モニター越しで皆んなを引きつけさせてほしいって言われたのに…ほとんどこっちに集まってるじゃないの!」
「凄いね〜萌の学校とは断然違うよ。人がゴミのようだ〜」
「萌アンタそのニュアンスは全然違うから今の内にファンに媚びいる様な態度をとっておかないと後々酷い目に…」
うおおお!萌ちゃん!!!
「きゃぴん!」
うおおおお!!
「………もしかしてこの学園って変わったやつが多いのかしら?」
「ねえ!ねえ!雫ちゃんやっぱり私ここにはまだ立てられないよ〜変わってセンターお願いだよ。」
「シズシズ〜萌皆んなから投げキッスされちゃった気持ち悪いね。」
「だーーー!!アンタ達いい加減にしなさいよ!!!」
ざわざわざわざわ
「てっきり骨やすみ程度みたいな感じで宇佐木田さんの立ち回りかと思ったが、まさかまんまと出し抜かれたというわけか…」
「それもそうだったんだけど、蒼脊君から聞かされなかった?とっておきのサプライズがあるかどうかって…」
「ああ言っていたが、別に俺が喜ぶと言うほどの内容ではなかったな。寧ろまさかの身内の裏切りとは……コレがあれか協力はするけど勝利するのは1人という意味……まさかの裏切りによる勝利って事なのか?」
「さぁ〜僕はそれをどう捉えるから自分次第でと思っているからあまり気にする事はないと思ってるよ。でも幼馴染の皆んなには僕からそれぞれ一枚噛ませていたという事だけは言っておくね。」
「朝から既に配置していたのはもう既に俺抜きでの先手をされていたからなのか……蒼脊も含めて…」
あの時上手く校内全体放送で流れたのと同時に真横に蒼脊が現れた。たまたま前にいる俺に話しかけたとそう思っていたが今の話で既に口裏合わせで偶然を装って俺を利用しての仲間にさせる要因作らせた。まさに策士策に溺れてしまったってわけだな。
「正解〜でもそれは蒼脊君の判断に任せてあるから、これといって僕の指示は何もしてないよ。まぁ強いて言うなら神楽坂君がちゃんと僕の思惑通りここのデジタル時計のチャイムを弄ってくれたおかげで半々成功したと言っても過言じゃないからね。ここでの僕のゲームの勝利、昔ここと似た様な場所での約束、そしてコレから本当の僕との2人きりでの真剣勝負…この3つの要素が成り立っていれば、後は何も問題がない、ようやく神楽坂君に一歩取れたと言う事かな。」
マジか〜既にコレまでの事が東小橋川さんにほとんど予想されて持っていかれていたとは…しかもあの喫茶店で話した話の内容といったいなんだったのか…
「くそ…とりあえずこのヌメヌメ状態のまま話すのは何ともいかんしがだい、シャワー室を借りて東小橋川さんの勝利を讃えよう。」
ガシ!
しかし林音はこの場での決着が着いたという事できりあげようとした一星の腕を掴み取り何故かいかせない様にする。
「神楽坂君……」
「ど、どうした?」
「………」
「………」
何だ?何かを訴えてるような眼差しで俺を見ている?まだ何か解決してないのがあるのか?それともまだ勝負の決着がついていないのか?
東小橋川さんはそのまま腕を引き寄せ俺は体のバランスを崩し東小橋川さんに倒れ込む形となってまた押し倒してしまい、本人が何がしたいのか分からずにいた俺はそのまま自分の口からこう告げてくる。
「……まだ終わってないよ。まだ確認してない事があるからね。このまま終わらせるわけにはいかないかな。」
「な、何を確認してないって言うんだ?もうここでの話しは終わったと思うんだが…東小橋川さんに見事負かされてしまって、もう俺からは何も言う事ないんだがな。」
「いいやまだ確証できてない言葉をちゃんと聞いてないよ。君は確かに恋愛感情は僕達にないとは言った。でもそれは今だけの話しであって、コレから僕達の事を好きになる可能性がある。その可能性を正確に聞かせてほしいかな。」
「???どう言う意味だそれは…俺がお前らを今後好きになるみたいな話しをしているのか?いや確かに可能性があると言えばあるかもしれんが、ここでの断言なんてできないぞ。」
「へ〜そんなに息を荒くしているのに、ここぞではぐらかすつもりなんだ。あまりにも無理があるんじゃないかな?」
「いやコレは興奮剤での効果で息が荒いだけで、弁当に入ってた複合が無ければこんなに荒くは…」
「神楽坂君……実はあれ嘘なんだよ。お弁当に興奮剤なんて入れてない。そんな危険な物お弁当に入れるわけないでしょう。いつも美味しそうに食べてくれる神楽坂君に僕は絶対にそんな事しない。そんな事はしなくても今ここでの神楽坂君は僕の水着にかなり動揺をしている。その結果がコレだと言う事は言わなくても分かると思うんだけどな。」
「………まじかよ。」
つまり何だとことんまでに俺を陥れてやがったって事なのか?興奮剤なんてあれこれ欲情に駆られていたのは単に男としての性であって女性に対する興奮自体が俺の中で弾けて言葉によって勘違いして勝手に興奮していただけ……
「………じゃあこの感情は…」
「そう君は僕に欲情している。そしてそれは恋愛感情として連なる物へと変化している。それって…このゲームにおいて僕の圧倒的な勝利となったわけだよね?」
確かにその通り…完全に押し負けての惨敗だ。俺はこの幼馴染東小橋川さんに恋愛形式でのゲームに負けてしまった。でもそれはさっきまでと同じ事を言っての会話だ。それを振り返してまで言う事は…
「東小橋川さんはそれを強調していったいどうしたいんだ?俺が負けたのはさっき認めたはずだ。なのに再度恋愛感情がどうたらこうたらと言って更に追い討ちをかけるように敗北を認めさせる言い方をする。……どうしたいんだ東小橋川さんは?」
「………この後ちょっと付き合ってくれるかな?」
「え?」
「この後と付き合ってくれるなら話してあげる。神楽坂君にはこのゲームで負けた事で僕のお願いを聞いてもらう事につてをね。」
「いや話の腰を曲げないでくれるか?まだ何も解決は…」
「うんしてないよ。だってまだ僕が神楽坂君に約束した事での決着がついていないからね。」
「それはちゃんとゲームを途中で逃げ勝ちしたからこんな形式なゲームで決着をつけて勝ったんじゃないのか?」
「それもある。でも僕の男の子の苦手意識についてまだ改善されていないし、何よりも次のゲームでそれがどうなるか分かってないからね。」
「さっきから自分主軸で話しをしているが、そこら辺しっかり説明してくれないければ俺もその理不尽なゲームには付き合い切れないぞ。」
「………分かった。でもとりあえずはお互いこのヌメヌメを流してから話しをしようか。ひとまずここでのゲームはお終い…結果僕が勝って誰かへ命令する自由権が与えられた。それをこの後での事に使う…勿論嫌とは言わせないからね。」
「物凄く淡々と話しを進めてるんだが…凄い曖昧すぎて訳が分からない。」
「だからそれを含めて説明するからちゃんと指定された場所へちゃんと来てよ。今日の夜はまだ長いんだから。」
そう言って東小橋川さんは先に行き体を流す為更衣室のシャワー室へと足を運ぶ。
「いや俺も同じ行き先なんだが…というか指定された場所は何処へ行けばいいんだよ。」
まだグラウンドで宇佐木田さん達の特別ライブをやる中、直ぐに指定された場所のトリームからメッセージが来てそこへ向かいひとまずこのゲームでの決着?がついた後まだ何かある新しいゲームの話しへと移行する。
「というか東小橋川さんにも勝利権なんてあったんだな。てっきり参加者だけかと思った。それに俺結局勝負には負けてしまったけれど、カードを取ってないのに何で向こうからわざわざ男性恐怖症について語ってくれたんだ?」
まぁこっちからそうじゃないのかってカマをかけた言い方をしたんだが、あんなにポロポロ喋るとは思いもしなかった。
「そもそも取らないと話さないという話はいったい何処に……いやあの場ではお互いどちらも正常じゃなかったからその事に気付けなかったと言えばそうなるんだが……やっぱりただのその場の勢いだったんだろうか?」




