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第257話エピローグ「誓っている! 俺と嫁ズ、家族を必ず1億倍幸せにすると!」

最終話です。


何卒宜しくお願い致します。


それから……時が流れた。


俺とルクレツィア様、そしてジョルジエット様、アメリー様、

シルヴェーヌさん、シャルロットさん、トリッシュさんことパトリシアさん。

麗しき6人の女子との婚約、結婚確定が創世神大聖堂で発表されてから、

既に2年の月日が経っている。


その間、俺は王立闘技場のトーナメント、ファルコ王国王家主催武術大会へも出場。

運営責任者の冒険者ギルド業務部イベント課のエリク・ベイロン課長が言う通り、

俺との対戦相手の辞退者が続出した。


それでも臆せず向かって来た何人かをあっさり倒し、

注目の決勝戦は、ともに出場したエヴラールさんを破り、

めでたく完全優勝となった。


加えて、エキシビションマッチで、

大破壊の際、生け捕りにしたオーガ100体を闘技場フィールドへ放ち、

満員の大観衆の前であっさりと倒したので、最高のパフォーマンスとなった。


俺の英雄としての箔が更に付き、王国執行官の権威はダントツに上がったのだ。


そんなこんなで、18歳になった俺は……

ロジエ女子学園を卒業し19歳になったルクレツィア様、ジョルジエット様、

そして27歳のシルヴェーヌさん、25歳のシャルロットさん、20歳のトリッシュさん、そして17歳でロジエ女子学園に在学中だが、特例で式だけ一緒にというアメリー様の6人の女子と、創世神大聖堂において、華々しい結婚式を挙げたのである。


結婚式の出席者は身内となったルクレツィア様の兄上アレクサンドル陛下、

ジョルジエット様の父上グレゴワール様は勿論、

アメリー様のご両親サニエ子爵ご夫妻、シルヴェーヌさんの兄バジルさん、


シャルロットさんの祖父でルナール商会のセドリック会頭に、

特別枠で俺を救ってくれた恩人という事で理事のオーバンさん、


そしてトリッシュさんのご両親ラクルテルご夫妻。


招待客は、遠い血筋の王族の方々に、

バシュラール将軍、ラグランジュ財務大臣、大破壊の際救ったブルデュー辺境伯等々の王国貴族の方々、ルナール商会のクライアント様、同業他社の商会の方々、

冒険者ギルドマスターのテオドールさん、サブマスターの皆様など、多士済々。

副官のエヴラールさん、クロエさん夫妻も当然招待した。


それ以外の招待客を含めると、何と何と! 5,000人にもなってしまった!


だから、結婚式は限られた近しい人達のみ、創世神大聖堂で。


結婚披露宴は、広大な王宮の庭園で行った。


本当に、とんでもない規模の結婚式となったのである。


しかしこれが縁で、これまでの間柄が深まったり、新たに知り合えたり……

数多の人々と、更に心の絆を結ぶ事が出来た。


何度でも言う。

人は石垣、人は城であると。


ベタな言い方だが、人はひとりでは生きていけない。

……だから、人とのつながりは、大事にしないといけない。


話を戻そう。


そして、新居はリヴァロル公爵家邸の隣の広大な敷地を、

アレクサンドル陛下が買い取った上、

グレゴワール様が費用を出し、

本館5階にもなる、ロイク・アルシェ伯爵邸を新築で造ってくれた。


まあ隣といっても、敷地は壁や柵などなしで、リヴァロル公爵家邸とつながっている。

正門は別だが、今までの生活と殆ど変わらない。


新居には、今までリヴァロル公爵家邸別棟で働いていた使用人も、

別棟の家令のデルフィーヌ・ブルジェさん以下はそのまま。

更に王宮で、ルクレツィア様に仕えていた侍女達も若干名加わった。


そして俺の仕事はといえば、とても順調である。


王国執行官としては、まず王国内の治安向上の命を受け、

副官のエヴラールさんと王国各地を転戦した。


皆さんはおぼえているだろう。


以前トレゾール公地の行き帰りに街道沿いに山賊、強盗、おいはぎ等が出没した事を。


俺はエヴラールさんを連れ帰った際、ふたりで山賊を退治した『続き』を行ったのだ。


その戦法は極めてユニーク。


そう、帰還した時と全く一緒である。


エヴラールさんはひどく恐縮したのだが……

俊足韋駄天の俺が、剣聖のエヴラールさんを背負い、王国中を駆け回ったのである。


馬の倍早く、疲れ知らず。

小回りがきき、神出鬼没。


その上、英雄の俺と剣聖のエヴラールさんは一騎当千以上の最強コンビ。

山賊、強盗、おいはぎ等レベルで敵うはずもない。


100人など瞬殺。

数千人でも大丈夫。


ケルベロスも呼べば、1万人でも、10万人でも問題ない。


……各地で跋扈していた凶悪なやつらは、

あっという間に平らげられてしまったのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


王国執行官の仕事は、治安向上だけではない。


多岐にわたり、超が付く多忙の毎日。


実績に伴い、王国から貰える給金も上がり、

諸手当も入れて、今や年棒100億円に。


そうそう、領土の割譲も無事OKが出た。


スムーズに割譲の話が進んだのは、アレクサンドル陛下、グレゴワール様の主導、

そしてバシュラール将軍、ラグランジュ財務大臣、ブルデュー辺境伯、サニエ子爵他、俺のシンパとなってくれた数多の王国貴族が後押ししてくれたお陰だ。


基本は、グレゴワール様が選んだ優秀な管理官に任せつつ、領地経営の勉強。

こちらも、人間の賊と魔物討伐の治安向上は勿論、管理官、領民達からの要望、

希望を聞き、対処可能なものは、出来る限り応じ、生産力アップ、税収アップに励んだ。


領民達は平民出身で腰の低い俺を慕ってくれる。

治安向上で平和な事もあり、生活は豊かとなった。


領民達のモチベーションはダダ上がりで、皆やる気に満ちている。


その結果、後継者が居ない、新たな領地を、

俺へどんどん任せようという話も出ている。


王族であり、アルシェ伯爵家の当主である俺は、

いずれグレゴワール様の跡を継ぎ、

リヴァロル公爵家当主として、グレゴワール様よりも、

広大な領地を所有する事となるだろう。


俺の直轄領となったトレゾール公地への遠征も欠かさない。

金、宝石の報奨金と、ドラゴンの売却益は、

アルシェ伯爵家の莫大な現金収入となっている。


トレゾール公地が俺の領地となった事で、冒険者ギルドの実入りが減ってしまったが……

ルナール商会とともに、討伐したドラゴンの処理、売却を委託したので、

逆に大喜びされた。


そのルナール商会は、秘書の仕事をしつつ、

シャルロットさんがオーバンさんと同じ理事職となり、らつ腕を振るっている。


最高顧問の俺も、王国各地の支店、営業所の懸念を解消する手伝いをし、

前世の営業経験、中二病知識を基に、新たな企画を提案。

俺の名前もあり、売り上げが更に増大、右肩上がり。

新規開拓も順調で、クライアントが増え、セドリック会頭も大喜びである。


いずれシャルロットさんが、セドリック会頭の跡を継ぐだろう。


また、冒険者ギルドとの関係も深くなった。


ルナール商会同様、最高顧問たる俺の影響で、ギルドの冒険者登録が著しく増え、

依頼も殺到したのである。


当然、ギルドの売り上げはこちらも右肩上がり。


ギルドマスターのテオドールさんは大喜びし、

優秀なサブマスターをふたり部下につけてくれた。


この新たな部下の管理監督は、

俺の副官たるエヴラールさんと、その秘書クロエさんの役目だ。

サブマスターを辞したエヴラールさんだが、

将来、ギルドマスターになるかもしれない。


そんなこんなで、今や俺の総収入は、年間5,000億円を楽に超えている。

アルシェ伯爵家の領地はどんどん発展しているから、総収入はガンガン桁外れに上がるだろう。


次に嫁ズの近況。


シャルロットさんは先述したが、彼女以外はといえば、

ルクレツィア様、ジョルジエット様は、本人達の希望もあり、

先輩女子に交じって俺の秘書となるべく、見習いとして猛修行中。


シルヴェーヌさんを中心に、3人の先輩から手取り足取りの綿密な指導を受け、

奮闘中である。


直系の王女に、王国貴族ナンバーワンの公爵家令嬢……

ふたりとも究極のお嬢様なので、上手く行かない事も多々ある。


だが、やる気は勿論、ふたりのメンタルの強さは半端ではなく、

器用さ、順応性もあるから、1人前になるのも、そう遠い日ではない。


アメリー様は、ロジエ女子学園中等部を卒業。進学して高等部に在学中。


卒業後は、やはり俺の秘書になると言い張り、猛勉強中。


そのアメリー様の実家のサニエ子爵家はといえば、俺が割譲して貰い、

豊かになった領地をへ数か所譲り、サニエ子爵ご夫妻は大喜び。


更にサニエ子爵へは、しかるべき上級役職もグレゴワール様が用意。

俺は、ご夫妻との約束を無事果たす事が出来た。


トリッシュさんこと、パトリシアさんは、

俺の秘書を務めながら、居酒屋(ビストロ)邂逅亭(かいこうてい)の跡を継ぐべく、料理と経営の修行にも励んでいる。


俺からは改修資金を援助し、まずは邂逅亭(かいこうてい)を、

『英雄の店』として、リニューアルオープン。


各所で大いに宣伝したせいで、新・邂逅亭(かいこうてい)は、

連日大入り、大忙しで大繁盛。


スタッフを大幅に増やし、

ゆくゆくは二号店、三号店、それ以上の展開をする予定だ。


トリッシュさんが経営者として一人前になり、冒険者ギルドを退職したら、

ご両親ラクルテルご夫妻の跡を継ぎ、新オーナーとなるだろう。


そして筆頭秘書のシルヴェーヌさん、

切れ者の彼女は女子達……嫁ズのまとめ役として、(かなめ)となり、

しっかりとアルシェ伯爵家を支えている。


ちなみに、毎朝の護身術訓練は、ルクレツィア様を加え、現在も続いている。

この訓練が嫁ズの連帯感、固い結束の基となっているのは、厳然たる事実だ。


やがてアメリー様が卒業後に、嫁ズは全員俺の秘書となり、バリバリ仕事をする。


領地経営、王国執行官補佐、商会経営、冒険者ギルド、飲食業等々、

仕事内容は千差万別、適材適所で実力を存分に発揮して貰う事となる。

いずれは、王国の政治にもかかわるに違いない。


俺の嫁ズは皆、大きな夢と希望を持ち、頑張っている!

いずれ子供も生まれるだろう。


うん!

油断は禁物だけど、全てが上手く行っている!


前世のダークサイド企業勤務も含め、

これまで、一生懸命に頑張って来た事が報われた気がする。


モブのロイク・アルシェとして、ステディ・リインカネーションの世界へ転生した、

俺ケン・アキヤマは……

素晴らしい嫁ズと巡り合い、やりがいのある仕事に就き、

数多の人々に感謝される『充実した人生』を歩んでいるからだ。


これも、アラン・モーリアでプレイしたステディ・リインカネーションのお陰。

アラン・モーリアの初期設定の能力が、転生してモブな俺を後押ししてくれたから。


ケルベロスの告げた『大いなる意思』という存在が、

俺をこの世界に連れて来て、凄く幸せにしてくれた。

神様なのか、どんな方かは分からないが、大いに感謝している。


目標の、前世よりも1億倍の幸せには、まだまだかもしれない。

でも、俺はやる気満々! より一層、頑張って行こうと思う。


誓っている! 俺と嫁ズ、家族を必ず1億倍幸せにすると!


ここでひとつ約束しよう。


もしも皆さんが、このステディ・リインカネーションの世界へ転生したら、

しっかりとフォローさせて貰います。


では、また!《完結》

『異世界ゲームへモブ転生! 俺の中身が、育てあげた主人公の初期設定だった件!』は今回の話で完結です。


長い間のご愛読と応援、本当にありがとうございました。


東導 号の他作品も、ご愛読と応援を何卒宜しくお願い致します。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければブックマーク及び、☆でのご評価をお願い致します。


⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

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何卒宜しくお願い致します。

コミックスの第1巻、第3巻、第4巻は重版しました!

皆様のおかげです。ありがとうございます。

今後とも宜しくお願い致します。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。


WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。

毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、連載中である

⛤『帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者』《連載再開!》

⛤『頑張ったら報われなきゃ!好条件提示!超ダークサイドな地獄パワハラ商会から、やりがいのあ

る王国職員へスカウトされた、いずれ最強となる賢者のお話』《完結》


も何卒宜しくお願い致します。

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