表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

228/257

第228話「王国宰相、グレゴワール・リヴァロル公爵閣下と、王国執行官、ロイク・アルシェ伯爵をお連れしました!」

翌朝、いつものスケジュールをこなし、

俺は、シルヴェーヌさん、シャルロットさん、トリッシュさん達、

秘書軍団とともに出勤した。


これまたいつもの通り、ジョルジエット様、アメリー様はロジエ女子学園へ通学。

グレゴワール様は一足先に王宮へ出勤。


それで、俺の本日のスケジュールだが、まずは王宮へ。


午前中は、アレクサンドル陛下、グレゴワール様と、

王女ルクレツィア様との婚約発表の打合せを行う事となった。


実は昨夜、秘書達から今後の予定の話があった後、

グレゴワール様から、アレクサンドル陛下を交えて、

3人で婚約発表の打ち合わせをしておきたいと、いきなり話があったのだ。


イレギュラーで大事な打ち合わせが入る。

こういう事はままある。


グレゴワール様曰はく、アレクサンドル陛下のご意向もあり、

ルクレツィア様が落ち着き心安らぐ為に、出来るだけ早く婚約を発表した方が良いとの事だ。


俺とルクレツィア様との婚約発表から結婚の話は間違いなく、

ファルコ王国における国民的なイベントとなる。


何せ、美貌の王女、国王アレクサンドル陛下の妹君ルクレツィア様が、

大破壊を収束させた英雄の俺と結婚するのだ。


大破壊収束の公式発表があったばかりのこのタイミングで、

王国民達が、伯爵の爵位を授与された俺を偉大な英雄と認識しているうちに、

発表するのがとベストだいうご判断なのだ。


ちなみに、ルクレツィア様の婚約発表の翌日、

公爵令嬢たるジョルジエット様以下、俺と5人の女子の婚約と結婚も、

追って発表の段取りとなっている。


こちらはグレゴワール様の考えである。


ばらばらと、さみだれ式で別々に発表するよりも

ルクレツィア様との婚約、結婚確定の発表直後、

一気で5人一緒にオープンにした方が、良いとの判断なのである。


王女ルクレツィア様のご結婚話は、インパクトが最強なのは間違いない。

間違いなく国内外から注目されるだろう。


だが、ジョルジエット様は、譜代貴族中の貴族、名門リヴァロル公爵家のご令嬢、

王国宰相を務め、王国貴族トップのグレゴワール様ご令嬢。


そのご結婚なのだ。

インパクトもかなりのものである。


そのVIP女子ふたり以外にも、更に美女が4人、

計6人もの麗しき嫁が居るというのは、強烈且つ相当なもの。


「ごらあ! リア充、大爆発しろ!」とか、

「てめ! ふざけるな! 恥知らずなジゴロ野郎!」とか、

「おい! 月夜の晩ばかりじゃねえぞ!」とか、


やっかみ、そねみ、怨嗟の声が上がるのは必定。


オーガを5千体討伐し、大破壊を収束させたという功績がなければ、

ふざけるなと、大炎上するのは必至だ。


そんな大炎上回避の為にも、このような段取りを組んだと、

グレゴワール様からは、言われたのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


馬車が王宮へ到着。


例によって、数多の護衛岸のチェックを受けながら、俺と秘書達は歩く。


途中、王国宰相執務室へ第二秘書、フォスティーヌ・アルノーさん経由でグレゴワール様へお声がけ。


「後ほど、伺います」と伝言を託す。

アレクサンドル陛下との打合せは、王国宰相執務室へグレゴワール様を訪ね合流。

一緒に伺うのだ。


ということで、それから、自室である王国執行官執務室へ秘書達とイン。


ひと休みしてお茶を飲んでから、俺だけが王国宰相執務室へ。


打合せの内容が内容である。

シルヴェーヌさん以下の秘書達は、上手く話をしてくださいと、

期待を込めた眼差しで俺を送り出した。


王国宰相執務室へグレゴワール様を訪ね合流すると、

王宮の奥にある国王陛下のプライベートルームのひとつ、

特別応接室付きの国王専用書斎へ。


VIPだらけ、護衛だらけの王宮なので、単に移動をするだけでも大変。


時間と手間がかかる。


グレゴワール様と俺を先導する警護騎士が、


「王国宰相、グレゴワール・リヴァロル公爵閣下と、王国執行官、ロイク・アルシェ伯爵をお連れしました!」


おお、俺は以前、ご一行、その他大勢扱いだったのに、名前と爵位で呼ばれた!

感慨深い!


続いて、グレゴワール様が、声を張り上げる。


「朝早いが、事前にお願いし、お時間を頂いておる! 陛下にお会いしたい!」


すると、陛下の警護騎士のひとりが、びしっと敬礼。


「かしこまりました! 陛下より、お聞きしております! どうぞ! 中へお入りくださいませ!」


と言い放ち、更に書斎へ向かい、


「陛下! 王国宰相、グレゴワール・リヴァロル公爵閣下と、王国執行官、ロイク・アルシェ伯爵がいらっしゃいました!」


とひときわ大きな声で言い放った。


対して、


「うむ!! 大儀である!! グレゴワールとロイクを、すぐ中へ通してくれ!!」


と、ファルコ王国第81代国王、アレクサンドル・ファルコ陛下の声が、


大きく大きく響いていたのである。

⛤『異世界ゲームへモブ転生! 俺の中身が、育てあげた主人公の初期設定だった件!』をお読み頂きありがとうございます。

※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければブックマーク及び、☆でのご評価をお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ