表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

216/257

第216話「仲良きことは美しいぞ! 俺はそう感じる」

ルクレツィア様と、シルヴェーヌさん、シャルロットさん、そしてトリッシュさん、

女子4人は同じ未来の妻同士という絆を感じたのだろうか、

あっという間に、大の仲良しとなってしまった。


と、そこへ。


予定通りというか、女子4人が現れた!


「おはようございます! お疲れ様です! 失礼致します!」

「おはようございます! お疲れ様です! ジョルジエット様、アメリー様をお連れ致しました!」


「あらっ! ルクレツィア様! おはようございます! ロイク様! おはようございます!」

「おはようございますう! ルクレツィア様あ! ロイク様あ!」


後から来ると聞いていた、ジョルジエット様、アメリー様が、

護衛の女子騎士、アンヌさん、ジュリーさんに守られながら来訪し、合流したのである。


ジョルジエット様とアメリー様は、今回の公式発表を、貴賓席で観覧する予定なのだ。


室内へ入って来たジョルジエット様とアメリー様は、

シルヴェーヌさん、シャルロットさん、そしてトリッシュさん秘書3人と、

明るく楽しそうに歓談するルクレツィア様を見て、大いに驚く。


「まあ、ルクレツィア様 一体! どうされたのですか?」

「そうですわ。ロイク様の秘書達と、そんなに仲良くおなりになって!」


「ええ、ジョルジエット、アメリー、実はね、(わたくし)、ロイク様と……」


ルクレツィア様から、俺との結婚決定を聞き、ジョルジエット様とアメリー様は、大歓声!


「わあお! 本当に本当に、おめでとうございます! ルクレツィア様!」

「ルクレツィア様、やったあ! これで、私達とご一緒に、お幸せになれますね!」


対して、ルクレツィア様も、嬉しそうににっこにこ。

幸せオーラ全開である。


「ええ! ジョルジエット、アメリー、貴女方が、ロイク様を勧めてくれたお陰よ! 一緒に妻となる秘書の方々もまるで、実のお姉様みたいなの! すぐに仲良くなりましたわ」 


「ええ! ルクレツィア様! 私とアメリーは、既にこの3人を信頼と敬愛を込め、(ねえ)と呼んでいますわ!」


「はい、ルクレツィア様! ルクレツィア様が実のお姉様とお思いになるのと同じです! ジョルジエット様と私も、3人の姉達(ねえたち)が大好きなんですっ!」


「ジョルジエット! アメリー!」


「はい! ルクレツィア様! シルヴェーヌ姉は元騎士で私の元護衛役、優しくて強くて気心が知れてますし、本当に頼りになりますよ! そして! シャルロット姉、トリッシュ姉も優しくて物知りで、お話ししていると、わくわくして楽しく、前向きになります。3人の姉は、今後人生を一緒に歩む最高の同志なのです!」


「ええ! ルクレツィア様! ジョルジエット様のおっしゃる通りですわ! そしてジョルジエット様と私、シャルロット姉、トリッシュ姉の4人で、毎朝、早起きして、シルヴェーヌ姉には護身術を習っているのですわ。ルクレツィア様もぜひご一緒に!」


「まあ! じゃあ! 私もお三方を姉と呼びますわ! そして以前、貴女方が話していた、楽しい朝のトレーニングって、そういう事だったのですね! ロイク様が許可してくださるのなら、私もぜひ参加したいです!」


ルクレツィア様は、「本当に楽しみだ、自分も他の妻達と一緒に仲良く、護身術を習ってみたい」という面持ちで、俺を見つめて来たのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


楽しい朝のトレーニングこと。

シルヴェーヌさんによる護身術教授。


身体が鍛えられる。

万が一の際、役に立つ可能性がある。


そして妻同士、毎日一緒に話し、身体を動かす事で、

良きコミュニケーションタイムにもなる。


怪我等のリスクはゼロではない。

しかし、無理をせず、充分注意した上で行えばメリットは大きい。


当然俺はOKする。


「ええ、問題ありません。とても良い事だと思います」


「そうですか! ありがとうございます!」


「はい、但し無理をせず、怪我だけには気を付けて頂ければ、ちなみに俺も傍らで騎士達と訓練をしています」


「はい! かしこまりました! 決して無理をせず、怪我だけには気を付けます! わあお! ロイク様もおそばにいらっしゃるなんて! 本当に楽しみですわ!」


と、いう事で……


『6人の嫁ズ』として……『完全体』となってしまった女子達は、

更に話に花が咲き、大盛り上がりとなってしまった。


ルクレツィア様、ジョルジエット様、アメリー様の話を聞き、

シルヴェーヌさん、シャルロットさん、トリッシュさんも晴れやかな笑顔。


ジョルジエット様は、アメリー様へ、教育的指導。

「いいかげん様付けをやめ、妹として、私をジョルジエット姉と呼ぶように」とか。


ルクレツィア様も、うきうきして、にっこり。


シルヴェーヌさん達、姉に甘えるのは勿論だが、

初めて出来た妹が可愛くてたまらないらしい。


「いいこと? 皆の可愛い妹として、アメリーは、私を含め、全員を姉と呼びなさい」

なんて言っていた。


当のアメリー様は、恐縮しながらも、甘える感じで、

全員を(ねえ)と呼ぶ練習をしている。


アメリー様は、6人の中で一番年下。

5人の『姉』から集中して、いろいろ言われると、可哀そう。

だから、後でアメリー様を、俺がそっとフォローしよう。


と、まあ、そういう事もあるけど、全員、長年暮らした本当の仲良し姉妹の如く、

楽しそうに話している。


仲良きことは美しいぞ! 俺はそう感じる。


つまり、

「人と人が仲良くしている様子は、実に美しい」って意味である。


俺の目の前には、タイプが違う麗しき美女が6人、

仲良くむつまじく、将来の夢を語り合っている。


一夫多妻制が許されるファルコ王国ならではのシーン。


この6人が全員、俺の嫁となり、新たな家族となるのは感無量だ。

そう、彼女達と俺は、この世界で家庭を築いて行く。


改めて目の前の様子を見れば、

「自分も含め、家族全員が幸せだと感じるならば、人生は大成功なのだ」

と俺は思ったのである。

⛤『異世界ゲームへモブ転生! 俺の中身が、育てあげた主人公の初期設定だった件!』をお読み頂きありがとうございます。

※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければブックマーク及び、☆でのご評価をお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ