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覚醒

作者: まめたん?

……最近、山で殺人事件が 多発していると、生徒会で聞いていた。


そんなこと、ほんとにあんのかよと俺は他人事のように感じていた。


……いな、実際他人事。危機感すら 俺は欠片も感じていなかった。


しかし、俺は走っていた。


ただがむしゃらに、そいつから 逃げていた……。


「ゼエッ……ゼエッ……!」


横腹が痛い、こんなにも全力疾走を するのは、なんて久しぶりなのだろうか。


そして、走って走って走り続き。


気が付いたら……。


噂の殺人事件が多発している山の頂上へたどり着いてしまった…。


「ヤバい……」


何がやばいかって?


そんなの……


「……ふぅ、手間をとらせるなよな……」


その殺人鬼に決まっているじゃねーか……!


「無駄な命なんだよ……お前たちはただの家畜以下なんだ さっさと諦めろ」


男はそう言うと、ナイフを手に持ち 俺に近づいていく。


「うがっ…!」


その瞬間、とんでもない重圧が 俺に押しかけてきた。


立っていられない……まるで、これから俺が人形になるかのような…感覚が無くなっていく。


「……ようやく魔法範囲だ くそ、俺が魔法を発動させようとしたら ソッコ―で逃げやがって…」


「俺を怒らせちまったら お前はもう終わりだ」


「本当にお前はバカなんだなぁ!」


男は俺を醜い生物を見るかのように目線を向けた。


「……さて、どうやって死にたい? 瞬殺されるか、それともじわじわと殺されるか」


「くそっ…くそっ…!」


「一つ冥途の土産に教えてやろう、お前の女…ツインテールの娘は俺の手によって殺された」


「は?」


「これが最強の魔法使いなんだよ!」


お前は笑いながら言葉を紡ぐ……。


「俺の魔法は相手を一人残さず食う魔法と対象を一瞬で操る魔法だ!」


「あぁ…なるほどー……そうやって人を今まで殺してきたんだな…」


……魔法使いの弱点…憎しみと絶望に取り込まれると魔女になる……。


ごめん……姉ちゃん…。 ぼくはもう……。


「死ね! 絶望に呑み込まれろ!」


あぁ…もう……ぼく…本当に……。


ナイフがぼくのソウルに突きつく…その時だった……。


「……諦めるな」


どこからか声がする。


「お前はまだ、ここで死ぬ奴なんかではない。……だから」


語りかけてきた相手は……彼女だった。


「まだ……終わるわけがありません、マスター!」


0…!


スキルもはぼくを心配してくれている。


「お前を殺すのは我だ」


正喰者…!


「マスター…」


「「「負けないで…!」」」


みんな……


その瞬間、腕に違和感が感じた…!


「あっち!」


ー条件を達成しましたー


OZUから言葉が響く…


対象を殺す為に覚醒しますか? yes/no


俺は―……負けない!


yesと念じる……


『……人喰い召喚と0を進化させます』


……成功しました-その名は。


「人喰い召喚」×「∞」


「死ね!神の無慈悲さに焼き喰われろ!」


【蒼】


その魔法はソウルイーターの力を持ち、相手を無慈悲の領域へと……


つまり俺が望めば、なんだって切り裂くことが出来る検……


そして0…∞INFINITYに進化した今……。


俺は俺に戻る! 【契約ノ魔法使い=虚無ノ神】


「なっ…!お前は……!」


「これで…充分に戦えるな!」


「ほざけ…!魔女…!」


「!」


金色の瞳は全てを司る大天使の紋様。


その金髪には薄く白のグラデーションが混じり、華のような風格が輝いている。


性別はないが、美しく可憐で小柄な顔立ち。


その、身に纏う神々しい気配により、


それは伝説の魔法使いと昇華されている。


名前はまめたん?しかし、それは偽りの名前。


本当の名前は―


「OZUの魔法使い 契約の王=蒼月 穿紅月豆だ…!」

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