ジェンダー
性差別のない世の中を目指す方の理想は素晴らしいと思います。
ですが、お断りしたい内容もあります。
某コンビニエンスストアの『お母さん食堂』の名称に難癖を付けている方がいらっしゃるそうで、頭に寄生虫でも湧いているのではないかと心配になります。
現代社会に於いて、家庭の台所を守っているのは女性が多い現実があります。
また「おふくろの味」とは、懐かしく、口に合う食事の味付けとして郷愁を誘う謳い文句でもあります。
仮に『俺の食堂』や『親父の食堂』では、厳つい頑固親父や若い男性が作る「男の料理」のような印象で、女性は敬遠するのではないでしょうか?
性別を示さない「匠の食堂」では堅苦しい印象を与え、外食の画一的な味付けを想像させてしまいます。
『お母さん食堂』であれば、そうした堅苦しい印象や粗野な印象を離れ、温かみのある家庭料理という柔らかな味付けを想像させます。
こうした企業側の意図を無視して、単に「女性を示すから」という理由で難癖を付ける態度こそ、男女差別を助長する愚策と私は思います。
さて、それでは男女差別を徹底的に排除した世界を想像しましょう。
オリンピック競技は全て、男女混合で行われ、成績が全ての世界になります。
100m走も予選から男女混合ですから、決勝戦では女性選手がいない可能性もあります。
ラグビーも男女混合です。男性選手の容赦ないタックルを女性選手も受けることになりますし、セクシャルハラスメントは成立しません。
レスリングやボクシングなどの格闘技も男女混合ですが、階級がありますからそれほど大きな差はないと思います。
一般社会でも男女混合で試験を行い、成績上位者から採用されるようになるでしょう。
男性社員もお茶汲みやコピー取りを行うのと同様、女性社員も力仕事をしなければなりません。
実績を評価されて昇進が決まりますから、現在のように「女性の割合があるから」という理由での昇進は廃止されます。
レディースデイなどという男女差別のサービスも禁止ですし、レディースランチや女性向けという商品も廃止されます。
トイレや風呂、更衣室も男女共用です。もちろん、差別を撤廃した結果ですから、反対する人は差別主義者です。
如何でしょう、過ぎたるは及ばざるが如しです。
男女差別の撤廃を云々する前に、何故に区別されているのかを考える知能を備える必要性に気付いて頂けたでしょうか?
男女差別を助長するおかしな人々にご注意下さい。




