思い上がり
酷い記事を読みました。
「国際労働力移動の研究によると、わかっているのは、移民は出身国の中産階級以上だということです。底辺の人たちが押し出されて来ているわけではない。移民というのはその社会の真ん中より上の人たちが来てくれるんです」
これは他の国のことであって、我が国のことではありません。
近隣諸国では、留学生の第一志望はアメリカ合衆国で、次がヨーロッパ諸国です。
この留学生も、国内の熾烈な進学競争に敗れた結果であって、本当に優秀な人材が流出することは有り得ないのが普通の国です。
国内で敗れ、欧米諸国にも行き場のない方々が仕方なく選ぶのが我が国ですから、この時点で前述の前提条件が崩れています。
現実が見えない人物が大学教授を務めているのですから、我が国の学力が低下し、企業の求める人材が育たないのは当然ですね。
普通の国は、優秀な人材が国外へ流出しないよう、国民に投資します。
そうしておいて、外から優秀な国民に匹敵するだけの人材が来るように、研究機関に予算を重点的に配分して科学技術の発展に寄与させるのです。
科学技術の発展には、制約があってはなりません。軍事転用の恐れがあるからという訳の分からない理由で研究が阻害されれば、優秀な外国人は制約のない国へ逃げてしまいます。
我が国の学者は思い上がりも甚だしいですね。
優秀な人材が欲しいなら、それに見合う国の制度と、国民の学識が必要不可欠です。
それらを整えもしないのに、どうして優秀な人材が集まると思うのか、小一時間ほど問い詰めてみたいです。




