人工知能
技術の進歩は日進月歩ですね。
昨年の紅白歌合戦では、あの伝説の歌手「美空ひばり」さんが新曲の『あれから』を披露ました。
美空ひばりさんは昭和を代表する歌姫として大きな足跡を残し、平成元年六月に他界しました。
あれから三十年。
人工知能による学習と、技術者の努力によって限りなく本人に近い歌声と歌唱法を再現し、発表に至りました。
人工知能による再現は賛否両論がありましたが、一年が経過しても議論が深まった形跡はありません。
この世にあるもので、全ての人が肯定するものはないでしょう。
多くの人々が首肯する生命にしても、生きているのが嫌な人がいるのも事実ですし、我が国の国旗を美しいと思う大多数に対して、穢らわしさを感じる感性の持ち主も少数ながらいるのです。
まさに感じ方は千差万別ですから、その感性を否定せずに許容することが多様性を担保する社会と言えるでしょう。
私は人工知能による再現はあっても良いと思います。
むしろ積極的に活用して、絶筆となった物語の続きを再現して欲しいと思います。
それから社会が変容して行くでしょうが、その変容もまた人類の発展に寄与するでしょう。
むしろ人工知能によるゴーストライターが開発されて、私が書きたい物語を代筆して欲しいですね。
同時に何作も執筆しながら、私自身は更に取材活動を満喫できるなんて最高ですし、不慮の事故で断筆なんてことも回避できます。
要は、売れるか売れないかの問題でしかないと、私は思うのですけれどね。




