表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/29

軍事用語 其之弐

 日常的に使われる軍事用語の紹介第二弾です。

 もうヤバイですね☆

 この「ヤバイ」を漢字で表記すると「矢場い」となります。矢の飛び交う場ですから、本当にヤバイです。

 室町時代ぐらいまでの合戦は、矢合わせから始まりましたが、戦国時代に鉄砲が普及すると、最初に鉄砲を撃つようになり「火蓋を切る」ことが戦闘開始の合図となりました。

 大友宗麟は大砲を輸入し、「国崩し」という「主砲」で島津軍を迎え撃ちました。

 「破竹の勢い」で進軍して来た島津軍も、ここで撃退されています。

 この「破竹の勢い」も、中国の三国時代末期、晋の将軍である杜預が呉の国に攻め込む際に言った言葉です。

 三国時代には他にも、劉備が諸葛亮を幕下に加える時に礼を尽くした「三顧の礼」や、魏の張遼の怖さを伝える「泣く子も黙る」なども生まれています。

 中国の故事には「老いてますます壮ん」もありますから、軍事用語からの故事成語は多いです。


 最近は使われなくなりましたがマスコミ関係者が取材活動として「夜討ち朝駆け」を仕掛けて、特報を得るのに「鎬を削った」こともありました。

 「夜討ち朝駆け」は保元の乱で源為朝が献策するも容れられず、逆に平清盛らによる夜討ちを仕掛けられています。

 保元の乱に続く平治の乱では、清盛の嫡男である重盛を、源義朝の嫡男である義平が追い回して「一騎討ち」に持ち込もうとする創作が語られています。

 「鎬を削る」の鎬とは、刀身の盛り上がっている部分で、「鍔迫り合い」などを含めて激しい戦闘を描写する語句です。


 我々が何気なく使っている語句や言い回しが、軍事用語に由来する実例を示して来ました。

 人類史は戦争で飾られているという私の持論は、こうして補強されております。

 先日も「惑星探査機はやぶさ」や国産ロケットの成果を「軍事利用される可能性がある」とかしたり顔で述べる方がおられましたが、こうした軍事用語由来の言い回しや語句、また軍事利用された物品の使用を全くしていないと言えるのでしょうか?

 絶対に無理ですから、「軍事利用される恐れがあるから反対」などとは口が裂けても言えません。

 何故なら、私たちの身の回りには軍需品が溢れているからです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] イギリス海軍の艦艇で火器管制装置だと思いますが、予算不足で専用ソフトを開発できず市販のWindowsを用いている(いた)とか。 自衛隊に納品すればボールペンやコピー用紙でも防衛省の備品。 極…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ