統一会議初日
現在、元の世界で言うとおおよそ十時頃。この世界では時間はかなりいい加減で、日の出から日の入りのおおそ十二時間、日の入りから日の出の十二時間だが、季節と共に変化する。一応夜明けの鐘(六時前後)、貴族の起きる鐘(九時前後)、昼の鐘(十二時前後)、夕の鐘(十五時前後)、日の入りの鐘(十八時前後)とザックリとした刻みはある。身分によっても一日の始まりの時間帯は違い、自分は貴族なので貴族の生活に関して紹介するが比較的朝は遅めだ。
というのも、貴族の世話をする従者は貴族より早く起きて掃除や食事など色々と準備をする必要がある。
よって、貴族に早く起きられると困るのだ。
職人や下働き、従者は日の出とともに仕事を開始するが彼らが準備出来てやっと、ベッドから起き上がり部屋から出ることが許される。これが元の世界で九時前後に当たる。
あまり早く起きると「まだ寝ててください」とロランやエマに怒られてしまうのだ。
もっとも、元々朝は強い方では無いのでそれで構わないのだが。
その後準備が出来た服や食事を用意してもらいそれらを済ませる。従者になんでもやってもらうので作業に淀みはなく非常にスムーズに進む為一時間も必要ないくらいだ。
そして朝の支度を終えると執務が始まる。通常は十八時頃に仕事を終えるのだが領主としてすることは多く全然収まらないので夕食、湯浴みをして少し休憩した後、夜中の三時か四時頃までセルフサービス残業をして起こされるまで気絶というのがロウゼテルノアールとしての日課だ。
なんやかんや一日十五時間くらいは働いているのじゃなかろうか?それは働き過ぎだって?しかし言い訳を聞いて欲しい。
転生前は病弱だったのだがこの身体は非常に健康体なのであまり疲れない。レベルという概念や魔力があるので元の世界の人間とはまた身体の仕組み違うのかも知れない。
やりたいことはいっぱいあったのにそれが出来なかった。でも今は出来る。そしてやりがいもあるし、立場も責任もある。
成り上がりたい、有名になりたい、モテたいとかそういう承認欲求は無いのだけど、自分の行動によってそれが社会の、民の為になると考えると余裕で働ける。世界からいつも一歩離れた場所で体調を気にせず頑張っていける人を見ていた頃から考えると、自分の活動で世界が変わっていくのは楽しい。
俺は領主ロボだ。自己を滅して作業に没頭することで少しずつ時が進み命を燃やしているこの感覚は何とも言えない心地良さがある。
周りの人間でそれを理解してくれるのは今のところゲオルグだけだ。
溜まっている作業量を考えると食事の最中にでも執務をしたいのだが貴族の行儀的には許されないので報告を聞いたり雑談をする程度に留めている。
一度書類を持って行って机の上に並べながら食べようとしたらロランにまあ、かなり厳しく注意されたので懲りてる。
さて、本日はいよいよ統一会議の初日だ。
城の中が会議ムードに支配され、行われる何もかもが会議に関連するものだ。
王と王族と領主の間で行われる国のことを決める会議はもちろん、女性たちは派閥に分かれてあらゆるところでお茶会をして情報交換をする。従者たちの間でも情報交換や駆け引きが繰り広げられる。
男性貴族の間では狩りやボードゲームなどに興じながら情報交換、駆け引き、それに接待プレーで身分が上の貴族に気に入られ為の活動などだ。
どこも大変そうだ。
会議は自分が、女性のお茶会はトゥルーネが、男性の狩りなどはオーガがそれぞれ担当することとなっている。オーガはほっといても大丈夫ほうだがトゥルーネが正直心配だ。オルレアン卿が夫人が世話してくれるので大丈夫だろうと言っていたが割とパワータイプのおっさんなので安心は出来ない。そういう貴族の婦人は知略に長けた人物がつくことが多いそうで、実際オルレアン婦人は社交では相当のやり手だと聞いているし任せるしかない。
そして忍者部隊には城内や街中に潜伏してもらい情報を集めてもらう。ゲオルグやエッセンは会議中は仕事がないので市場調査など専門的な知識がないと分からない部分を担当してもらっている。
テルノアール領総出で、全員に余すことなく仕事がパンパンに割り振られているので皆の表情には緊張が現れている。
正直、文官が足りない。会議には世話を担当する従者、護衛する武官、会議にて情報などの補足、メモ等細かいサポート業務の文官とそれぞれ役割を分担した構成になっている。
従者は屋敷の中でロランの次に仕事が出来るものに担当させ、ロランは本来文官ではないが文官として参加させている。普段はトゥルーネが文官の役割を担っているが女性の社交の場に誰も居ないのは困るのでそうするしかなかった。
今までそれとなく妻を迎えないのかという話はあったが、正直好きな女性などおらず領地経営にしか頭がないので興味がなく、まだ先の話だし特に問題ないと思っていたがこういう所で妻の必要性が出てくるとは思わなんだ。政治的な要因で婚姻が必要という考え自体が薄かったが、こればかりは興味ないで回避出来そうにない。妻ではないのにテルノアール代表として行くトゥルーネは肩身は狭いと言っていたし、オーガにも妻がいないので今回の会議のどこかで婚約の打診が来ることが予測されると言われた。
そしてその中で最もテルノアールにとって利のある女性を選べとも言われた。そんな損得で結婚する相手選んで良いのかなという思いはあるが、領主という立場である以上わがままは言えない。この世界にはこの世界の道理があるのだから郷に従うしかないのだ。
会議の間に到着した。正確な時計がないので割と集合時間はルーズなのがこの世界だ。偉い人が後から来て揃い次第始まるという感じだ。
自分は下っ端も下っ端なので早めに来て会場の雰囲気などを確認しつつ他の領主と軽く雑談や挨拶などをして時間を潰したがかなりこちらの様子を探っているのが分かる。オート卿の顔も分かった。良からぬことを企んでいるとは思えないくらい愛想が良かったがこちらも何も知らぬという顔で挨拶した。こういう化かし合いみたいなのがどうにも苦手だがそうも言ってられない。
「国王陛下の入場である!」
会議の間に入った一人の兵士が声を上げた。その場には一瞬にして緊張が走り全員地面に膝をつき恭順の姿勢を示した。するとドアがゆっくりと開き、地面に目を伏せていながらも足音で大勢引き連れていることは分かった。
王が最上位の上座、この場合は玉座という方が適切かも知れないが王の間ではないので違うか?
「全員、面を上げよ」
王の威厳たっぷりの声で命を下し、その場にいる全員が王に注目した。そして王は何も言わず軽く手を動かし、着席することを指示した。座順は去年までの序列だ。失礼のないように最大限の丁寧な動きで周囲の様子を観察しながら見様見真似で豪華な彫刻のされた木製の椅子に座った。
すっと王の後ろから男が前に出た。事前に集めた情報から推測するに王の右腕でありこの国の実質的なNo.2の宰相だろう。
「ただいまより、統一会議を行う」
恐らく宰相がこの会議における司会進行役なのだろう。その後、これから会議にて話し合うべき議題を列挙していき一つずつ検討と王の判断を仰ぐことが説明された。議題は以下の通りだ。
・今年の王、国への貢献度を税や研究報告などによって評価した領地の序列
・序列順に領地の近況報告 今会議にて取り扱う領地の商品の概略
・他国との貿易
・他国との戦争、国際情勢
・経済取引の交渉
・国、王からの提案
・王への嘆願
・婚姻の認可
・特別な表彰・会議を踏まえた上での大きな王命の発表
当然これだけの内容を一日で終わらせられる訳がないので何日もかけてじっくり話していく。
夜には毎日どこかしらでパーティが行われ会議の内容を考慮して駆け引きが始まる。しばらく気を抜ける時間は自分の屋敷くらいしかない。
というか、序列発表してから序列順に王の近くに座って行く方が良いのでは?当然上がり下がりあるだろうし席だけ上座でも領地の順は違うって分かりにくい。
いやしかし、序列が変わった途端大きな態度に出るのも問題あるだろうし、そういう配慮があるのだろうか?
何はともあれ、序列の発表が始まった。合併、吸収、分離などによって毎年微妙に領地の数は変化している。
今年は大小合わせて二十四の領地が存在しているようで、テルノアールは十九位だ。昨年は最下位だったが、領地の経済等が成長したことで税も多く納められた。フィッツは領地自体は中規模程度には大きいが経済的にはそこまで豊かではなくテルノアールという最も小さな領地に軍門に下ったことにより評価は下方修正され、間をとった序列で言えば妥当なところのようだ。それでもテルノアールよりも下に五つの領地があるわけでそれを快く思う訳もなく不満めいた声も聞こえた。
オルレアンは二位、ギーズが一位で警戒すべきオートが十五位。それなりに馴染みのある貴族がこの国の一位と二位という偏った人脈感がどうにも笑える。多分この辺にもやっかみが発生する要因があるのだろう。自分と同年代くらいで一位の領主ってギーズは凄過ぎると思うが。
周りを見ても領主は大体おっさんがおじいさんが多く若手の領主は殆どいない。三十代がちらほらいるが二十代は自分とギーズくらいだ。初めて会った時は不思議だったが、領主で世代や話が合いそうなやつがいたら仲良くしたいという気持ちも今となっては理解出来る。
年上の貴族はプライドはやたら高いし若者に対して敵対的だし価値観は合わないしで疲れるのは実感したので改めてギーズとはそれなりに仲良くしておきたい。
ガルグイユの件についてわだかまりはあるが、あれは自分とギーズというよりリュンヌとガルグイユの親子間、部族間の問題という感じなのでギーズ本人との関係性が悪化することは無いと思いたい。
何も知らないという顔をしていたが、わざわざ部族間の面倒ごとに巻き込まれ、ギーズの配下がディパッシ族だったと知れ渡ることによる面倒ごとを考えると無理もない。
そして領地ごとに発表が始まりそれぞれの領地の特色が分かってきた。どの領地も大抵はそれなりに目玉となる特産物があってそれを主軸とした産業を行なっている。対して、テルノアールはかなり手広くやっていることが改めて認識出来た。どういう領地か?と聞かれてパッと答えにくいのだが、目立つといえばジュアンドルとダンジョンだろう。分かりやすさ重視でその二点をメインに紹介しようと思う。
会議は基本的に一方的に発表して最後に質疑応答という感じだ。悪目立ちは避けたかったので色々質問したいことはあったが控えておいた。
皆政治的に重要となる情報の具体的な発表を避けていたがそれに関しては問題ないようで参考にさせてもらった。
しばらく連続でそれぞれの発表が続き疲れが出始めたところで少し休憩を挟み、出された黄色い果実のジュースを飲んだ。オレンジとレモンを混ぜたような爽やかな味で甘みも強く結構好みだった。これ炭酸と割ったら美味しいんだろうな、炭酸ジュース作りたいなあなどと考えている間に休憩は終わった。
いよいよテルノアール領の順番だ。
「では、次にテルノアール卿お願いする」
「はい、ロラン資料を」
ロランにそれぞれの領主、王の従者に資料を渡してから主人に渡してもらう。貴族に従者でないものが直接ものを渡すのは無礼な作法なので常に誰かを通して渡すのだ。
「テルノアール卿、これは?」
宰相が見慣れぬものを見て少し驚きを見せながらも質問した。
「こちらは我が領地の現在のおおよその状況、そして今回輸出する品目のリストとグラフです」
「グラフ……とは?」
「はい、グラフとは情報を図で示したものです。それぞれの割合を決められた大きさで示し視覚的に分かりやすくする為のものです」
「ほお……」
「これは見たことがないが面白いな。我が領内でも使用して良いだろうか?」
ギーズが感心して確認を取った。グラフの有用性を一瞬にして理解し、それを自分たちにも取り込むという柔軟性は流石序列一位の領主なだけあると思わされる。
「確かにこれなら数字を見るだけよりも理解しやすい。文官に使わせたいな」
オルレアンもすぐに賛同した。
「勿論です。執務の効率をなんとか上げれないかと苦心した結果生まれたものですので、皆様が便利だとお思いになって執務が楽になれれば幸いです」
「これは色々な使い方がありそうだな……」
「是非後で詳しく教えて頂きたい」
他の領主にも反応が良かった。
「では少し話題がズレてしまいましたので本題に戻りたいと思います。その間に私の文官が皆様の文官に教えておきましょう、ロラン頼む」
「かしこまりました」
思っていたよりグラフの方に注目されてしまった為、本来話すべき内容に戻った。
「……という訳で、テルノアールは現在新たな経済の発展に注力しており吸収したフィッツの貴族とも良い関係を築きつつあります」
それなりに長いプレゼンを取り敢えず無事に終わらせることが出来た。
「それでは、テルノアール卿に質問のある方、挙手を」
だがまだ安心は出来ない。本当に怖いのはここからだ。論文の発表会などはここから教授たちによる鬼のような詰めが始まる。「素人質問で恐縮だが……」などという言葉が飛んでくるに違いない。
と思っていたらすぐに手が上がった。
「ダンジョンというものは魔獣が発生し、それが最近になって発見されたということですが、それまではどうなっていたのでしょう?そこから魔獣が出てきたら周辺の村などに被害が出ていたと思われますが」
「正直に申し上げるとそれまでどうなっていたのかは不明です。しかし不思議なことに魔獣はダンジョンの外に出ることはなく周辺の被害も無かった故に今まで気付けなかったのです」
「では何故魔獣が生まれるのかについても分からぬと?」
「どうやら魔力が多い土地で、全体が魔力で満たされている為魔獣が発生する。ということは分かっているのですが何故そこに魔力が集まるのかという点については現在調査中です」
全部知ってるけどわざわざ馬鹿正直に教えてやるつもりはない。石板の化身にでも聞かない限り分かるはずもないのだからそれで十分だろう。
「ダンジョンで戦うと強くなると聞く。国の軍事力を上げる為、兵を養成する場所として利用したい旨を以前打診したが断られたと聞くがその理由を改めてお聞きしたい」
「理由は複数あります。第一にこちらの防衛上の問題です。所属の違う兵力が領地内に入るというのは、それなりにリスクが大きい。自分たちの立場に置き換えて考えれば、皆様ご理解頂けるでしょう。
第二にバランスです。特定の領地だけ成長してしまえば不公平だと言われますし、全ての領地の兵を受け入れられるほどの余裕は我が領地にはないので、現実的に考えて不可能です。
第三にダンジョンは平民の職を生む場として機能しており軍事的な施設になると領地の経営が立ち行かなくなるということです。
そして、最後にこれまで述べた中で基本的にこちらにメリットが何もないということです」
「国の為に協力する気はないと?」
「もちろん国が豊かになるように常に考えていますよ。だからダンジョンで取れた魔石や素材は王都を優先して輸送しています」
「いやだから、軍事的に力をつけるにはそちらのダンジョンで……」
「ダンジョンは洞窟の中ですし相手は魔獣です。戦争は洞窟の中ではやりませんし相手は魔獣ではありません。当然手加減など魔獣はしてくれませんので人は死にます。あ、それでしたらうちのディパッシ族と戦闘訓練をしましょうか?彼らはどんな場所でも戦えますし、手加減もするなと言えば喜んで戦うでしょう。実践以上の迫力で訓練出来ると思いますが如何でしょう?」
「い、いや決してそのような訳では……」
国の為などと言いつつも所詮は自分の利益しか考えてないのだ。大義名分を使って私服を肥やそうとするカスは許さん。
「そのへんにしておかれよ、ヴェルジー卿。そなたが軍事力強化に熱心なのは知っているがそれは個人的な意見であって、本当に必要なことであるならば要請するべきは陛下だ。出過ぎた発言かと思うが?」
「ッ……失礼しました」
オルレアンのナイスフォローにより取り敢えずダンジョンを使わせろ系の要請は無くなったと思われるので助かった。釘を刺しておいてくれたので蒸し返す奴もいないだろう。
「テルノアール卿」
!?
これまで一言も発さなかった王が初めて口を開いたことにより会議の場は一気に緊張感が増してそれまで隣同士などで交わしていた議論の声が消えた。
「はっ!如何なされましたか陛下……」
「先程、利がないと申していたが其方の言う利とは一体なんだ?」
「ひとえに領民の生活が豊かで平和に暮らせることです」
「……その平和とは国家が繁栄して初めて成立するものだ。戦争で敵国に侵略されれば領地ばかりでなく国ごと失う。国全体の軍事力が上がれば、それだけ平和は盤石となる。そういう視点では其方に利がないとも言えまい」
「それは……おっしゃる通りです」
返す言葉がない。マクロな視点で見れば国あってこその領地であり、国はその領地の集合体だ。一部が栄えていても全体が弱ければ意味がない。
領主とは領地の利だけでなく、時として国を支える代表としての目を持たなくてはいけない。国の利は領地の利でもあるのだ。
「しかし、実際問題テルノアールに軍事力を強化することを任せっきりというのもおかしな話ではある。国のことは国全体で考えねばならぬ。全体で協力出来る策を模索していこうではないか」
「はっ……!」
「互いに利があり、良い落とし所を見つけることが出来ればその時はダンジョンにて兵を強化することに賛同してくれるか?」
「……陛下、誠に僭越ながらそこまで王が下手に出る必要があるのですか?」
宰相は何故そこまで丁寧な物腰なのか訝しんでいた。
王なのだから命令すれば良いのだと言いたげだ。
「バリス、考えても見よ。テルノアールにだけ負担を強いた結果ダンジョンが使うことが難しくなった時はどうする?長期的な視点で考えればすぐに決めるのではなくもっと慎重に運んでいくべきとは思わんのか?」
「浅はかでした、そこまで考慮されているとは推し量ることが出来ず申し訳ございません」
「良い、王の右腕である其方からすれば当然の忠言だ。妙に思うことがあれば進言するべきだ。間違っていたからと言って責めることはない」
ああ、これが『王』なのか。この国を治める者なのか。スケールが、格が、度量が、器がまるで違う。
広く、深く、遠くまで見えている。
王様のイメージって踏ん反り返って命令し言うことを聞かなければ容易く殺し、贅沢に暮らした肥えた豚のようなものだと思っていたが全然違う。そういう王だっているのだろうが、この王は本当に王として必要なものを持って統治しているんだ。
全く同じ言葉を自分が使ってもまるで違うだろう。
表情、姿勢、話し方、声、どれを取っても一つ一つに重みと迫力がある。威厳とカリスマ性を兼ね備えた人物の発言は引き込まれるものがある。
今も心をグッと掴まれたような感覚が残っている。この王に仕えたい、そういう気持ちが溢れてきた。この人を支えれば国はもっと良くなる。そう確信出来る『何か』が確かにあるのだ。
半ば夢見心地のような気分で会議は進んでいき、それぞれの領地の紹介を終えたところで初日の統一会議は終了した。