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最強の騎士、転生しても最強の騎士。  作者: 普通の人間
冒険者学校編
8/60

冒険者学校~一日目~

そして朝が来た。


昨日は緊張して寝れなかった、なんてことは全然なかった。


けれどいつもと違う点がひとつある。


「ウィータ、朝だぞ…。な、何?」

とパパさんが不思議がってる。


そう、今日俺は、自分の力で起きたのであった。


「ウィータ起こしてきた…。パパ、なにその顔は?」

とママさんが聞く。


「なんとママ、ウィータは僕が起こす前から起きていたんだよ…。」

と軽く青ざめている。


勿論ママさんも、


「なにかが起きる予感しかしないわ…。」

と何かを予言する人みたいになっていた。


いや俺がたった一回早起きするくらいでこうなってしまっては、二回目はどんな反応になるのやら、もしかしたら、奇跡だよ!、と二人して俺を敬ってしまうかもしれない。


これはこれで恐ろしい。


早起きしたので、いつもより早く朝御飯を食べることが出来た。


そして食べ終わったら、今度は冒険者学校の支度の確認だ。


「教科書よし。筆記用具よし。後は、その他もろもろよし!」


きちんと全部揃っていた。


内容は全てわかるけどね。ごめんちゃい。


「制服よしっ!」

とママさんが言った。


これに関しても言わせてほしかったが、仕方がないので譲った。


「模擬剣よし!」

とパパさんが模擬剣を指差して言った。


この模擬剣は昨日パパさんが買ってくれた物だ。


大切に使おうと思ってる。


そして全ての準備が整った。


「では…。」


「「ごくりっ…。」」


唾を飲むパパさんママさん。


「いってきます。」


「「いってらっしゃい!」」

と二人で俺を見送ってくれた。


そして俺は冒険者学校へと高ぶった気持ちで歩いた。


ちなみに昨日の試験の合計点数は、百点中百点である。





▲▽▲▽▲





そして冒険者学校に着いたらまずは職員室へ行った。


「編入生のウィータです!」

と言って職員室へ入ると、教員全員からは青ざめた様子で見られた。


「あ、ウィータ君。編入おめでとうこれからもよろしくね。」

と駆け寄ってきたのはベヨネ先生だった。


しかし顔の様子は依然として余り良くない。


笑顔を浮かべているが、教師スマイルであった。


こんなに俺のことを嫌っているのかよ、教員全員…、とちょっとショックに思った。


「では、あなたのクラスを案内するわね。」

とベヨネ先生が歩き始めたので、俺も歩き始めた。


階段を昇り二階へ。


更に階段を昇り三階へ。


そして廊下を歩き続ける。


そして一番奥の部屋に着いた。


「これがあなたのクラスの、二年よ。」

と二年のクラスに案内された。


「ちょっと待ってください。何で俺は二年の教室に行かないといけないんですか?」

と質問する。


ベヨネ先生はこう答えた。


「昨日の試験は、一年の課題だったのよ…。」

と呆れられた。


まさかあれが一年の課題だったとは到底思えなかったが、取り敢えず5年掛かるところを四年間で終えられることを素直に喜ぶしかない。


そしてクラスの中に入った。


中に入ると、少しヤンチャな子が沢山いた。


その中に一人、ヤンチャではない綺麗な女子生徒がいた。


青い海色の輝く目。


黄金の稲穂のような金髪、顔立ちはバランスがいい感じ に整っている。


そして、とても体は冒険者とは思えないほど膨らみのあるところがあり、絞まっているとこはとても絞まっている。


なんだあの先輩、と一瞬ドキッとしてしまった。


あんな綺麗な人、王都(昔の)にも余り居ないぞ、と思った。


ベヨネ先生が、


「では、二年生に編入する子を紹介します。」

といってくれたお陰で、我に帰ることが出来た。


「ウィータ、と言います。これからもよろしくお願いします。」


俺はベタな挨拶を噛ましたところで、さっきの先輩の隣の席が空いていたので座った。


「よろしく、ウィータ君。」

と耳打ち際で声を小さくして挨拶してくれた。


「先輩の名前は?」

と俺は先輩と同じように聞いた。


「私の名前はね、ラナって言うの。でもなんで先輩って呼ぶの?」

と不思議そうに聞いた。


「それはです先輩、編入で一年繰り越しされたんですよ。」

と俺は言った。


「普通にラナでもいいのに。」


「いやいや、一応1年先に入ってますから、ね。」


「そうなんだ、わかったよ。」


「ありがとうございます。」


「これからもよろしくね。」


「こちらこそよろしくお願いします、先輩。」

とお互いにもう一度挨拶をした。


俺らのこの様子を邪険に見る男子生徒がいた。


「おい、ラナに手を出したら承知しないぞ。」

と言ってきた。


「何でですか?」

と返したところ、耳打ちで、

「俺はラナが好きだ。そして俺は強い。そしてラナも強い。だから手を出すな。」

と言ってきた。


ごめん、めっちゃ意味わからん。


「えっと、先輩の名前は…?」

と取り敢えず聞いた。


「俺の名前はファルコンだ。覚えておけ。」


彼はファルコンというらしい。


取り敢えずラナはこいつが好きということは知らないらしい。


ドンマイっ!、と心の中で言った。


でも強い、ということは。


「ラナ先輩。先輩のランクっていくつですか。」

と聞いた。


「私のランクはDだよ。」

と答えてくれた。


「ファルコン先輩のランクっていくつですか。」

と聞くと、


「俺のランクはBだぜ!」

と自慢のような言い方で言ってきた。


Bということは多分このクラスでは一番強いと思う。


多分まだ他の人はFとかE位だと思うから、二人は凄いと思う。


俺にとっては強くなさそうだけど。


そう考えながら一日はとても早く過ぎていった。


そして放課後になった。取り敢えず帰ろうとするとファルコンに、


「おい、ちょっと裏に来いや。」

と俺を裏に呼び出した。


一体何をする気だろう?

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