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最強の騎士、転生しても最強の騎士。  作者: 普通の人間
冒険者学校編
12/60

両家のご対面

俺の家から歩いて十分。


ラナ先輩の家に着いた。


パパさんがラナ先輩の家のノックをした。


コンコンとドアを鳴った。


「ごめんください、ウィータの父のヴァンフです。」

とパパさんが言った。


すると、ガチャと言う音が聞こえ、目の前のドアが開いた。


「どうぞ。娘から全部聞いております。」

と扉から出て来たのは若い女性だった。


ラナ先輩のお姉さんかな?


あれでも娘からといったから…


え?、という事は、………………。


「あなたがウィータの言うラナさんのお母さんですか。」

とパパさんが言い、


「ええそうですよ。」

とラナ先輩のお姉さん改めラナ先輩のお母さんに家に入れて貰った。


この時、俺の頭の中では異常が起きていた。


あれ、ラナ先輩のお母さん…だよね。


何であんなに若いのだろ?


と思っていると、裏から結構なマッスルでイケメンなお兄さんが出てきた。


今度はラナ先輩のお兄さん?、思ったら、


「おお、こんにちわ。」

と、容姿とはかけ離れた声を出した。


めっちゃ渋い声。おじさんじゃん。


「あなたがラナさんのお父さんですか。」

と、パパさんが言った。


いやまさかこの声だけ判断するのかよ、と俺は思ったが、


「ええ、そうですよ。ウィータ君のお父さんですね。こちらはお母さんですか。」

とやはり渋めな声で言った。


何でこの夫婦は容姿と年齢が合わないんだよ、と思いつつも、家の中に入っていた。


家の中は玄関を入ると、何歩か歩いて右にリビング、左には階段、正面には洗面所があった。


そして俺たちはラナ先輩の夫婦に着いていてリビングに入った。


リビングに入ると、右にキッチン、左にテーブルがあって、左右に3つずつ椅子が置いてある。


テーブルの上には様々な料理が置かれていて、どれも美味しそうだ。


そして左の方のテーブル側の真ん中にラナ先輩は座っていた。


おお、冒険者学校では皮の鎧に包まれて余り分からなかった部分も分かる。


肩などを出したり、足も太ももまで出していて、家ではラナ先輩は大胆だな、と思った。


そしてラナ先輩の夫婦は左のテーブル側左右に座った。


「あ、どうぞ、座ってください。」

とラナ先輩のお兄さん、間違えたお父さんが手を出して座らせてくれた。


俺の家族は座った。


俺の位置は、勿論真ん中。


ラナ先輩と向かい合わせになる。


「ゴホン、」

とラナ先輩のお父さんが咳をして、


「えー、では、まさか今日突然ラナが一緒にご飯を食べたい人が入るとなんて言うとは全く想像できなかった。更に今日会ったばかりの編入生とはまた驚いた。でもウィータ君の話を聞いて、これなら一緒に食べたいと思ったんだ。ウィータ君、今日は思う存分食べて楽しんでくれ。」

と言ってくれた。


「では、お言葉に甘えて。」

と俺が言った。


「じゃあ、皆さんグラスを持って。」

とラナ先輩のお父さん。


皆グラスを上に上げて、


「「「「「「乾杯!」」」」」」

と言った。






▲▽▲▽▲






その後は、様々な料理を食べて舌鼓を打った。


そしてお酒を飲むお父さん方。


それを見て微笑んでるお母さん方。


その真ん中で挟まっている子供たち。


そして一時間を過ぎた時、お父さん方が完全に出来上がっていた。


お母さん方と一緒に話始めて結構ラナ先輩の小さい頃とかの話になって、ラナ先輩が恥ずかしがっていた。


可愛い。


するとラナ先輩が、


「少し夜風を浴びてくる。」

と言って外に出た。


ふう、久しぶりに誰かとご飯を食べたな、と思った。


昔はあいつらと、よく飯を食べたな。


………とかはめっちゃくちゃ食事中に話しかけて、よく………に叱られていたな。


………はその様子を見て大きな声で笑ってるだけだったな。


あれ、名前が思い出せない…。


なんだこのモジャモジャな感覚。


何かこれ以上考えたくない、と思ったら、後ろにラナ先輩がいた。


「私と一緒に抜け出さない?」


そう言って俺はラナ先輩と抜け出した。


「ラナ先輩はどうして抜け出してきたんですか。」

と俺か聞いた。


「ええ。だって自分の小さい頃なんて聞いていられないじゃない。」

と少し口を引きずながら笑っていた。


「ええ、そうですね。」

とラナ先輩の家の庭の芝生に座った。


ラナ先輩も座った。


そして空を眺めていると、ラナ先輩がおもむろに話始めた。


「私ね、小さい頃から冒険者学校に通って冒険者になりたかったんだ。」


続けて、


「五歳の頃から必死に勉強して、必死になって色んな草とか魔物とか勉強したんだ。後は、剣技を磨くために道場に行ったりして、少しずつ強くなっていったんだ。でもね、上には上が入るな、って思ったの。ウィータ君が倒したファルコンっていう同級生がいたじゃない。ファルコンはね、私よりも遅く勉強や剣技をやっていたのに、あっという間に越されちゃったんだ。そして最近は冒険者になろうって気持ちが少しずつ薄れてきたんだ。でもね、ウィータ君はそのファルコンを殆ど一撃で倒して、上にはもっと上が入るんだな、と思ったんだけど、ウィータ君はワケわからないことをいい始めて、最初は強いのに何この不思議な男の子だな、て思ったんだ。でも話していく内に、どんどんウィータ君に色んなことを教えられたくなったんだ。」

と喋ってくれた。


「…俺は先輩に今日たった一日でとても惹かれましたよ。」

と自分の気持ちを言ってみた。


そうするとラナ先輩が立って俺を見た。


丁度雲の隙間から満月が出て来てラナ先輩を照らした。


「そう、ありがとう。私もウィータ君にとても惹かれたよ。」

と先輩も言い返してくれた。


そして先輩は家の中に入っていた。


俺はそれも見届けて、少し立ってから俺も先輩の家に入った。


その後は帰るための支度をしたり、べろべろに酔ったパパさんを起こして、


「全く若いのに根性が足りねぇな!」

とラナ先輩のお父さんは完全に出来上がりきっていた。


そして起こして玄関まで行って、


「本日はありがとうございました。そして家の旦那がすみません…。」

とママさんが言って一礼をした。


「いえいえ、こちらこそ家の旦那の晩酌に付き合ってくれてありがとうございます。」

と一礼を返してくれた。


「ではまた明日、学校で。」

と俺が言った。


「じゃあね。また明日学校でね。」

とラナ先輩が言って俺らは帰途に着いた。


そして家に着いてお父さんを寝かせ、俺もそのまま布団に入った。


明日が楽しみだ、と思い夢の中に行った。

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