閑話 神様視点…
ちょっと他の人の視点も書いていこうと思っています。
まず最初は神様からです。
「あれ?なんか想像と違ったな~」
私は神様である。私は先ほど1人の人間を転生させた。いつもなら気にすることはないんだけど先ほどの男はいつもの転生者たちと少し…いやかなり変わっていた。
私が異世界へと転生させる人間は異世界へと転生したいと願う者たちだけなのだ。その異世界へと転生を願う者たちの中で今1番多いのがファンタジー世界への転生だ。そのため先ほどの男も転生するに至ってどうせファンタジー世界に転生したいというと思い、いつものように流れ作業のようにファンタジー世界へ転生させようとしたのだけど……
「え?いやです!」
と言われて断られてしまったのだ。まさか断られるとは思っていなかったので少し…いやかなり取り乱してしまった。
まさか転生を断られてしまったのかと思ったのだ。転生を断られてしまうと私は…私は…
だけど、どうやらよく聞いてみるとあいつはファンタジー世界にではなくあべこべ世界に行きたいとのことだった。
転生するなら別に問題はないのであいつを転生させてやることにした。
あべこべ世界に転生したいとのことだったからハーレムを作りたがっているのかと思ったのだけど…
「あれ~?おっかしっな~」
そう思ったのだけどなぜかあいつからはそう言った感情が見て取れなかった。
「あいつ、なんであべこべ世界に転生したがったんだろう?」
ハーレムを築き上げること以外にあべこべ世界へ転生することを望むとすれば……
「わかんな~~い」
望むとすれば…なんなんだろう?
「まぁいいや、面白そうだし少し見ておくことにしよっと!」
幸いにも次の転生者が来るまで時間がある。それまでの間この男の人生を見ておくことにする。