2話
「本当にこれたんだ…」
周りを見渡して俺は異世界へと来ることができたんだと実感することができた。
「あの~大丈夫ですか?」
俺が異世界へ来ることができたことのあまりの嬉しさに感動していると後ろから声をかけられた。
「あぁ、大丈夫だよ! 少し嬉しくて立ち尽くしてしまってたよ!」
「…い、いえ! これも仕事の一貫ですから!////」
声をかけられた方に顔を向けてみるとそこには警察の服装をきた女の人がいた。どうやら俺は嬉しさのあまり長いことこの場に立ち尽くして不審がられてしまったのかもしれないな。
「何もなかったのなら良かったです! こ、これ! 私の連絡先です! よかったら受け取ってください!」
「あぁ、ありがとう!また連絡するね」
「…はい// いつまでもお待ちしております!//」
それだけを言うと女の警察官はどこかへ走り去ってしまった。
「あぁ、本当に来たんだな! 俺はあべこべ世界に!」
俺は今のやり取りでさらに自分が異世界に来たんだと実感することができた。
そう俺が望んできた異世界は……あべこべ世界と言われる世界だ。男女の比率が極端に女へと傾いている世界だ。