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作者: 波晶

今日も朝からジリリリリッと不快な音が鳴り響く。するとごそごそと動き出すご主人。

不快な音を出す箱に手を置いただけで止めてしまうが、なる前に止めて欲しい。

全く、ご主人は起きないなら鳴らないように躾けて欲しい。

枕元まで近ずくと気持ちよさそうに寝ているのがわかる。


私は起きたくて起きたわけじゃないのに、怒りも込めてご主人の頬に手をペタペタと置いてみる。

まだ起きない。ならこれはどうだと目元をうりうりと撫でてみる。

動くが、ダメだ。今日はなかなか手強いぞ、なら最終手段だ。


ご主人の頬をペロペロと舐める。


「んんーっ…あ、ミケおはよ」


にゃー


頭をひと撫でしてご主人は離れていく。

不快な音が鳴ったと言う事は、私は今日もおるすばんとやらをやらないといけないらしい。


とりあえず、ご主人の後について歩くが私の入ってはいけない場所に入っていく。

ここはカラカラと音の鳴る白くて柔らかく長いオモチャがある。とても素敵なオモチャだが、ご主人は触らせてくれない。

隙をみて中に入りたいが、捕まってしまう。今日こそはと座って待ってると、高窓の方が騒がしくなる。

あのちゅんちゅん五月蝿くて食べて欲しそうにちょこまかと動く奴等が来たんだな、仕方ない、ご主人行ってくる。


にゃーお


高窓から外を観ると、奴等は私を挑発するように動いていた。

奴等は一体どんな味がするんだろう、いつも食べているカリカリか?それとも時々くれるドロッとしたやつか?はたまた、ご主人が振ってくれるあの棒のやつみたいに味が無いかも知れない…いつか必ず口にしたいものだ。


まあその時にはご主人にもわけてやろう。狩りが下手そうだからな。


「今日もいい天気だなー」


ご主人が高窓から外を見ると、バサバサっとあの五月蝿い奴等が飛んで行った。

本当に狩りが下手そうだ。この様子では私が狩りを頑張らねば飢えてしまう。


それとも不要な狩りはしないだけか?

そう考えると納得してしまう、何故なら私のご飯は毎日ある。

ご主人も食べてない日もあるが、その日は美味しそうな匂いを付けている。


今だってそうだ、あのひんやりと涼しい箱から何かを取り出している。あの箱には何やらたべものが入っているみたいだが、私の力では開いてくれない。

確認のしようがない。


まあ飢えがないならそれでいい、昼寝も出来て私は満足だ。

ぽかぽかと暖かい日差しのせいか眠くなってきた。仕方ない一眠りするか、ご主人私のご飯はいつものところに置いててくれ


にゃーお

連載を放置していながこちらを書いてしまった。


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