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冗談じゃなくて .1





東京という小さな大都市の夜は、

とても明るい。

だからみんな安心して歩ける。

そんな姿をいま、見ている気がする。



「津島さん」


窓にへばりついているのがバレた。

一人になれなくなって少し残念に思った。



「お酒はもう呑みません」


「具合よくなった?」


「さっきよりは」


「弱いんだね、津島さんて」



そりゃあまだ19ですから、

と小さく思う。


まだ酔いが抜けない頭だけど

なんとかふらつかないで彼の顔を見れた。



さっき名前、聞いたんだけど

なんだったけな。



「いい人みっけた?」


「あー、わたしおまけなんで。 ぶっちゃけ

興味ありません」




人生初の合コンははっきり言って

少しのテンションも上がらなかった。

めんつがどう、ではない。



この中々抜けないアルコールのせいだ。


おまけだし。



「おまけにしてはレベル高いよ」



名前がまだわからない。

ちらっとのぞく鎖骨とか、

さっきまでしていためがねが消えた

目元とか、

なんだかぼやけてみえる。




遠くで合コンメンバーが笑っている。

あの輪の中にさっきまでわたしは

どんな顔をして座っていたんだろう。





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