紫雨斬菜編 《転校生》
ここは、総生徒数48000人、敷地面積1402650平方メートル(東京ドーム30個分)を超す小中高一貫のお金持ちしか入学することのできない金持ちマンモス校である。
その学校の名前は、私立王政学園
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今回語り部を務めるのは、第8クラス(全10クラス中)中等部3年生紫雨斬菜。女みたいな名前だけど男だからそこを間違えるなよ?
今日は2学期始業式である。毎度のことだが校長(通称ハゲゴリラ)の話はいつも無駄に長い! 普通に要点だけ言ってさっさと終われと思う。真面目に聞いてる奴なんて50%、、、いや30%にも満たないんだから。といっても、今回の校長の話はものすごく気分よく聞くことができた。なんたって、今日は自分のクラスに転校生が来るらしいから!!! 可愛い子がいいなー。性格いい子がいいなー。あっ、ごめんなさい。今、自分の欲望をおもいっきし言っていました。語り部失格ですね、すいません。と、まぁそれは置いといて、マジでさっさと終われ校長の話!!、、、、、、やっと終わった。時間30分、、、普通に長い。さっ、始業式も終わったことだし教室に戻るか。
さあ、教室に戻ってまいりました。まだ先生が来ていないため、転校生もまだ。テンションあがるぜ! 、、、ん? 誰か来た。
「おはよう、斬菜! 調子はどう?」
「おう!元気だぜ、詩峰」
こいつの名前は柄李木詩峰。俺の友達だ。肩ぐらいの髪の長さで少し茶色まじりのパッツン。そして、かなりスタイルのいい結構人気のある女子だ。
「ねぇねぇ、斬菜も転校生のこと気になるの?」
「気になる。めっちゃ気になる。ありえんほど気になる」
「ふ~~ん。どうして、気になるの?」
うっ、そこを責められると痛い。くっ、どうしてって言われても気になるもんは気になるんだよ。とでも答えるか? いや、しかしこいつの場合はそう答えても、もっと聞いてくるんだろうな。、、、あっ、そうだ。
「今日、登校中に違う学校の制服着ててこの学校に向かってる子がいたんよ」
「うんそれで?」
「その子の足が、なんともいえないオーラを発していてむっちゃ惹かれたから」
「変態。エロ人」
「すいません」
そんな会話をしていたら、ガラッ、という音がして先生が入ってきた。一応担任の先生なので名前だけは公表しよう。貝塚士師記、男だよ。
「さっさと席についてけー。転校生の紹介ができらんぞー。転校生、早く見たいだろ?」
そういうと、クラス全体が『イエス、士師記先生!!!』と言い、そそくさと席に着いた。先生は生徒たちを見渡すと、転校生に入って来いと言った。今、かなりドキドキしてる。心拍数は、たぶん180を超してるよ。絶対越してるよ。カツッ、という音がして転校生が入ってきた。転校生は、純粋な黒髪で長さは腰ぐらい。ゴムやピンはしておらず、前髪の長さはそろっていなくて詩峰並みにスタイルがいい。そして、めっちゃ可愛い。ストライク、ストライクすぎるぜ!!! 俺の心にど真ん中!!!
「では、自己紹介をしてくれ」
先生がそう言うと、転校生は一歩前に出て自己紹介をした。
「私の名前は初音色九三七。私以上にお金持ちで可愛い子はもうこの世にいないわ。だから、私を崇め称えなさい!」
しんっ、と教室は一瞬静まり返り、それから所々で声がし始めた。とまぁ、それはさて置き、、、、、、前言撤回絶対無理!!! 性格嫌だ! くそーーーーー!!! 俺の一瞬のトキメキを返せーーーーー!!!!!!
初投稿です。まず初めに最後まで読んでくださってありがとうございます。文法がおかしかったり、誤字があったかもしれません。あらすじの書き方も、絶対おかしいと思います。できれば、感想などを書いてアドバイスをください。よろしくお願いします。