表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

七夕

作者: 秋葉竹



天の川銀河に

恋を希っても

叶えてくれない気がするな

いつぶりか忘れてしまったけど

短冊にねがいごとを書いて

笹の葉に吊るそうかなと

想ったよ

行列のできるお饅頭屋さんの

店内に

そういうコーナーがあって

ある短冊には

「祈念能登復興!」

とか

べつの短冊には

「スマホがほしいです」

とか

筆ペンで書いたからかな

よくある最初の「スマホ」だけ

めっちゃ大きくて

「です」ははみ出るのを防ぐために

「ス」の五分の一以下の小ささで

書かれてた

小学生低学年なんだろうかな

親の目の前で書いたんだろうか

とか

いろいろと情景が浮かんで

微笑ましかった


七夕って

彦星と織姫に祈りを希うわけじゃないよね

中国発だから神さまというより

天帝さまかな

よく知らないや

けど

そのお饅頭屋さんにぶら下がってる

短冊のなかでそのふたつを読んで

私の希いは

ここに吊るすようなものではないな

と想ってしまった

ちょい

生々しすぎるかな

とか


秋風が

吹いてたあの部屋ふたりして

夏までもつかと笑い合ってた


天の川

などに波など立たなくて

想い出さえも川面に消えゆく


もし在れば

天の川でも渡ったよ

半月ふたつでひとつの満月


どの船も

漕ぎ出せないまま天の川

川原にゆく道さえも知らずに


涙より

熱い水など無いだろう

頬の上べを濡らすな死の神


天の川

その波音が騒がしく

聴けずに過ぎる恨みも希求も



ちょっと

私の希いは笹の葉に吊るすほど

清くもなく

すき通っても

いないから


短冊の数枚吊るされた

行列のできるほど

美味しいお饅頭屋さんの

七夕コーナーの笹の葉を

行列に並びながら

けっこう

けっこうな時間

なにもみてないのに

じっと

眺めていたよ








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 本日、七夕ですね。この季節、至る所にに飾ってある笹の葉…感じることたくさんあるよなぁ…と思いました。
[一言] 災害復興とか紛争終結とか、いろいろ願いたいことがありますね。
2024/07/07 10:10 退会済み
管理
[良い点] スマホを買ってほしいとその子供はちゃんと スマホと大きく書ける いいなぁ きっとその子はしあわせになれる?のかな。 秋さんは書けない子供だったのかな、、 とか、わたしも書けないタイプだった…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ