第8部分 上げ底②
第8部分 上げ底②
今は「ヒト女性の普通の状態というのは男性にとっての上げ底状態である」というフレーズを説明しているところだ。女性がいかに外見を気にしているか、そして周囲からの評判やウワサを気にしているかという例を挙げているところだが…
そう、女性の胸は男性の胸とは「見られ方」が根本的に異なっている。着やせなんて言葉はほぼ女性のためにあるような言葉だし、そりゃ見た目と正解がかなりの差がある猫背さんみたいなヒトもいるけれど、服越しでもあってもさほど違わない大きさと形の見積りを考察することは不可能ではない。無論乳輪の情報などは一切不明でも、肌の質感や二の腕の柔らかさ、あとは運動したときの胸の弾み方等を参考にしてオトコどもはHな想像の翼を自由に羽搏かせているのである。
しかし男性の胸はそこまで注目を浴びることはない、と断言してもよかろう。そりゃマッチョだの逆三角だのを気にする人は一定率存在することは確かだが、かといって大衆的に華々しいニュースになることは絶無である。
そうだなあ、たとえば「巨乳の女性アイドル」はよく話題に昇るが、「巨胸の韓流アイドル」だの「巨根のジャ〇ーズ(もう無くなったから構わないよね)タレント」とか聞いたことがないでしょ。
余談だけどあの事件、子供のころから芸能界音痴(特にオトコ)のサティでさえ「そういうところか」と知らず知らずのうちに悟っていたくらいだから、そこに就職したオトコが「キタ△ワにヤられた」とか告発しても「何をいまさら」違和感しかない。いや「キタガ△ワ」の行いは立派な犯罪であり、決して容認するワケではないが、当人もその家族も「知らなかった」どころか「充分知っていた」と判断すべきだろう。ホモ野郎のところに美青年を送り込めばどうなるか… それは◇シア人のところに裸の美少女を預けるようなものだ。
まあサティに言わせるならば、あの事務所ぐるみである意味公認のゲゼルシャフトから始まったゲマインシャフト、つまり棒兄弟だったのだろう…というのが最も蓋然性の高い回答である。あはは、女性を共有する意味で穴兄弟と言うらしいけど、棒兄弟は… たった今の造語だけど。
閑話休題
例? まあ折角「激写(シノヤ☆)」のアノ人が死んだことでもあり、話題のついでにちょっと引用させていただこうか…
中身を見たことはないが、当時非常に話題になった… 芸能界の話には未だにまったく付いてゆけないサティでさえ知っているという意味で… 写真集「サンタフェ」ああ、あれはデルタゾーンの方で騒がれたんだっけか? とか、国民的歌手であった山口さんや松本さん大場さん、理想の嫁さんと言われた竹下さんとか市毛さんなんかも上半身着てない写真てだけで大和の国を揺るがすかのようなニュースになっていたではないか。
さらに新人の売出し方法自体も、はじめは歌手やグラビアで清純派なりなんなりのタグをつけて売り出す方法や、当初から「衝撃の…」とか「決意の…」などと銘売って裸身を晒しても売名トータルでペイしようと、いや得しようとする「清楚系女子」のなんと多かったことか。
それに比して男性は…
すみません、ひとりも思いつきません。誰かそんなヒト居た?
女性ファンとGの方々(LGBTQの中のG、ゴキブリではない)以外は、別にどーでも良いことで、「衝撃のヌード」扱いされること自体が絶無だったのではないだろうか。あったとしても、それはサティの耳に入るほどの話題にはなっていなかったワケですな。
旅番組なんかの入浴シーンでは、さすがに下半身のぼかしマークチェックは入るものの、男性の乳首が出ているからと言って苦情をいう方はほぼ無いだろう。年齢層も若手アイドルからおっさん芸人、そして地元のじいさんまで幅広い。
しかし女性は…? 湯美かおる演じる「かげろうお銀」やお笑い芸人の温泉クラブ的なものを除けば、基本せいぜい30代までのアナウンサーやレポーターの中継しか見てないような気がする。しかも上半身にはばっちりタオルを巻くか入浴着をまとうのが常識である。かといって一糸まとわず出演されても困るのだが…
いや、サティの言いたいことは性別の差と扱いの差である。こんなに扱いに差が出るのは、そりゃ世間の意識自体に差があるからだとしか結論のつけようがないではないか。
しかし、これに矛盾するかのように若い娘自らが「脱ぎたがっている」かのような気がしてならないのがSNSで活躍?するオンナノコたちである。
最終目的はわかっている。お金持ちになること、玉の輿に乗ること、そのためにはまず有名にならなくちゃ。
じゃどうやって?
唄? そんなうまくないし…
芝居? 無名のままじゃデビューまでが大変よね、これで有名になる保証もないし…
顔? ベースは悪くないし、あとは整形でなんとでも…
身体? ベースは悪くないし、あとは整形でなんとでも…
性格? とりあえず天然で行こかしら
とにかくまず有名にならなくちゃ…
という場合、真っ先に整形外科に行くことであり、次は資本を投下した分以上に回収を目指して
「手っ取り早く、脱ぐ」
あるいはそれに近い形の
脱ぐそぶりを見せる、胸を限界まで露出する、わざと胸を揺らす、スカートをめくるなどの挑発的行動を動画に上げることだろう。
思い切りの良い娘はAVなりSNSで本当に脱ぎ、ついでに痴態まで曝すだろうが、
「いきなりは恥ずかしい」
「おとうさん、おかあさん、兄弟や親戚に知られたくない」
「将来取返しがつかなくなるかもしれない」
「お嫁にいけなくなっちゃう」 ← 悲しい妄想です。現代でこれはないよな…
「いやいやワタシはそんなに安くない」
などと考えた娘はとりあえずグラビアアイドルやモデルの名の下に水着姿になることを考える。やるこたぁたいして変わらん気がするんだがなぁ。察するにカメラマンの前では脱いでるんだから…
そんな「美人」や「可愛い娘」がインスタなどで大量に出回り、もはや当初の意味を持たなくなってきている。するとTiktokなどで面白いこと、非常識なこと、過激なこと、ちょっとエロいことなどを流してそこでなんとか目立とうと画策するワケだ。
近頃サティのスマホに勝手に流れてくる動画やリールで目立つのは、
「脱ぎます! ピタ止めチャレンジ」
「ノーブラ ●首ポッチ散歩」
「見えてる?」
てなもんで、こういうものは数回見入ってしまうと類似のものがひっきりなしに流れてくるようになるらしい。あ、サティが見てたのバレちゃいますね、はは、ははははは。
こういうのがいっぱい流れてくると、世の中には若くて可愛くて元気いっぱいの娘しか居ないような錯覚に陥ってくる。しかしたまに外出しても周囲はじいさんばあさんにオッサンオバハンばかりで、そんな娘に出逢うことは皆無。もはや特別天然記念物並みの頻度なんじゃないかと思えてしまう。なに、このギャップは…
そうそうテーマは「上げ底」でした。女性にとっての常体は男性にとっての「上げ底」であると。
性格や気立てなんものは見た目じゃわからないし、男子は最初は見た目で声を掛けて来るし、見た目が良ければ仕事もお金も縁も向こうから近寄ってくる。それを本能的に(本来は生後に身に付いた学習行動だが、目立ちたい原動力は本能のように思える)女子は悟っているワケだ。
だから女子は美や目立つことに対して投資すること、多少の恥ずかしさを超えること、売れるまでは頑張ることを最優先に今を生きることになる。どうせ美しく可愛ければ引き取るオトコは必ず居ることがわかっているから、先行きに不安を感じることもない。
そして肝腎なことがもう一つ。それは「そういう手段で売れる期間は長くはない」ということだ。
「鬼も18 番茶も出鼻」
←番茶でさえ出鼻は美味いように、どんな女子でも18歳くらいが最も可愛い。
以前はかぞえ歳でしたからね。18歳は現在のだいたい17歳、JK2ということですね
「花の命は短くて」
「命短し 恋せよ乙女」
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世みよにふる ながめせしまに
←おっと最後は小野小町さまで…
などという言い回しは、こういった消息をうまく言い当てている。
そしてそれを察知している女子は、上げ底だろうがなんだろうが、ある意味「性急に売り出さなければならない必然性」を持っているワケだ。
そうやって突詰めていくと、考え得るあらゆる手段を用いて(特に若い)女子は自身を高価値に見せようとするのに何の不思議もない。
以前サティは
「見た目に自信がある娘は、むしろ地味な感じにして周囲の羨望と視線を躱す」
と勝手に思っていた時期があった。
でもそれは違う。そういう女の子も居ないワケではないが、大半は
「もっと、もっと」
の亡者に近いのだ。
これはサティが求めている「清楚」からベクトル的に離れていくことを意味している。
「もっと見て、もっと褒めて、もっと憧れて賞賛して」
という欲求は、単なる承認欲求よりも焦げるような切なさを伴っている。性染色体の影響があるにしても、メンヘラ率が女子に高いのも、自身の上げ底に余念がない女子の姿を見ても素直も肯けるようになったサティであるが、時すでに遅しww
人柄が大切とか謳いながら、結局は見目かい…
と非難されそうでも、
「否っ」
とは言い切れないサティがここに居る。
そして無念ながらサティひとりの力で世の趨勢を変えることはできそうにない。