表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/22

第21部分 いわゆる『愛』の本質とは…⑵

第21部分 いわゆる『愛』の本質とは…⑵



『愛』の本質に関するサティの仮説、それは…


端的に言おう、それは『自己肯定こうてい感』なんじゃないかってことを。

(前回分に「事故」および「高低」という「よみかた」が同じキーワードを書き込みました)

そして『自己肯定感』を確認するこそが「自己顕示欲」を満たすための行動の原動力になるのではないかと考えている。



愛には何らかの報酬が付随しているはずだ… つまり『無償の愛』なるものがウソとは言わないが、見落としや誤謬ごびゅうが含まれているのではないか… それが今のサティの仮説である。


無償の愛の最たるものが『親子の愛』とか『母性(父性)本能』であることに異論は無いだろう。

そこに対価は発生はしないのが普通だが、果たして本当にどこまでもロハなのか。

ちなみに「ロハ」の語源は「ロ」と「ハ」を縦に並べてくっつけて表記すると「タダ」になるという、まあ駄洒落だじゃれ的発想らしくてそれはそれで面白いが…


親は親で後で養育費の明細を載せた請求書を送付してくるワケでもなく…大部分はね、成人とか就職とか大学卒業とかの区切りまでは何としてでも生活全般の面倒を見てくれるありがたい存在である。

え、ありがたさなんて感じないって? 

じゃ、アカの他人の生活費の面倒を見てあげられますか、無論ロハで。

扶養ふようするって実はものすごい重労働なんだよ… ちょっとは意識して感じてあげてください。 

これ、今ならすごくよく分かるわ!

大部分はね、と書いたのも、この世にはかなり特殊な環境に生まれ育つガチャを引く運命の方もいるので… まあその辺の例外的なことまで考慮しだすとまとまらないから… と逃げておこう。ただしヒトそれぞれであるのは紛れもないことは御理解いただけよう。


かつては毎年毎年何回も何回も何回も ATP…アデノシン3リン酸 の説明をしなくちゃいけなくて…

Adenosine Tri Phosphate の略語としてのATPだよ、なんて言っても大抵は上の空。

よって対策として、

「学校に活力げんきを与えてくれるのは保護者とセンセの共同体、PTA…Parents-Teachers-Associationだよね。そして君たちの細胞に活力エナジーをくれるのがATPってヤツなんだよ。ちょうど逆読みになるし覚えやすいだろ?」 

みたいな感じで説明をしていたものだ。


「ブドウグルコースの持っているエナジーは直接そのままじゃ大きすぎて使えないから、細切こまぎれに使いやすく両替してから使うんだけどね、そのときのエナジーの小銭こぜにがATPなんだ。忍たま乱太郎だと、ほら、あの霧丸が大好きな小銭だよ。小銭だからこそエナジーが必要なあらゆる場所でお釣りを気にしないで使えるメリットがある。そして、そのエナジ-の両替作業を呼吸、正しくは内呼吸と呼んでいるよ… 化学反応式で表すと、こんな感じになるね」

まあそんな具合である。


そして次にはグルコースの大きなエナジーを1Lの醤油ボトルに例え、ATPを醤油さしになぞらえて

「醤油がさ、あの1Lのボトルで食卓にでてくる御家庭はたぶんないでしょ」

と問いかけ、様子見で間をとる。

「やっぱドバっと出ちゃいがちだしね。だから普通は醤油さしに移し替えるけどね、呼吸だとこぼれちゃう量がハンパなくて半分以上…」

と言いかけているとき不意に

『えっと、あの、うちはボトルで出てきます、ド~ンて』

という反応が返ってきて一斉に笑いのうずが起こった。

あれは30年ほど前のことになるが、たった一度だけながらそういう反応に出くわして慌てたことがあった。

あれからは、全員が全員同じことはないということを結構意識するようになったけなぁ…



ちなみにつらつら長かった人生の場面を思い返すと。母性本能はあるような気がするけど、父性本能についてはどうもなんかそんなものあるの? という疑問符しか残らない。自分がそうだったから、あの日から父になったとか、なんか改めてそういう立場になり、覚悟が決まったとかそういう気分はほぼなかったもんな。パパなんてたいていそういうものなんじゃなかろうか。


とある女性は… 相談を受けた某女子学生、妊娠を知るとまるで人格が入れ替わったかのように言動が変わって来てしまった。聡明だったハズの娘が明日の生活設計もないのに『どうしても産みたい、私独りでも育てる』と主張し始めたのは、これが同じニンゲンかと思う位に衝撃的だった。だいたい軽々しく関係を持つのがそもそもの誤りなのだが、それをノーカンにしてもまるでまだエクスタシーの延長上にいるかのように主張をひるがそうとはしない…そんな娘もいたっけ。


かと思えばカップルで相談に来て、まず検査の費用の相談を受け、結果”陽性”が出てからはその後のことについて話し合ったこともある。この同級生カップルの場合は堕胎を選んだが… 結果的に賢明な判断だったと思う。だってその後は… 別れたワケじゃないけれど、互いに相手をとっかえひっかえのご発展ぶりで… 他校でもウワサになるレベルだったからなぁ…ww

まあケースバイケースということでお茶を濁しておくとするか。



男性は… まあ自分が産むワケではないし、とりあえず遊べるというかヤレルのが優先で、できればいつでもいつまでも性交渉ができるオンナの身体を独占予約リザーブしたい思いもあり、特に若い場合はたいてい経済力が伴わないこともあって『おろせよ』ということになりがちだ。なかには明らかにヤリ逃げの常習だろ…というやからもいるが、なんでこのオンナノコがこんなくだらないオトコにわざわざ引っ掛かりに行ったのか、こちらとしても甚だ理解に苦しむワケだ。


それでも『産みたい』とか、ほんとうによく考えた? 冗談じゃないよ、キミの精神変容クレージーはイッちゃったあの日からまだまだ続いているんだよ… オトコはきっと逃げるよ、キミ独りが責任負わされるんだよ。遊びまくれる青春時代はキミに限っては今ここで終わりを迎えることになるんだよ、本当にそれで良いのかい?


正直なところ、私は胎児に人権があるなどと考えていない。『水子の恨み』といったところで、それはエセ宗教のを隠れみのに合法的サギをたくらやからが無知な人間ターゲットを落とす常套じょうとう的脅し文句である。まだ何の学習もしていない胎児が恨みの感情を持ったり言語を認識しあやつったり、人間関係を正しく認識できるワケがないではないか。本当に大切なのは、まだ生まれてもいない命よりも、今げんに生き妊娠に悩む女子の精神ココロとカラダと未来であると思わないか? そういう意味では本日の”薬局での緊急避妊薬解禁”のニュースは複雑な感慨ながらも喜ばしいが、これでまた日本人の人口減少に拍車が掛かるのもまた疑いようがない。



話を戻そう。

今回の「仮説の熟慮」にあたり、こうした「本能」とされるものについてもいろいろな自問自答を試みた。生物学的な意味での「本能」とは、「特定の刺激があれば、特に教わらなくても生まれながらに誰もができる行動」であり、「習ったことができるようになる」という「学習行動」よりも次元が1つ低い行動の総称である。上記の「特定の刺激」のことを指して「信号刺激」とか「かぎ刺激」と称したりする。


信号刺激と生物の反応は以下のような関係によって連鎖的に続くことが多い。

 例:ウグイスの巣作り、産卵と子育ての例

 オスへの信号刺激:冬至を過ぎると日長(正確には夜の長さ)が短くなってゆく(信号刺激)

  → 雄性ホルモンが優性になると囀りたくなって

  → さえずり = 縄張り宣言&メスへのアピール… これが信号刺激になって…

 オス&メス:日長と囀りが刺激になって

  → つがいになる行動を促進、交尾の受容、巣作り

 メス:栄養状況に合わせて産卵

 オス&メス:巣に何かたまごがあると

  → 胸の毛が抜け、同時に胸が熱くなってくる

  → 熱い胸を巣内の冷たいたまごに押し付けて冷やそうとする = 抱卵ほうらん 

  → 孵化する

 ヒナ:周囲が急に暗くなると(親の帰巣)、なぜか声を出して口を開けたくなる。口内は赤い。

 オス&メス:なぜか飲み込まずに持ち帰った食料を、衝動的に赤いところに置きたくなる。

    特にビービーとウルサイところには率先して置きたくなる = 給餌きゅうじ

 

まあこんな感じで交尾、巣付り、産卵、抱卵、子育てが起こるらしいけど、本能のポイントは、信号刺激から始まる一見合理的かつ複雑な行動であること、多くの場合に行動の順番の変更等の融通ゆうづうが利かないことからかんがみて、彼ら自身がその目的をおそらく理解していないことである。

その行動が合理的であるならば理解なんかしていなくても用は足りる。合理的でなかったり周囲かんきょうが変わってきた場合は合理的でなくなるワケで、その時は誰にも知られぬままひっそりと滅んでいくだけである。


こうした行動は、ニンゲンのように大脳の理性が優位な行動様式を取るようになっても、なお根強く「生物の一員としてのニンゲン」にのこっていると考えられるだろう。


まあ正直なところ、オスにとって子育てってすごく楽しいけど、面倒くさいことや負担にあることもまた多いもんな。

カネは出すからさ、オレの子を強く賢く健康に育ててくれよな、任せたぜ… というのが本音かもしれない。なんなら、他のオンナとも遊びたいからカネも免除してくんないかな… なんてやからもたくさんいる。

そもそも結婚なんかするから面倒が増えるんだよ…とはじめからヤリ捨てが目的のオトコもいるが、不思議なことに少なくはないオンナノコはそれを見抜こうとはせず、まんまと身体を与えてしまうのがナゾといえばナゾである。

いるでしょ、なぜかダメンズばかりを選んでしまう女性が… ま、そういうさがというか、好みなんだろな。



しかし、まあまあ多くの男性オトコとか遊びつくしたオスの場合は、ちゃんと跡継ぎになる子を育てるためにはヨメ殿の機嫌をとり結びつつ共同作業にいそしみ、周囲からの期待、そして自らの評判とか将来の子供からの視線なんかも総合判断して、ここはいっちょイクメンとして頑張っておくか… という「電子打算器の回答」をいつかは出すことだろう。



しかしこの『愛』の奥底にはちゃんと打算みかえりを期待されているのには皆様もお気付きのことだと思う。

現代には通用し難くなってきたのは確かだが、それでも

 ・家名を立てる、家系を守る、家を継ぐ

 ・老後の面倒をみてもらう、墓を守って維持管理する

また仕事によっては

 ・家業を継ぐ

なんていうオプション付きで家を継ぐのである。



自分の母親カヨちゃんの育った家庭は、今で言うなら間違いなく「毒親」である。

長女だった我が母親カヨちゃんは5つ違いで産まれてきた長男カッちゃん、さらに3つ下の次女ツネちゃんの子守係以外の何物でもない扱いを受けたようだ。

ある意味資産家でもあった母方の祖父母ジジババはとにかく長男ファーストでなんでも希望を叶える鷹揚おうようさであり、末っ子たるツネちゃんもそれなり可愛がられて様々な習い事に通わせてもらい嫁入り道具もしっかり揃えてもらったらしい。

その割に母は習い事のひとつも経験しないまま、子守役が終わればさっさと結婚させられそうな様子であって、これにはさすがに嫌気いやけがさして、このときばかりは頼み込んで隣県の短期大学に行かせてもらったとのこと。さらに言うと、短大入学で予定外のカネがかかったからということで、嫁入り道具のひとつもないままで嫁いできたということだった。時が経ってまずババが、次いでジジが逝ったあとの遺産相続も無論そういう塩梅あんばいで、母もあまり語りたがらないが全くのゼロではないもののヒドい偏りがあったらしい。


食事ひとつとっても、長男は別格で… 例えば朝食にサケの切り身を焼いたとしよう。

家長ジジ祖母ババ長男カッちゃんにはあたりまえのように更に一切れずつが乗っている。母と妹には付いていない… というか、その皿さえもない。たださすがにゼロというワケではなく、ジジは皮をワザと残し、祖母ババが身の一部をちぎっては分けてくれたのだという。


ちなみに大事に大事に受け継がせたはずの資産はこの長男カッちゃんがきれいさっぱり一切合切オンナと酒とワケのわからん自称スーパーカーとやらに雲散霧消させてしまったが… こうして長男ファーストでワガママ放題に育てたおかげか、自分の叔父にあたるカッちゃんとはもう40年も経つだろうか、ずっと義絶状態が続いていて、愛なんぞカケラもないのが現状である。


おそらく… このジジババは自身の老後の面倒を見てもらうべく長男に全てを賭けたのだろう。娘はどうせ嫁に行くのだ…と勝手に決めつけて。しかし、博打ばくちには『ウラ目』という不思議でない現象がある。老いて、結果を見て、「ああ、しまった、間違った」と思っても取返しはつかないのだ。臨終の場に至って期待を裏切られたからと後悔しても、まさに『恨むなら自分をウラめ』としか掛ける言葉はない… 馬鹿なことをしたもんだよ、まったく。


あのアホ叔父かっちゃんにいくら財産遺このしてやってもムダなのは明らかなんだからさ、どうせならサティにくれっ…て話。


あらあらまあ、なんて俗物根性なのでしょう…

『自己肯定感』のことなんてほとんど書いてないし… こりゃあかんわww


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ