身分+諦めない変人
続きです。
「あぁやっと見つけた僕のマイエンジェル!!!」
変な言葉を叫ぶ男が背後にやってきた。
「げっ、レベル99」
見覚えのある面をしたやつに驚き、口をついて出てしまった
「げっ。ってなんだよ。」
不服そうに口を尖らせるレベル99
「あとちなみに、僕の名前は”ルイス・ノーマン”君は?」
「・・・私は”ニーナ”」
「苗字は?」
「はぁ。アークライト。ニーナ・アークライト!これでいい?てかなんでわざわざここに来たの?もしかしてついてきたの?」
「君に会うためさ!」
「お礼はいいって言ったでしょ。」
「そうじゃなくてぇ。。。」
指先で髪をくるくるしながら、口ごもり何かモゴモゴ言っている。こいつナルシストなのかしら?
「それにしても、やけに真っ金金に染められた髪ね。」
「???」
って髪を染めるって何???みんな地毛じゃない!なんか変なこと言っちゃたわ。
「haha!やっぱり、君は面白いね。」
「ふん。だから何よ!何もないなら帰って頂戴」
「おい!お前。」
ヤバ、何?もしかしてあたしこいつ怒らせちゃった?
「僕と結婚しろ!」
・・・っは???
ちょっと待って思考が追いつかないんだけど。聴き間違え???
「ごめん。ちょっと、もう一回言ってくれるかしら?」
「だーから。僕と結婚してくれって言ってるんだ!」
やっぱり聴き間違えじゃなかったらしい
「なんで私なの?さっき会ったばかりじゃない!!!」
率直に気になったことを聞いてみた
だって、さっきぶつかっただけでプロポーズされちゃ逆に怖いわ!
「なんでって、僕レベル99ジャン?なのにお前さっきぶつかった時全然物怖じしなかったし、逆に突っかかってきたし、変なこと言うし飽きなさそうなやつだなと思ったからだよ。」
はぁ!?結婚って意味わかってるのかしら?てかそれだったら私じゃなくてもいいんじゃないの!
、、、よく見ると、金髪で綺麗な翡翠の色の目をしてて、結構華奢で細マッチョ?って奴だし、コイツ一般的に見るとイケメンの部類に入る顔だとは思うけど、まぁ私のタイプじゃないから無理ね。
「別に嬉しいけど、さっき会ったばかりだしあんたのことまだ全然知らないから、断るわ。あんた顔いいんだから、また誰か見つけなさい!」
そういって立ち去ろうとすると
「諦めないからぁー」
少し幼稚さ余る不服な顔をしあきらめない宣言を残しさっていった
そして私は、古びた自分の家に戻ると一人呟いた。
「どうせあいつとは釣り合わないわ」
自分のこんなボロボロの家を見られなくて良かったと思う安堵と共に虚しさが押し寄せてきた。
私は普通の平民の子。アイツは貴族のようの見た目をしてた。きっとどこかの貴族また釣り合わないって馬鹿にされるだけだわ
そういって少し早めの睡眠を始めた。