表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
ギルド攻防篇
31/32

クリエイター

他の用事で忙しくなったので、週1投稿にします。


「くそ、もう復活しちまったか」

「おかげさまで。2回落ちたから、復活までに30秒もかかってしまった。それで、お前一人だけになったけどまだ戦うのか?」


 そう言いつつ、ヘクトアールさんは後ろに指を指す。


 ジェノーが引き連れてきた2人のプレイヤーは、レッドプリンさんらによって倒された所だった。


 電さんとなゆさんも、上空からの襲撃者たちの処理が終わって、こっちにいた。



 1対7は、俺ですら厳しい。

 俺はマナチャージを解除して、後方へ移動する。


「・・・・・・負けだ。セリアとファーレイン、2人ともやられちまったら無理だ。それに___」


 いつの間にか、ジェノーの体が半透明に変化していた。

 ギルドのクリスタルが、破壊されたときに起こる現象だ。


「俺たちの目的はもう終わった。デュールの奴が、手筈通り破壊した。お前たちも、残りギルド数を見てみるといい。25以下になっているはずだ」


 言われるがまま、メニューを開いて確認してみると、確かに24と表示されていた。


「限定スキルが貰えるのは、上位25ギルドだ。俺たち以外にも、蒼星の白夜が暴れまくっていまからな。腐っちまってるが、おかげで予定より早く終わった」

「腐っている?それはいったい?」

「お前たちもだ、U。今それを言っても意味はねぇが___」


 そう言い残し、ジェノーは消えていった。


 結果として、こちらの被害はヘクトアールさんとレッドプリンさんが、3回落ちただけですんだ。








「とりあえず、上位25ギルドに入れたから目標は達成したけど、上位に入れば入るほど、報酬がうまい。このまま1位を目指すぞ!!」

「「「「「「おお!!」」」」」」


 先の襲撃で、ボロボロになったギルドホーム。

 ホーリーフィールドを張り直し、その中に7人が集まり作戦を話し合う。


 その結果、引き続き俺たちのギルドは、防衛のみを専念することにした。

 電さんと俺の2人で、ギルドを強襲するという案も出たが、雷で注目を集めてしまい目立ってしまうという理由で、却下された。

 やはり、リスクをおかしてまで攻める必要はないという結論に至った。




 この、防衛に専念するという作戦がうまくいった。

 2時間経過しても、クリスタルが破壊されることはなかった。


 何回か襲撃にあったが、ジェノーほどの強敵は現れなかった。


「や~~~っと、残り10ギルドだよ!!これでようやく上位10ギルドにはいれたね!」

「それは蒼星の白夜たちが、こっちに来てないおかげだ。僕たちのような少人数ギルドが、生き残るにはまず無理。運がいい」

「俺たちみたいに、最後まで防衛しかしないって決めたところは多いみたいだね」


 残り15ギルドを割ってから、どのギルドも脱落しなくなった。

 マップが広く、攻める側が移動をするのに時間がかかってしまう。

 攻めようとするギルドが、いないのだ。

 それに、大人数ギルドがどこも脱落してしまったのも大きい。


 攻め込まれる気配がいつまでたっても無いので、俺たち7人は、談笑でもしながら時間を潰していた。


 この状況で攻め込まれるということは、蒼星の白夜が攻めてきたということ。

 つまり、あの人がいる。


 形だけの防衛を俺たちはしていた。




「どうやら、運が良かったのは、ここまでみたいだねー。ほら、あいつがいる」


 残りギルド数が9になってから数分後。


 セブンさんの目線の先。

 ぱっと見ただけでは、初期装備をつけている様にしか見えないキャラクター。

 "クリエイター"、レインがいた。


「ねぇ!戦ってみていい?最強のプレイヤーなんでしょ?」


 なゆさんが、目を輝かせて俺に許可をとってきた。

 なぜ竹田に許可をとらないのかはさておき、このメンバーではクリスタルが守りきれるわけがない。


「いいぞ」

「ありがとう」


 そういうと、すぐ真剣な表情になってレインの方へ向かう。


 スライス移動で正面からではなく、ギルドゲートを利用して背後にまわって奇襲を仕掛ける。


 そうしてレインの背後に現れた刹那。

 なゆさんの姿はどこにもなかった。


 何が起こったんだと、ざわつくメンバー。


 現れたと同時に、クリエイトオーダーで攻撃したのが見えたのは俺だけのようだ。

 なゆさん自身も、自分がなぜ死んだのか分かってないだろうな・・・・・・



 勝ち目はないが、せめてもの抵抗はしてみせよう。


 俺は、レインの元へ歩いて向かう。


「君は・・・・・・キャンセラーだよね。久しぶりだね」

「そうだな」


 そういいつつ、プリズムをノータイムで発動する。

 予選の映像をみて、セブン色だけは自動回避が発動してないのを確認している。


「あぶないなぁ、セブンは痛いから嫌なんだよね」


 やっぱり、当たらないか。


「自動回避をお前がもっているとはな。別にそれがなくても、まったく同じことができるだろうに」

「いやいや、オーダーに集中できるから、結構便利だよ」


 今度は、レインがクリエイトオーダーで俺に攻撃してきた。

 視界がグニャリと歪み、不可視の攻撃が俺を襲う。


 全て超避で避けるしかない。

 シューティングゲームで、弾幕をスルスルと抜けるように、正確な操作をする。


「さすがだ。これを避けたプレイヤーは君ぐらいしかいない。聞いた通り、だいぶ実力がましてる」


 歪んだ視界が元に戻っていく。


 よ、よけてやったぞ!!


 でも、1秒しか経っていないのはおかしすぎる!

 いまのやり取りだけで、疲労が貯まったぞ・・・・・・


 勝ち目の無い戦いが始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ