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オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
ギルド攻防篇
29/32

空中戦


 最強ギルド蒼星の白夜は、その圧倒的な実力で本戦に残った。


 それ以外の予選も、全て決着がついた。




 そして、いよいよ本戦が開始されようとしていた。



「さてと、いよいよ始まるね準備はいい?」

「ああ、大丈夫だ」

「いいよー」

「おっけーだよ☆」

「開始まで・・・・・・5、4、3、2、1、ホーリーフィールド!」


 予選と同じように、開始直後にホーリーフィールドを張る。



ホーリーフィールド

色 白

系統 発動系

持続 永続

半球状に全ての攻撃を防ぐ、結界を張る。一定以上の攻撃を受けると消滅する。一度に3回まで発動可能。



 竹田に続いて、セブンさんもホーリーフィールドを張って防御を固める。



 我々のギルド、バンブーFLASHは人数が7人と少ない。

 それに予選の時とは違って、本戦はどこのギルドも強い。


 こちらが攻め込む暇は、無い。


 そのため、最初の内は防衛に専念する。

 本戦に進んだ129ギルドが、争って人数が減っていくのをひたすら待つ。


 時間が無制限だからこそできる作戦だ。

 





 この防衛作戦は、人数が多いギルド以外は大体が決行していた。


 そのため試合が始まって30分が経過しても、この付近に大きな動きはなかった。



「電さん。いまの状況はどうなっている?」


 ギルドゲートを経由して、上空にいる電さんとなゆさんと連絡を取り合う。


「ここがわりとマップの端の方なのは、運がよかったな、竹田。双眼鏡で中心付近を覗いているが、中央に位置していたギルドは、大体滅ぼされている」

「ぜーーーんぶ、レインちゃんとこの蒼星の白夜が、滅ぼしていったんだよ!!」


 あのギルドは、12人の少数ギルドだったはずだぞ!?

 なぜそこまでの攻めが、できるんだ!?


「あいつ1人に任せてるんじゃないー?何人来ても、変わらないでしょー」


 セブンさんの言葉にみんな納得する。


 マップ真ん中の森ではなく、少し外れた草原が開始位置でよかった。



 そう思ったときだった。


「っ!!上空に敵多数!!!3000フィートも上空に俺たち以外にプレイヤーがいるとは・・・・・・!ゆー、すぐこっちに来てくれるか?」


 ギルドゲートの向こう側から、戦闘音が鳴り始める。


 俺は返事もせずに、ギルドゲートを伝って上空へ移動する。


 移動先の目の前に、敵プレイヤーがいたのですかさず一線で斬りつける。


「うがぁ!!?」

「急に、プレイヤーが増えたぞ!?そうか、あの妙なポータルみたいなところから、ワープしてきたのか。それに、お前はキャンセラーか!?」


 俺のことを知っているのか。


「電さん、なゆさん。どういう状況だ?」

「上空から、ギルドを奇襲しようっていうメンバー達だろう。下しか見ていなかったから気づかなかった」

「いきなりきて、ビックリしたー!けど、戦えるから嬉しい!!」

「とりま、距離をあけよう。範囲攻撃をくらったら終わる」


 俺はそう言い、2人から離れる。



 さてと。


 相手の状態をみてみようか。


 敵は5人。

 俺やなゆさんみたいに、キャンセルし続けて飛んでいる訳ではなさそうだ。

 何らかの装備か技で、ここまで上がってきたのか。


 全員、緑色で統一されていて、ホーリーフィールドを破りやすい。


 本当に、奇襲するための面子だ。



「キャンセラーが、いても関係ねぇ。いくぞ!!」


 キャンセル技術を駆使して、相手3人が一気に距離を詰めてくる。



 キャンセル戦闘では距離を詰められて、乱戦に持ち込まれると、一瞬の判断ミスが命取りとなってしまう。

 3人も同時では、流石に全ての攻撃を避けるのは厳しい。


 そのため、近づかれる前になんとかするのがセオリーだ。



 スラッシュで後ろに少し動き、ダークシャワーを3人を射程の中にいれて、撃つ。


 ダークシャワーは本来、発射までに時間が掛かる。


 しかし、これをイメージオーダーで無理矢理改変。

 即、発射するようにし、俺の全MPを殆ど消費して最高威力になるようにする。


 クリエイトオーダー程ではないが、イメージオーダーでも似たような芸当はできる。


「なっ!?!?」

「しまっ!!!ぐわぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!」


 突然、即死級の範囲攻撃がノータイムで襲いかかったのだ。

 先行していた2人は、回避する間もなく爆散。


 後ろにいた1人は何とか回避するも、一部被弾したようで、HPが僅かになっていた。



 今度は逆に、こっちがスライス移動でそのプレイヤーに接近する。


 相手も、必死に緑の魔法で抵抗する。


 スラッシュや、超避などでスルスルと回避していく。

 俺は別に、キャンセル戦闘が苦手というわけではない。


 その気になれば、3人を相手にすることは苦ではない。

 全ての攻撃を避けきれただろう。


 でないと、俺はキャンセラーとは呼ばれていない。



 楽な方を選んだだけだ。






「ふう、こっちはおわった」


 のこっていた相手に止めをさし、電さんとなゆさんの方を見る。


 少し苦戦していそうだけど、なんとかなりそうだな。



 しかし、加勢した方が良いだろう。


 そう考えて、2人の元に向かおうと思ったとき、パーティーメンバーのHPバー表示をみて、窮地に陥っていることに気がつく。


 ヘクトアールさんと、レッドプリンさんのHPがなくなっていて、死亡状態。


 竹田はかなりのダメージを負っていて、セブンさんは瀕死の状態になっていた。


 相当危険な状況なのだろう。


 慌ててメッセージを確認する。


 ・・・・・・やはり、竹田から1通とどいている。




 内容は、短くこう書かれていた。


「すぐもどってきて!!」


A2のPvPは実力が拮抗してないと、あっさり決着がつくことが多いです。主人公やレインが良い例

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