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オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
ギルド攻防篇
28/32

攻防戦予選4


「いやー、みんなお疲れ様!本戦は、午後から開始するみたいだから、それまでにお昼をすませてね!」


 竹田が笑顔でそう語る。


 予選を突破し、もとの場所に戻った全員。

 今はギルドホームでくつろぐいでいる。


 床に設置して、活性化したクリスタルは鎮座されたままだ。


「後半組が終わった後に、昼休憩がちゃんと挟まるみたいだ。だから今すぐ落ちなくても、大丈夫そうだ」

「ふーん。アールちゃんは、こーゆーのまめだね~。あっ!じゃあさ、後半組を観戦しようよ!面白い映像があるかも!」


 予選の映像は、メニューから閲覧できるようになっている。


「だから、映ってたみたいですよ。俺たちの前半組も。つまり電さんの・・・・・・」


 レッドプリンさん。何を言いいたいのか、わかるぞ。

 ようするに・・・・・・


「電さんのゴロゴロゴロ~ってのが絶対あるな。だからやめろって言ったのに」


 俺のその台詞に、うんうんと頷く電さん以外の5人。


「そっそれいうなら、ゆーだって、1人で虐殺し回っていたのが絶対映っているだろ!そっちの方がヤベーだろ!!」


 電さんからのその台詞に、うんうんと頷く俺以外の5人。


 なぜそんなことで、ヤベーやつ扱いされてしまうんだ???

 ・・・・・ってわからない。




 それはともかく、後半組の予選を観ることには誰も反対しなかった。


 前半組が全て終了し、後半組がスタートしたので、竹田がメニューを操作して映像を映し出す。


「映したけど、どこを見ていこうか」

「じゃあさ、一番強いギルドを観ようよ~たけちゃん!蒼星の白夜の人たち!」


 なゆさんが言った、蒼星の白夜というギルド。


 現時点でエリア55に唯一到達している、最速攻略組のギルドの1つ。


 メンバーは12名。

 全員がプロゲーマーとして活動をしていて、その技術は全て一級品。



 特にそのリーダー、RAIN_24。

 

 彼は、マルチオーダーを考案した人物だ。


 当然キャンセル技術も素晴らしい。

 その、流れるように自然なキャンセル捌きは、人々の心を鷲掴みにする。


 彼、レインは俺がキャンセル技術を極めようと思ったきっかけとなったプレイヤーだ。



「とりあえず、それにするか。決着がついたら他をみる感じで」


 竹田は画面を操作して、蒼星の白夜の視点に切り替える。



「あ、いたよー。あいつ」


 セブンさんが指さした場所。



 レインは、町の街道の真ん中を歩いていた。


 勇者みたいな、立派な装備でもなく。

 電さんみたいな、派手な装備でもなく。


 初期装備だった。


 いや、違う。

 希に彼の周りに、一瞬だけ光が出ているときがあった。


「全身透明の装備」

「となると、セブン色でしょうね。装備全てが」

「セブン色は、虹か透明が多いからな。黄色が何でないのか、残念だ」


 黄色・・・・・・雷とか電気系は全て、青色の技に属しているからな。


「あ、敵だよ!・・・・・・ってスゴイ!相手のプレイヤー、SmallWorldの人たちじゃん!!!」



 このSmallWorldというギルドも、エリア51以上に到達しているギルドの1つ。

 100人以上いる大型ギルドで、現時点でエリア51にいる。


 この2つの上位ギルドは、偶然にも予選で当っていた。


「ルール上なかなかこう言うのは起こらない。運がいい」

「ね~。しかもしかも!待ち伏せていたみたいで、囲まれちゃってるよ!!さすがのレインちゃんでもキッツいんじゃない~?」


 目をキラキラさせて、画面に集中するなゆさん。


 レインは、8人に囲まれてしまっていた。

 いい戦闘になると思って、期待しているのだろうな。


 でも・・・・・・


「いや、これでは試合にならないな」

「「「「「え!?」」」」」


 俺の台詞に、セブンさん以外の全員が驚く。


 竹田たちは俺とは違って、前のゲームで実際にあの人と戦ったことがないから、知らないのだろう。


 セブンさんは知ってたみたいだけど。


 あの人のキャンセル捌きを見習って、俺はキャンセル技術を身に付けた。

 技術は、あの人の方が遥かに上だ。


 しかしキャンセルの達人として、キャンセラーと言われているのは俺だ。

 それはなぜか。


「しっかり見ておくといいぞ。動画でも滅多に見られないものが見られるはずだ」

「うんうん。あいつ凄いからねー」



 レインへ攻撃をし始めたその瞬間。


 レインは、いつの間にか包囲網を抜けていた。


 それどころか、包囲していたプレイヤー全員のHPがなくなっていた。

 しかも、プレイヤーたちはそれぞれの弱点色の攻撃を受けていた。


「クリエイトオーダー。あの人のオーダーは、ゲームの仕様すらも無視する。あの人にしかできない、究極のオーダー技術だ」


 5人は、開いた口が塞がらなかった。



 俺が、キャンセラーと呼ばれている理由。


 オーダー技術が圧倒的すぎて、あの人のキャンセル技術が霞んでしまったからだ。


「存在しない技を、無理矢理作ってしまう技術だ。どうやら、セブンさんは知ってたみたいだけど」


 クリエイトオーダーをしている動画は殆ど存在しない。

 レインしか使えないのが大きい。


 それと一見、ただのイメージオーダーにしか見えないからね。


 最上位のプレイヤーだけが認識している技術。

 そんな立ち位置になっている。


「まあ、いろいろあってねー」









 その後も、レインを止められるプレイヤーは現れなかった。



 レインは、たった1人でSmallWorldのギルドホームを襲撃。


 彼に向かう、全ての攻撃は軌道が逸れた。


 それはスキルであっても、魔法であっても。

 回避不可能と言われているファンタズムですら、彼には当たらない。


 そして、彼の攻撃はどんな装備をしていようが、等しくキルされる。


 そして、あっさりとクリスタルを破壊してしまった。



 破壊している途中も、当然攻撃され続けていた。


 しかし、彼に攻撃は1度も当たらなかった。





 俺は気づいた。


 いくら、あの人であっても全ての攻撃が当たるとは考えられない。

 ファンタズムや全体攻撃、対象指定攻撃すらも当たっていなかった。


 いくらなんでもおかしい。




 ・・・・・・そう、レインは自動回避のスキルをもっていた。



自動回避

色 セブン

系統 発動系

持続 永続

セブン色以外の全ての攻撃はミスになる。 ※レアスキル




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