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オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
ギルド攻防篇
27/32

攻防戦予選3


「来たねー。ゆっきー、なゆさん。掃除する準備はできた?」

「できたよー!さっさと片付けちゃおうよ」

「俺も大丈夫だ」


 なゆさんはやる気満々だな。


「それじゃあ、はじめるか」






「出てきたぞ!!3人しかいない!楽勝だな!!」

「しかし、ホーリーフィールドを使える奴がいる。そいつには注意をしろ!」


 拠点の外に出てみると、そんな声が聞こえた。


「どうする?反対側を黒星様で片付けてこようか?」

「任せる。なゆさんは、あの指揮官っぽいの最初にやっつけちゃって良いよ」

「やったー!!じゃあ倒しちゃお~」


 そう言ったときには、もう彼女の姿はない。


「もう倒しちゃったー!」

「なに!?おまっ、いつの間に!?ぐぁああ!!」

「しゃべる暇あるなら、たたかってよねー!」


 それどころか、もう何人もキルしていた。


 こんなことは、圧倒的なキャンセルの早さがないと実現できない。


 俺と同じ、1度技を使ったらずっとキャンセルをし続けることが可能な、数少ないプレイヤー。

 俺を除くギルドメンバーの中では、なゆさんしかできない。


 まだまだ粗い部分があるが、キャンセルのセンスは俺以上にあると思ってる。


 実際に俺が、なゆさんにスライス移動のことを教えたら、すぐにできるようになっていた。


「なゆさん1人に、任せるわけにいかないな。こっちの仕事も終わらせよう」


 こう、相手の数が多いときは、黒星様を使っているだけで殲滅できてしまうのは、強すぎる。


「なにがどうなっているんだ!?!?やめっ、ぎぃあぁぁぁああーー!!」


 触れただけで、相手が散っていく。


 オウレリア・アーキテクトって、ステータスは成長しないから、対策してないと最上位プレイヤーでも即死すると思うと・・・・・・


 くろほしやべえ、としか出てこないな・・・・・・。


 しかし、黒星様は軌道が逸れる逸れる。

 人数が減ってきたら、本当に当たらなくなる。


 そうなる前に、ショートジャンプでワープする。

 残った敵を、剣で切り伏せる。


「こんなのにも、反応できないのか・・・・・・」


 俺のなかで、エリア50に到達してないギルドは、その程度だと実感した戦闘だった。



 そもそも、エリア50にたどり着けてないギルドというのは、キャンセル技術に気づいていない場合が多いのだ。

 技をいかに効率的に使うかが、重要なゲームなのに、装備が重要だと勘違いしている人たちだ。

 そんなことは知る由もなかった。








 5分と持たず、攻めてきたプレイヤーは皆散っていった。


「なゆさん1人だけでもよかったね。俺だけでも、光剣召喚で時間稼ぎすれば、普通に追い返せたね」

「だねー。最初はすっごく楽しかったけど、つまんなくなっちゃった」

「ホーリーフィールドも、殆ど傷つかなかったしな」


 全てのプレイヤーを倒した3人。


「3人とも、終わったみたいだね」

「あ、電さん」


 そんな様子を観察していたのか、電さんがわざわざ下に降下してきていた。


「ねーえ!ここまでくるなら、レインを解除してよね!!濡れるの好きじゃないんだけど!!」

「い、いや、別にいい___」

「それにっ!私たちの援護すれば良いじゃない!なんで、終わった後にくるの??」

「はい・・・・・・すみません」


 レインが解除され、雨が急にやみ青空が広がりだす。


「まあまあ、電さんには俺が、これが終わったら連絡係を変えようって伝えていたから。なゆさん、竹田をセブンさんたちの所に、送り届けてやってくれ」

「・・・・・・いいけど、防衛の方はどうするの?あれがやる訳?」

「そうだけど、俺も防衛まわったほうがいい?それだと、なゆさんが連絡係になるよ?スライス移動で上空漂いつつ、ギルド見つけたらセブンさんたちに伝える。やる?」

「めんどくさいからいあ!・・・・・・もー、わかったよ、電ちゃんにまかせるね」

「助かる。あと、セブンさんたちに、連絡係が俺になったって伝えて」

「はーい!じゃあねーバイバーイ」


 そういって、竹田と共に姿を消した。


「じゃあ、電さん。頼んだよ」

「まかせろ、ゆーもちゃんと仕事もしろよ」

「わかっている」


 役目を果たすため、ワープ用ダークショットを使ってから、俺も拠点からはなれた。




 俺の場合は電さんみたいに、高高度から偵察ではなく、50m位でギルドホームを探し回っていく。


 生き残っているギルドが見つかったら、雷を・・・・・・じゃなくて、普通にメッセージで伝える。

 あんな、いかれた連絡手段なんかとらなくてもいいのに。


 セブンさんたちが、攻めこんでいる間に相手のギルドホームを見つけたら、俺が攻め落としてしまう。

 いちいち奇襲を仕掛けるのも面倒になったので、真正面から。

 いつものあれで。


 そのほか、プレイヤーを見つけたら上から狙撃したのち、剣もって突っ込んでキルをする。

 そう、通り魔プレイをしていく。


 電さんよりも優秀な連絡係だろう。









 それから、1時間半後。


 あれからは、ギルドは1度も襲撃をうけることもなかった。

 そして、他の全ての拠点を潰すことに成功した。


 エリア50に到達していたギルドは俺たちの所だけだったらしく、あっさりと勝ち上がることができた。

 そういうギルドは、俺たちのも含めても3桁こえていない。


 なので、参加した1万以上の中から100なので、そうそう上位ギルドに当たることはないのだ。


 俺たちとって、予選は前座に過ぎなかったのだ。








 余談だが、この予選が終わった後に、俺は皆から頭おかしい人認定をされてしまった。


 どうしてだ?セブンさん達より、拠点の破壊をしてしまったからか?

 わからない。


 あげく、電さんの方がちゃんと連絡係してたと、言われてしまった。


 なぜだ?あれの方が酷いと思うのに。

 俺は、空いた暇に他ギルドを壊滅させてただけなのに・・・・・・

 わからない。


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