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オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
ギルド攻防篇
23/32

セブン色=ドラゴン


「ここは?どうやら宇宙ではないようだけど」

「でも、どうやらボス部屋の入り口っぽい場所にたどり着いた感じがあるよ、二人とも」


 竹田が指差した先、広間の一番奥に高さ5m以上の大きな2枚の扉がついていた。



 この場所は、学校の体育館並みの広さがあって結構おおきいな。

 均等に配置されたいかにもな柱があるし、竹田の言う通りあの先にダンジョンボスが。

 ということはつまり、ここは最下層かもしれないってことか。



 本当にボス部屋に続く広間なのか、かなり空間が広いのに関わらず、モンスターの姿が1つも見当たらない。


 嵐の前の静けさを感じさせる。

 そんな場所になっていた。






 特になにも起こらずに、扉の前までたどり着く3人。

 近くで見てみると、やはり圧倒されてしまう。


 木製とは違う、石や金属の質感。

 接近してようやくわかる、彫られた模様の細かさ。



 この先に、ボスがいる。


 そう感じさせる威圧感が、この扉にはあった。



「よし、とりま開ける前にやれることは全部していくか」

「ああ」

「はーい」


 3人の持っている、デメリット効果の無いバフ技を全員にかけていく。


 俺は黒色のため全くバフ系を持っていなかったが、セブンさんに関しては、わざわざ6色全ての色に変化していた。


 それでも結局セブンには変化しなかったけど。


「バフ系無いから変わらないだけだよー!ほんとだよー」


 と言っていたが、本当なのだろうか?


 いざというときファイナルアタックが使えるように、剣も装備しておく。




 全ての強化が終わり、いよいよ扉の先の部屋へいこうと、竹田が扉を触る。


 押しても引いても、扉が動く様子はなかった。

 しかし今いる部屋に、血管のような線が沢山浮かび上がる。

 そしてそれは壁の緑よりも明るい光を放ち出した。



 どうやら、扉はボスを召喚するトリガーだったようだ。


 後ろを振り返ってみると・・・・・・いた。


「ルービックキューブ?」


 俺が思わずそう口に出してしまうレベルで、それはルービックキューブに似ていた。

 いや、ルービックキューブそのままだった。


 赤青緑黄黒白、それぞれの色の面を持った1辺3mの立方体。

 ルービックキューブと同じように、それぞれの面キレイに3×3になるように亀裂が入っていた。

 それが、宙に静止しているかのように浮かんでいた。



「チェンジ。カラーレス。翡翠の目で観てみたよー!名前はカラーレスセブン。色はセブンみたいだから、気をつけてねー」


 レインボークリスタルと同じセブン色なのは、面倒くさいな。


 とにかく、あのカラーレスセブンっていう敵は、まだ行動を起こしていないのですぐにでも攻撃しよう。



 俺とセブンさんで、マジックバレットを放つ。


 俺の方は、あのときと同じようにライトトリガーとマルチオーダーを使って、徹底的に攻撃する。



 攻撃を受けて、ようやく戦闘体制にはいったのだろう。

 キューブの周囲に、更に小さなキューブが何個も浮かび上がってくる。


 どっからどうみても、コーナーキューブとエッジキューブじゃないか。


「竹田、ホーリーフィールドを。たぶんアレ突っ込んでくる」

「!!ほんとだ。ホーリーフィールド!」


 結界を張った直後に、小さなキューブ達がオーラを纏って、体当たりをしてきた。


 相当な衝撃が結界内に、響き渡る。

 このままだと結界が持たない。


「ゆーさん!デッドリーラブ!こいつら別モンスターだから効果あるはずだよー!」


 いつの間にか緑に戻っていたセブンさんが、俺にそう伝えた。


 ぶつかってきていたのは、コーナーセブンとエッジセブンというモンスター(2体ともセブン色)だった。

 そのため、デッドリーラブは確率で発動してくれた。


 俺のキャンセル速度であれば、一瞬で全てに発動できる。


 まとわりついていた2周囲の敵すべてが、同時に即死攻撃を喰らったような速さで、ほぼ同時に消えていく。

 このスピードなら、わざわざ黒星様の連射よりも格段に早い。


 接近してくる敵を確実に処理していき、隙あらば本体にマジックバレットで反撃する。


 防御に専念していた竹田も、光剣召喚の剣が十分に生成されたので、一部をカラーレスセブンの攻撃へ

とまわす。


 デッドリーラブで一瞬で倒しているのにも関わらず、ホーリーフィールドはもう既に使いきってしまった。

 楽できるのはここまでのようだ。



「レインボークリスタルも出現している。ホーリーフィールドが回復するまで、散らばるぞ!」

「「了解!」」


 敵の範囲攻撃を警戒して、それぞれ別々に散らばる。



 俺の場合は・・・・・・敵に突っ込んだ。


 マジックバレットにショートジャンプをトリガーして、カラーレスセブンの目の前にワープする。


 セブンの敵に、一番効く攻撃といったらファイナルアタックだからね。

 ついでに、レインボークリスタル達の注意をこっちに向けて、レーザーを同士討ちさせてやろう。



 バギァァアアン!!!


 ファイナルアタックを使ったときにでる破壊音と同時に、レインボークリスタルたちが俺に向けてレーザーを放っていた。

 その時には、スライス移動で後ろに退避していたので、ダメージはなかった。



 グォォオオオオンンン?ン!???


 カラーレスセブンのものと思われる、悲鳴のような音が鳴る。

 レインボークリスタルのレーザーが当たって、ダメージを受けていた。


 にしても、俺がファイナルアタックを使ったときには、そんな音は出なかったはずなのに。



 いや、もしかして!!


「竹田、セブンさん!!もしかしたら、セブン色弱点は同じセブン色なのかもしれない!!」


 空中から、2人に叫ぶ。


「まじ!?」

「ドラゴンがドラゴンに弱いのと同じように、セブンもセブンに弱いんだよ!コーナーセブンやエッジセブンを本体に弾き返すのが有効打になるかも!!」

「おっけー、吹き飛ばせば良いんだねー!チェンジ。グリーン!」


 俺が思い付いた戦法を2人に伝える。


 あれ?セブンさんはセブン色になれるような気がするのに・・・・・・

 よっぽど変化したくないのか、ハハハ。


 空中にスライス移動でとどまりつつ、周囲のキューブ達を吹き飛ばし系のスキルを使って、本体にぶつける。


 竹田は光剣でキューブを弾いて。

 セブンは緑の魔法で突風を発生させて、ベシベシと本体にぶつけていく。



 緑になったセブンさんが常時発動させた翡翠の目によれば、明らかに喰らっているダメージ量が増えているそうだ。


 セブン色の弱点は、セブン色。

 このボス戦で出てくるモンスターが全てセブン色なのは、同士討ちさせて攻略させようという運営の思惑だった。



 これが分かってしまえば、あとは消化戦のようなものだ。


 

 無色の攻撃を織り混ぜつつ、雑魚モンスター達をどんどんと同士討ちさせる。


 途中、カラーレスセブンから放たれたプリズム光線に俺がもろに直撃してHPが80%以上ふっとんだ事件もあったが。


 超避でのフレーム避けを試してみたんだけどなぁ・・・・・・失敗したんだよね。

 フレーマーじゃないし、無理ゲー。



 遂に、ボスのHPが全て無くなって周囲のキューブやレインボークリスタルが消滅していく。


 そして、空くとは思っていなかったあの扉が開いていった。

 開くというより、消えていった。



 そして、攻略おめでとう!的な意味のファンファーレが鳴り響いた。


 俺達3人はエリア8のダンジョンの初の攻略者になった。


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