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オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
ギルド攻防篇
21/32

真っ黒いあいつ

真っ黒いあいつ、覚えていますか?

床をカサカサするあいつではないですよ。


「ここまできたら、大丈夫かなー。チェンジ。カラーレス」

「そういえば、自由自在でなんでいつも無色にしてるんだ?」


 混雑している入り口付近から、少し離れた場所にきた3人。 


「剣スキルは、無色が多いからねー」


 そう言いながら、襲ってきていたスモールダンジョンスパイダーをスラッシュで倒すセブン。


「あー、なるほど。自由自在つてスキル名なのに、ずいぶんと不自由なスキルだな・・・・・・それ」

「ねー。でも、キャンセルとトリガーはどの色でも使える仕様だったから、助かったよー」

「ゆっきーも、最初は厳しかったんじゃない?黒って、最初全く攻撃できなかったでしょ」

「そうだな。黒の攻撃魔法は少ないし、使いにくい。一番強い黒星様ですら、軌道が曲がる始末だし」

「それで、あれにはならないでしょー。なんで連射すればいいって考えになるのー?」

「いや、まぁ、真っ先に思い付いたのが、あれだから」



 特に急ぎの用でもないため、雑談しながら進んでいた。


 出現するモンスターは見つけた直後に、竹田がファンタズムを、俺が黒線を使って瞬殺している。

 一部の見逃しは、セブンさんに任せている。


 見つけ次第、殲滅での攻略だ。


「そうそう。今みたいにトリガーで、ファンタズムとライト、キャンセルとライトの順番にオーダーする」

「なるほどねぇ、するとMPも硬直もなくなるのか。でも、ゆっきーみたいにはできねぇな」


 やっぱり、竹田はキャンセル技術がうまいな。

 知らなかっただけで、ライトトリガーもキャンセルできることを伝えたら、すぐ使えるようになっていた。


 たまに失敗して(ライトをライトでキャンセルするのは難しい)、スキル硬直が発生してしまうこともあったけど。

 それも、竹田ならすぐになくなるだろうな。



 こうして俺達3人は、ワイワイしながらどんどん深い階層への潜っていった。


 序盤の階層のモンスターは相手にならなかった。



 そして、第15階層に到着した。

 そう、あのDDDスパイダーがいる場所に俺達はきた。






「セブンさん、DDD対策で、赤頼む」

「おっけーリーダー。チェンジ。レッド」

「スリップダメ対策でカースゾーンつかったから、回復は即時回復でよろ」

「りょ」


 突入から何時間か経過した。


 ようやくメインの階層に入り、攻略体制になる3人。


 少し進んだとき、3人を歓迎するかのように、ガタンゴトンという音が聞こえてきた。

 すぐに俺は気づき、黒線をつかって幽霊トロッコを爆発させる。


 あれをつかって、DDDを攻撃したときが懐かしい。


「いきなりの来客だったねー」

「・・・・・・いや、本当の来客がきたようだな。ほら」


 竹田が指をさした先は、さっき俺が倒した幽霊トロッコがいたの方を向いていた。



 DDDスパイダー。



 その方向だけ視界が真っ黒に染まっていて、なにも見えなくなっていた。


「光剣召喚!!俺が、盾やるから二人は攻撃お願い!」

「「了解」」


 そう言い、各々がやるべきことを始める。


 相手も俺達のことを認識したらしく、闇が急に迫ってきていた。


「ホーリーフィールド!」


 3人を覆うように、半透明の白い結界が半球状に広がっていく。


 ガンッ!!という大きな音が響いて、闇がそこで止まる。


 それを見て、俺は最初にダメ元でデッドリーラブを試してみる。

 ボスモンスターで無ければ確率で即死効果を与える魔法だが、黒色無効のDDDスパイダーには意味がなかった。



 すぐに別の攻撃に移行する。



 セブンさんが剣で攻撃していたので、その間を縫うようにしてマジックバレットで、遠くから援護射撃をする。


 マジックバレットは無色の魔法なので、色相性関係なくダメージが与えられる。


 ただし、使う度にバーン!!という盛大な音が出てうるさい。


「竹田!結界が壊れかかっているから張り直して!」

「おっけ、ホーリーフィールド!」


 奴によってヒビが入っていた結界を張り直し元通りにする。




「ゆーさん、他の敵をたのめるー?」

「ああ」


 敵を呼び寄せる効果でもあるのか、DDDスパイダーとの戦闘が始まってから続々とモンスター達が集まってきていた。

 この中にDDDスパイダーは混ざっていなかったのは救いだろうか。


 セブンに言われた通り、周囲の敵の数を減らしていく。

 数が多いので、多少はずしても良いからと黒星様を連射して一掃する。



「すまん!もうホーリーフィールドがもたない!使いきって、暫く使えない!」


 こうして、暫く膠着状態が続いていたが、ホーリーフィールドの結界が破れてしまう。


「リーダー、光剣でのガードに切り替えて!」

「わかってる!!」


 半透明の半球が消えたと同時に、セブンの前に竹田が出る。

 何本にも増えた剣を1枚の盾のように動かし、攻撃を防いでいく。


 ということは、あいつあそこにいるのか?


 先程までは、結界で防御していたので何処にいるのか分からなかった。

 そのため、俺もセブンさんも当てずっぽうで攻撃するしかなかったのだが・・・・・・


 今は、盾代わりの剣で竹田がガードしてくれているので、その位置に確実にいるのがわかる。


 チャンスと思い、俺はスライス移動で一気に距離をつめる。


 そして、使()()()()()()()()()()ロングソードを装備する。


「っ!!バーサク!」


 俺が何をしたいのか、セブンさんは理解してくれたようだ。

 しばらく剣スキルしか使えなくなるが、攻撃力が大幅に上昇するバーサクを俺に使ってくれた。


「さんきゅー、セブン!ファイナルアタック!!」


 そう言って、あいつに与えられる最大火力の技を出す。

 剣1本を犠牲にして攻撃するスキル、ファイナルアタック。


 それを、光剣の盾の向こうにいるだろうDDDスパイダ目掛けて振り下ろす!



 強烈な破壊音と共に、握っていたロングソードが粉々に砕け散る。

 それとほぼ同時に、視界を埋め尽くしていた闇が晴れていく。

 そして、もとの坑道の光景が見えるようになった。


「た、たおせた・・・・・・」

「ほんと、キツすぎる来客だったよな。俺のホーリーフィールドを全部壊しやがったし」

「しっかり対策しないとねー。あいつ雑魚敵だからどんどんくるよー」


 こうして、過去の俺を苦しめたDDDスパイダーを被害なしで討伐に成功したのだった。


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