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オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
ギルド攻防篇
20/32

初攻略へ


 ポイズンデス。


 状態異常を20以上受けている相手に、防御不可の確定即死をさせる一撃必殺の魔法。



 俺がそれを発動した瞬間、ガオンっという効果音が響く。

 発動に成功したようだ。つまり決着がついたということ。



 ・・・・・・だがしかし、竹田のHPは0になっていなかった。


 その証拠に、俺の体にファンタズムのレーザーが当たっていた。



 おかしい、ポイズンデスもそうだが、デスと名の付く魔法は全て発動させしてしまえば、即死のはず。


 いや・・・・・・それはあくまで防御が不可能ってだけだ。

 決して蘇生効果を無効にした訳ではない。


 あんまり覚えていないけど、白にはたしか蘇生できる手段があったはず。

 多分あいつはこれを使って、何とか耐えたのだろう。


 ファンタズムを使ったのも、他のスキルでは俺が回避できてしまうと分かりきっていたからだと思う。


 だが蘇生したところで、20もの状態異常が全て消えた訳ではない。

 それに基本的に蘇生直後はHPが1のはず。



 そういった、俺の予想は的中していた。

 竹田は、1時間に1回使える光の再誕というスキルで生き残っていた。


 しかしそれまで。

 回復阻害でHPは回復することは叶わず、麻痺の効果で動くことができない。


 さらに、キャンセル不可の状態異常もあった。

 さっきファンタズムを使った竹田は、硬直で他の技を使うことも不可能だった。



 そう、今の竹田はもうなにもすることができないのだ。

 勝負はもう既に決まっていた。



 俺は、黒線をダメージを最小にして、限界まで速度を上げてイメージオーダーした。

 ファンタズム程の速度は無いにしても、ほぼ回避できない1ダメージを与えることができる。



 こうして、竹田との決闘は俺の勝利で終わった。









「いやー、やっぱゆっきーには勝てねえや。完敗だった」

「あの弾幕量はすごかったよー。びっくりしたよー」


 試合が終わって、俺達はもといた場所に戻ってきた。


 そしてやはり、あれには相当驚いていたようだった。


「あれしてるだけでも、俺は負けていたのに。わざわざ接近して即死させてくるとは」

「結局リーダーは、ファンタズムでしか攻撃できなかったねー」

「いやー・・・・・・実を言うとね。そのファンタズム、連打されてたら正直負けていたんだよね」

「えっえっ?ま?」


 そう、俺の装備は初期装備。

 ファンタズムは黒に有利が付く白なので回避不可。


 実はあの2発だけで、HPが半分近く吹き飛んでた。


「じゃあ、意外とチャンスだったんだねー。最初のあれ使わずに逃げ回っていたら、リーダー勝てた可能性あったのかー」

「あっそうそうそれそれ、それ気になってたんだよ。竹田が最初に使っていたスキルは何だったんだ?」

「あー、あれは___」


 竹田の説明によると、光剣召喚というスキルだそうだ。


 発動時と一定時間後とに光の剣を召喚。

 剣1つごとにランダムなバフ効果をもっている。

 さらに、剣1つ1つに剣スキルを適応させることも可能。


 お、恐ろしすぎる。短期決戦にしてよかった。





「あっそれで、俺のワガママも終わったし、どこ行く?」


 戦いの感想を言い合って少したったあと、思い出したように竹田が話しかける。


 俺のなかで、攻略したい場所はもう決まっている。


 エリア8だ。


「エリア8のダンジョンを、最下層まで攻略ってのはどう?あそこ、序盤のエリアの癖に難易度高過ぎるし、攻略組はみんな宇宙いってるから」

「なるほどねー、誰も攻略してないってことかー。いいよー、いこー」

「俺もゆっきーに賛成だよ。久々にあの場所にいくことになるしね」


 この俺の提案に反対するものは居なかった。


 こうして、恐らく初?のエリア8のダンジョン攻略をすることになった。






 エリア移動をして、3人とも久しく見ていなかった光景が広がる。

 俺が前回来たときよりも、プレイヤーの数は若干増えているように感じた。

 いや、明らかに増えていた。


 そしてその殆どは、後半のエリアで揃えた装備を付けている竹田とセブンと違って、俺と同じように初期装備品だ。


 つまり、何が言いたいのかと言うと。


「お前らさ、めっちゃ目立ってるんだけど」


 周りからの、注目の視線がっ!

 俺だけあれだから、更につらい!!


「いやー、しょうがないじゃん。序盤のエリアでPKができなくなったのは、ここのダンジョン内でもそうだからね」

「いや、人数の話じゃなくて」

「ゆーさん、初期装備のまんまだもんねー」

「あぁ、そういうことね。たしかに、ゆっきーをパワーレベリングしにきた俺達、って感じに見えるよな」

「だねー」

「実際はゆっきーが一番強いけど、わかるわけないからね」

「私も無色だと目立っちゃうから、元の白にしてるんだけどねー」


 お前らが揃いも揃って色を統一させてるせいでもあるんだぞ。

 しかも黄色の髪で、一緒だし!


 どうして色を黒にしなかったんだ、セブンさん・・・・・・

 そうすれば、もっと目立たなくなるのに。




 そんなことを話していたら、ダンジョンの入り口へと繋がっている建物に到着していた。


 今の俺は前にDDDスパイダーにやられてしまったときよりも、強くなっている。

 それに、竹田とセブンさんがいる。


 ずっとソロだったから、パーティー戦は得意じゃないけど、その事を知っているこの二人なら安心できる。


「ついたねー。じゃあ、さっさとここの攻略を始めようか、二人とも!」

「「おお!」」



 このエリアにいるパーティーの中で最強の3人は、ダンジョンへと繋がっている階段を降りていった。


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