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オウレリア・アーキテクト  作者: 伝令 鮗
エリア解放攻略篇
13/32

DDDスパイダー 3


 オウレリア・アーキテクト攻略wiki ダンジョン内限定モンスター


 DDDスパイダー

 HP MP不明

 色・・・黒

 白 黒色攻撃完全無効

 青 緑色攻撃強耐性

 ドロップアイテム不明


 エリア8のダンジョン15層以降の坑道から出現する見た目も真っ黒な黒色のモンスターで、このダンジョンが攻略できていない要因の一つ。

 基本、巣は張らずに階層内を徘徊しており、かなり好戦的で、狩りのために糸を使用する。

 本来黒色の弱点である白色は効かず、多彩な魔法攻撃をしてくる。自身の姿含めそれらは全く光を反射しないためか"暗視"スキル等を使用しても真っ黒で一切見えないので非常に危険。

 弱点は赤色による攻撃しかいため、赤色のプレイヤーがパーティーにいないなら戦闘は避けた方がよい。

 それどころかこのモンスターはボスモンスターでもないため、複数体出現したり他のモンスターが妨害してきたりするので、赤色のプレイヤーがいたとしても遭遇したらすぐにその場から逃げることをお勧めする。






 


 周りの視界がどんどん闇に染まっていく中、攻撃できるチャンスが来るのをじっと待つ。


 狙うはカウンター。


 やつが接近攻撃をしてくる瞬間であれば、動いている輪郭をとらえることが出来る。

 攻撃スピードが遅い"スラッシュ"や"飛翔剣"だと当たらないと思うけど、"一線"であればダメージを与えられるはずだ。

 一応ちまちま"ウォーターショット"で攻撃しているんだけど、雀の涙程度のダメージにしかなっていないだろう。


 くそぉ、こうなるならスキルショップで"ライト"なんか買わずにジェノーが使ってた"カウンタースラッシュ"を買うんだった。

 見えないレーザーと糸に当たらないようにしつつそんなことを考える。


 視界がほぼ真っ暗なせいで凄く見ずらいがやつがいるらしきところから魔法陣が見えるような気がする。

 今までの魔法は、攻撃をするってよりも地面や壁を塗りつぶす目的の方が強かった。

 ということは、もしかして攻撃メインの魔法が来たりして?

 さっき俺が見えた魔法陣は1つだけ。

 今まで大量に魔法陣を出していたやつがこの場面でそれだけとは考えにくい。


 きっと見えていないだけで、かなりの量の魔法陣を展開しているはず。


 予想通り、DDDスパイダーの魔法陣から真っ黒な槍のようなものが何発も飛んでくる。

 ぐぅ!思った以上に速い!

 見えていた最初の数発はなんとか避けられたけど他のやつは、ほんの一瞬しか見えなくてどうしても避けきれない。


 何個かの魔法の槍は闇に紛れていて全く見えずに回避できずにダメージを受けてしまう。

 こればかりは仕方ない。

 こういう時に未来予測できるようなスキルとか、"自動回避"のスキルがあれば回避できるのだろうか。


 ・・・・・・"自動回避"滅茶苦茶ほしいなあ。


 カウンターも敵が遠距離攻撃主体になってからは少なくなってしまった。

 あいつが来てくれれば、形勢も変わってくるけどなあ。


 見えない攻撃を何度も避けつつ攻撃が薄まった瞬間に"ウォーターショット"で少しでも相手のHPを削っていく。



 こんな、終わりが見えない戦いが6分程続いたか。


 見える攻撃を全て避け、どこからか妨害してくる雑魚モンスターを確実に倒していった。


 避けて避けて避け続けて、ついに待っていたものが来た。


 ガタンゴトンという音が背後からうっすらと聞こえてくる。


「やっときたか。幽霊トロッコ!」


 こいつを待っていた、幽霊トロッコ。

 俺の攻撃手段では、どうせなにをやってもDDDスパイダーにはろくなダメージが入らない。


 唯一の弱点である赤色の攻撃を全く持っていないからな。


 そこで幽霊トロッコの自爆攻撃を利用する。

 あれは"赤色"の攻撃だからな、やつに直撃させれば一発で倒すことができるはずだ。


 多分これは運営も想定している倒し方だと思う。

 この階層で赤色のモンスターはこいつしかいないからな。


 しかし、幽霊トロッコの自爆攻撃はプレイヤーにしか反応しないという非常に致命的な欠点がある。

 ようするに俺自身も、自爆攻撃をくらわないといけない。

 このキャラクターも黒色だから確実にHPが吹き飛んでしまいそうだ。


「やるしかない・・・・・・か、こういうのは苦手なんだけどなぁ」


 さっき偶然おきた"超避"の発動直後に一瞬だけある無敵時間。

 これに賭けるしかない。

 こういったフレーム単位でのタイミングは、きっと"フレーマー"だったら余裕だろうなぁ。



 幽霊トロッコがここに来るまであと約3秒。

 DDDスパイダーの攻撃によって撃墜されないように、被弾覚悟で攻撃を相殺していく。

 どうせ失敗したらHPが無くなるんだ。

 これが0にならない限りはいくらでもくらっていいからカバーしないと。


 残り約2秒。

 っ!降り注いでいた攻撃がやんだ。チャンスだ。

 "スラッシュ"を使って暗黒の地へ移動。

 攻撃モーションを行って場所を特定する。

 左前付近で何かに当たった感触がする。

 きっとここにいる。


 そしてあと、約1秒。

 さっきから後ろからの音がうるさい。うっすらとだが闇に吸収されていない場所が光りだしていくのが見える。

 特定した場所へ"スラッシュ"で移動して接触する。

 なんとなくだが、近接攻撃のあれを奴がしているような感じがする。

 でも、まだ・・・・・・あとすこし待たないと・・・・・・。


「今!!"超避"!!」


 そう俺が叫んだ瞬間、大きな爆発音と共に辺り一帯が火の海に包まれた。







 ・・・・・・結論からいうと失敗してしまい、HPが全部吹き飛んでしまった。


 僅かに"超避"を使うタイミングが早かった。

 1フレームか、2フレームくらいのズレだろうな。


 まあでも、どうやら無事にDDDスパイダーは倒せたらしいので一応は目標達成か。

 エリア9に行けるようになっている。

 それどころか、エリア12までの合計4つのエリアに行けるようになっていた。

 これは想定外、討伐目標のモンスターによって解放される数が変わるのだろうか。


 そして当然の権利のように、運営からもメッセージが届いていて。


「まさか、あれをソロで倒しちゃうなんて。幽霊トロッコを使った所までは良かったけど、最後の最後でタイミングがずれちゃったね」


 こんな感じで、結構驚いていた。

 仮に死ななかった場合は、"自動回避"のスキルでもプレゼントしようかとも言っていた。

 今後、DDDスパイダークラスの強敵が出てきたら、それ目当てで狙ってみるのも悪くないかもしれない。


 そんでもって今は俺はどこにいるのかというと、エリア1の冒険者協会にいる。

 きっと初デスだからだろう。


「HPが無くなってしまったら、この冒険者協会でHPが2割回復して復活します。」


 こんな感じで今更なチュートリアルが始まっている。


「逆にお金は2割失ってしまうので、なるべく死なないようにしましょう。」


 あ、ほんとだ・・・・・・なくなってる。


 ちょっぴり悲しい気分になりつつ、この長々とした死亡時のチュートリアル(スキップ不可)を聞いていた。


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