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1話

陽です。最近書き始めたんですけど地の文って難しいですね。どうしてもまわりくどくなってしまうところ。とかあったりするので。勉強していきたいなとおもいます。

悠馬は第一閲覧室に来ていた。ほかの部屋に比べると少し暗めの明るさだが、歩行に不自由はなかった。今のご時世、情報収集は敵からのサイバー攻撃が主流となっている。なので情報の管理には紙などの媒体が必要不可欠なのである。ここ、第一閲覧室は紙に書かれた情報が保存されている。なので悠馬はここなら何かあるのではと踏んで足を運んだ。


悠馬は並べられたファイルを流れるように見て何か最新の研究と関連するタイトルや記述はないか探していた。難航しているようだ。

「特にこれといったものはなし、か。情報のレベルが低い、もっと権限が必要な所までいかないと」


目ぼしいものは無く無駄足だったようだ、時間はない、急ごう。次は研究室だ。研究室はここを出て階段を下りて地下にある。ブロック1からブロック5まであり、重要度は数字が若いほど高く同時にセキュリティも厳重なはず。じゃあ今度は研究者か権限の高い兵士もしくはユーザーなどのID 網膜 指紋のどれかもしくは全て必要になってくるかもしれない。悠馬は地図を見てある一つの方法を思いついた。


「俺が開けるんじゃなくて、向こうに開けさせる、とか」


幸い、ここには紙が沢山ある。結晶圧縮式のハンドガンを使ってうまく紙を燃やすことができれば火災が発生し研究者も研究室から出ようとするはずだ。その混乱に乗じてブロック1に入る。でも、ここで注意しなければいけないのが消火をしに来たユーザーに鉢合わせになることだ。施設に来たばっかりのユーザーがすべての人間の顔を把握しているとは思えないが万が一もある。ここはひとまず少し遠回りのルートを通ろう。

悠馬はハンドガンを構えばら撒いた紙に向かって引き金を引いた。瞬間に、、、爆発


「は?」

今日は何回は?といっただろうか覚えてはいない。それにしても威力がばかげている、爆発なんて普通の銃じゃ到底起こりえない。だがこれは普通の銃ではないことがすぐわかる。禍々しい黒に薄く入った緑のライン、いびつなフォルム。おかしいのは、もしかしたらこの状況に慣れてない自分ではないのかと錯覚するほどに   人間には過ぎた力


「こんなの当たったら終いだな」

いい感じに火も大きくなりアナウンスがかかる。


「火災が発生、場所は第一閲覧室。ユーザーや兵士は消火に向かい研究職の者は各自避難するように。繰り返します・・・」

思惑がいい感じにうまく行きそうだ。あとはこのままブロック1まで走るだけ。廊下を抜け階段へ、そこを下りて通路を曲がる。一番奥がブロック1だ。周りでは「なんだ?火災?」「なんであの部屋が燃えてるんだよ」や「俺のまとめた書類が!」何て言う声も聞こえる。楽しい。それに女性の「ちょっといいか?」なんていう・・ん?


目の前には青い髪をした美少女、背は同じくらいでとても凛々しい。スタイルもよい。判断基準はまあ普通ではないが兵士が言っていたことと大体当てはまる。ユーザーだ


シカトされたとおもったのか青髪の美少女はむっとして

「ねえ聞いてるの?ボンクラ!」

思わずびっくりして曖昧な返事をかえしてしまった。

「え、あ、ああ聞いている」


まずい、とてもまずいここでユーザーと鉢合わせるなんて思ってもなかった。でも、切り抜けられるかもしれない、ここは落ち着いて対処しよう。

ユーザーらしき少女は悠馬に聞きたいことがあるのか質問を投げかけてきた。どうやら、道がわからないようだ。

「閲覧室ってどこかしら?教えてくれない?」

すこし焦ったが恐らくバレてはいないようだ。このままやり過ごそう。

「ああ、ここを上がって廊下を抜ければすぐだ」


そう、ありがと。と少女は軽くお礼を悠馬に言いそこを去るかのように見えた。悠馬はほっとした。だが続けて少女はそうそうと言いおもむろに二回目の質問を投げてきた。緊張が悠馬の血管中を走り抜け、全身に微々たる痺れが押し寄せてくる感覚に襲われた。速く終われ。そう願うしかなかった。けれど、もう躊躇はしない。ちょっとでも可能性があるならここで潰しておいたほうがいい、そうにきまってる。


幸いまだ振り向いてはいない、悠馬は銃を構え引き金をひ


「あら、物騒ね。分かってたけど。」


「あ、、、か、そ、、んな、なん、で??」

結果的に引き金は引けず既に後ろに回り込まれていた、数秒?一瞬?刹那?頭の中であらゆる速さを表す単語を並べたがどれも当てはまらない。人間とは違う、明らかに超越した何か。これが結晶を移植したニンゲン。


「そんな、固まっちゃって、かわいいわ」


少女は悠馬の首にするりと腕を回し後ろから抱き着く形となった。いつもなら歓迎なのだが今は喜べる状態じゃなかった。凍てつくような寒気けれど熱い、彼女の熱だ。無理やり解こうにも体が動かない。地獄の鎖に等しかった。だがここであることを思い出す。なにを緊張していたのか?ここは拡張現実だ、いつもの授業から始まってここにいる。悠馬はこの開き直りから少し余裕を取り戻した。だが、ここでこの訓練をクリアしないというのも自分が負けたようで嫌だった。悠馬は自身の頭をフル回転し最適解を導こうとする。


「かわいいよりかっこいいのほうが嬉しいけどありがとう。早速だけど腕を退けてくれない?」

少し冗談を含ませつつ高速を解くように頼んでみる。ここで離してくれることはないだろうが一応頼んでみる。

「だーめ」

少しの色っぽさを含んだその言葉は魅力的ではあるが残念だ。続けて悠馬は次の策に出る。逆に脅してみるということだ。もちろん嘘をつく。でもただのウソではなく真実味と非現実を織り交ぜた嘘。悠馬はボードゲームが得意なのでこういう相手を考えさせる嘘は得意だ。


「そうかい、でも表の動力炉に結晶爆弾を仕込んだ、直に起動する。俺に構ってないで早くお仲間三人を助けに行ったらどうかな?」


どうだ?どうくる?うまく悩め、疑え。


一見ばれやすいウソでもそこにはトラップがある。まず、動力炉はさっき資料室で場所を確認した。次に結晶の爆弾、これは以前テレビで放送していたテロ事件の際に存在を確認している。そして、この人以外の三人をチラつかせる。これは賢いやつにこそ効く。嘘なのはわかっているけれど本当だとしたら?そう考える。考えさせる。そして二階の資料室、その下の外には動力炉さらにその下には研究室。さっきの道が分からない素振りは。分かってたけどねという言葉で検証済みだ。さぁ、どう出る?


「ふん、いいわ。その嘘に乗ってあげる。あとでまた来るからそのときにね。」

馬鹿だ、俺を殺してから行けばいいのに。面白さと余裕から完全になめられて見逃された。お釣りが返ってきた。でもこんなところで突っ立ってる場合じゃない急ごう。


まだ、寒気と痺れが残っている体に鞭を打ち走らせる。急にやってきたピンチを一時的に乗り越えた達成感に浸りつつも次の危険に備え、慎重に周囲を警戒。


いよいよ次は研究室ブロック1.おそらくここに目的の何かがある。




いかがだったでしょうか。こんかいは少し短めでした頑張ります。更新の目途としては一週間くらいのスパンでいけたらなとおもいます。感想やアドバイスなどよかったらお願いします

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