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ーThe best of unlucky ー

主人公の身体はあるものとしてお願いします。

僕が高校生になって一年が経った日、俺は不思議な体験をすることになった。

少し話は変わるが、僕は昔からずっと達観していると言われる。

それは今も変わらずに言われるが、まさか交通事故に遭って、気づいたら白い空間にいると流石に驚く。

僕が色々と考えていると、誰かが入ってきたみたいだ。

「あれ、どうしたんですか」

「大変申し訳ありませんが、どなた様でしょうか。(わたくし)、交通事故で恐らく死んだ者なのですが」

「えっと、おかしいなぁ運命的には問題が無いはずなんだけど…」

ほお、そうなのか。何故なのだろうか。

「そうなのですか…」

「あ、でも待ってて下さいね、もしかしたらもう一度調べてみますね」

そう言うと女性の前にディスプレイのような物を見つめて、何か驚いた様子だ。

その女性の名前がわからないが、結構な美人さんだ。

まず第一に身長はそこそこあって、ざっと160強ぐらいかそこらだと判断できる。さらに、顔は絶世の美少女に加えて腰の辺りまで伸びるしなやかな髪の毛。腰の少し上が引き締まっている素晴らしい肉体だ。

服装は赤と水色のチェック柄に、ジーパンを履いている。

「あ〜、えーっとなんていうか…」

「どうしましたか」

「いやぁ、ちょっと、あのー。私の手違いが原因で貴方を殺しちゃったみたいで…」

女性はすごく申し訳なさそうだ。

「へぇ、そうなんですか」

「…はい。申し訳ないです」

「反省していますか」

「いやぁ、まぁなんていうか、はい」

本当なのか疑問だけど

「まあいいですが」

「あ、ありがとうございます」

「それよりも、貴女は先程私の質問に答えていないのですが」

「あ、えーっとなんでしたっけ」

「お名前です」

「あ、えっとまあ私にはないですね」

名前がないとはこれいかに

「名前がないと言うのは理由がありましてですね」

「その心は」

「私の存在が世間一般で言うところの女神と言う存在だからですね」

「へぇ、そうなんですか」

「驚かないんですね」

「まあ、予想してましたからね」

「まあそうですかね」

僕の名前は知られているのだろうか

(わたくし)の名前はご存知ですか」

「まあ、はい。というかとても丁寧な方ですね」

「そうですかねぇ」

「はい。かなりそうですね」

まあ仕方ないだろう。生まれてこの方両親に捨てられたも同然の扱いを受けて、親戚の雑務を全部押し付けられる始末。さらに学校では一人でいて、いじめられ続けたからか敬語しか使わないようになってしまった。

「まあ、なんでしょう。心中お察しします」

「いえいえ、そんなに辛くなんかありませんでしたよ」

「そ、そうですか」

何故か引き攣った笑みをする女神様。なんでだろうか。たかだか敬語しか使えなくなる程度なのに。

「では、(わたくし)はどうすれば良いのでしょうか」

「えっと、そうですね…取り敢えずここで少し過ごしませんか」

「何故でしょうか」

「貴方がイレギュラーな存在な為、一度審議と捜査が必要なので」

「あ、そうなんですね」

「しかしまあ、なんと言いますか、不運な人生だったのですね」

「ふふ、そうでしょうか」

「そうでしょうとも、なんせ…いえ、失礼」

「いえいえ、過去の事など思い返しても意味のない事ですからー



____________________________________________


私は、あんな人を見たのは初めてだ。

私が今まで私が転生させてきた人達は、この空間に来ると例外なく欲を前面に出して来る人達ばかりだった。なのに、彼は何も求めない。彼の人生からして彼の器は人間の物ではない。それはどう考えても明確であり、むしろ妥当なぐらいだろう。なぜ彼は不幸だったのだろう、それがわからない。なぜ彼だけが酷い待遇を受けたのか。彼に聞いたらきっと同じ答えが返ってくるだろう。

まあ、過去のことはこれくらいにして。今話題しなくてはいけないのは彼の今後だ。どうすればいいのだろうか、先程も言った様に私は欲がない人を担当した事がない。困った。いっそのことずっとここに居てもらってもいい。まあ、まず議題にあげてみよう。


____________________________________________


僕がこの世界(天国)に来て早3日程経った。3日と言うのは大体の腹時計だ。僕の腹時計は産まれてから一度も狂っていない。

そして、この3日間は何も無かったが、あの女神様があれ以来帰ってきてない。誰も帰ってきてない訳ではないが、女神様の事を聞いても解らないと返ってくるだけだ。勿論、天使様に聞いているから、解らないのも別に気にしない。

「今日はどうかされましたか、天使様」

「貴方の顔が見たくなったので来てしまいました」

「そうですか」

「はい。ちなみに、この空間は楽しくありませんか?何かゲームでもして暇でも潰しましょうか」

「いえいえ、そんな事は御座いませんよ」

「むぅ…」

天使様は少し頰を膨らませて、僕の言葉に異議があるかの様な顔をした。

「では、ゲームしましょう!」

「ふふ、では何を致しますか?」

「最近、この世界(天界)で流行りのゲームをしましょう!」

「どの様なものであるのでしょうか」

その言葉を聞いて天使様はカードを出した。

「これです!」

と、取り出したのはトランプ。

「しかし天使様、2人では遊べるものが少ないのですが」

「ふふふ、そう言うと思いましてですね」

「こんにちはー」

「ちゃーっす」

「御呼ばれしました」

と、3人の天使様が入ってきた。

それぞれ個性が強そうな天使様たちだ。

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