転生ヤムチャが吹き出しで思った「サイヤ人はチートだからな」とはどういう意味なのかをまじめに考えてみる。
転生ヤムチャの知識ではすでに崩れているサイヤ人の瀕死復活の戦闘力アップ率についての記述を削除して、修正しています。
魔人ブウ編とかまで知っている転生ヤムチャについての記述なのに当時の著者が「ナメック星でスーパーサイヤ人になったときの悟空の戦闘力数値」を出してみたくなって四苦八苦したのでなぜか入れてしまったものです。
よく考えなくても転生ヤムチャにとっては全く関係ない記述だったのに・・・
やっぱり私もドラゴンボール好きということでしょうか?
ここでは転生ヤムチャことドラゴンボールの大ファンの高校生の吹き出しにあった「サイヤ人はチートだから」という思いについてまじめに考えていきます。
サイヤ人のチート率は原作のベジータの台詞ではありませんが「計算だけでわかるもんじゃない」ものです。
古い原作ファンが考えるのがフリーザ変身後というかそれ以前の数時間でベジータがリクームに子ども扱いされるレベルから一回仙豆で重傷から全快しただけで同じ特戦隊のジースを簡単に倒せるほどにパワーアップし(ただしこの場合は七日間寝ていなかったため、リクーム戦で戦闘力が2万までしか上がらなかったことを考えると睡眠不足の解消と40%パワーアップと考えられないこともありません)、通常状態のフリーザの攻撃を受け止めるほどになったこと、そして決定的なのは二回目の瀕死からの復活で戦闘力100万以上のフリーザ第一形態と互角以上の戦いを見せたピッコロに見えないほど速いフリーザ第三形態の動きを見ることができるほどパワーアップしたこと、界王拳で180000(瞬間的に出せる力はさらにあがる)程度だったフリーザ戦に途中参加の悟空が一回瀕死復活しただけで最終形態のフリーザとまともに戦えるようになったことなどです。
しかし転生ヤムチャはドラゴンボール完結後のさらに後に生まれた高校生です。
つまり転生ヤムチャにとっては私たち古い世代、(哀しい響きですが・・・)の考える瀕死復活チートは最初に出てくるものではありません。
転生ヤムチャが考えるチートはやはりサイヤ人は戦闘種族で短期間の修業で圧倒的にパワーアップし、しかも伸び悩むことがないというところでしょう。
つまり地球人には原作の天津飯がセル戦で「チャオズはおいてきた。正直、この戦いについていけそうにないからな」というように限界があるのですがサイヤ人は無限に強くなりつづけるということがこの場合、この場面で転生ヤムチャが考えるチートのその1でしょう。
そしてその二こそが瀕死状態から復活したらぐんとパワーアップする特徴――ではなく、原作で出てくるサイヤ人およびサイヤ人の血筋は全員スーパーサイヤ人になっているということです。
つまり基本戦闘力×50倍が保障されているわけです。
しかもその上にスーパサイヤ人2と3が待ち構えています。
もはやどれだけ強くなるのかただの地球人の転生ヤムチャにとってはまさに頭がくらくらするようなチート具合でしょう。
少なくとも悟空とベジータ、ついでというか最初に悟飯はスーパサイヤ人2になっており、子供トランクスと悟天も原作内でスーパーサイヤ人化しています。
子供悟天とトランクスがあれだけ強かった18号を驚かせていることを考えるとすでにスーパーサイヤ人2に迫りそうな勢いです。
もっとも原作では平和をいいことに修業をサボって二人とも平和ボケして弱くなるわけですがこれは転生ヤムチャにとって何の慰めにもなりません。
いざとなったらフュージョンあるし・・・
この辺りが転生ヤムチャの考えるチートつまり「ずるいなぁ」と思うところでしょう。
原作を読んでいるうちは「サイヤ人すげぇ!」と盛り上がっていればいいのですが作中の登場人物になってしまうと「この先は地球人のついていける戦いじゃない」とあきらめるしかありません。
そして最後に思い浮かぶか、ほとんど気にならないのが私たち古い世代が一番に思いつく瀕死になったと復活するとぐんとパワーアップするでしょう。
スーパーサイヤ人2の悟飯にほとんど子ども扱いされ良いようにぼこられて、18号を吐き出して完全体でなくなって自爆したセルが自爆後に細胞核から瀕死復活すると何とサイヤ人の細胞のおかげで18号なしでも完全体で、しかも悟飯クラスまでパワーアップしていることは当然知っているので瀕死状態から復活すればとんでもなくパワーアップすることは覚えているかもしれませんがその後の展開を考えるともはやそのサイヤ人特性はあんまり重要ではありません。
完全体になるために絶対必要だとさなぎに戻ってまで過去にタイムスリップし探し求め手に入れた完全体になるための素材なしで完全体になった上に超パワーアップまでするとは・・・
とんでもないことなわけですが転生ヤムチャは魔人ブウ編まで知っているのです。
悟空とベジータがスーパサイヤ人2になっていて、しかも悟空は3までいっていることを知っているわけです。
ここまでいくとセル編での超パワーアップ復活もかすんでしまい、下手をしなくても忘れてしまっているでしょう。
魔人ブウ編では界王神が登場するわけですが最初はピッコロがビビっていたおかげで界王神凄いんじゃという期待もあったわけですがその後は完全にザコ扱い、さらに悟空もベジータもスーパーサイヤ人2になって、ついでにスーパーサイヤ人3まででてきて、さらにまだ子供なのにスーパーサイヤ人になれるトランクスと悟天の登場でもはやサイヤ人の血縁でスーパーサイヤ人になれないのはおかしいレベルのスーパーサイヤ人三昧どころかフュージョンとか老界王神の悟飯の眠っている力を限界を超えて引き出す能力などもはや瀕死復活パワーアップなんて全く意味を失ってしまいます。
ついでに今高校生のドラゴンボールの大ファンなら当然、ドラゴンボール超も知っているはずなのでスーパーサイヤ人ゴット、スーパーサイヤ人ブルーということすら知っているわけです。
はっきりいって原作ベジータの「サイヤ人は戦闘民族だ、戦えば戦うほど強くなる」だけでも作中の人物に転生しちゃうと嫌になるところにサイヤ人は五人集まって手をつないで輪になって中心にいるサイヤ人にパワーを集めればその人がゴッドになれます(破壊神ビルス編)とか知っているとホントに「チート」としか言いようがありません。
もっとも転生ヤムチャは原作の中に転生したのでそこまでいくとは考えてなかったでしょうし、そのつもりもなかったでしょうが現世で全員がスーパーサイヤ人3になったカードゲームとか、神と戦えちゃうスパーサイヤ人ゴッドが出てくる映画とか、新作アニメとか、ドッカンバトルとかやっているとサイヤ人のすごさは身に染みて、ゲームに染みてわかっているわけです。
そういう原作の知識と現実の経験が転生ヤムチャに「サイヤ人はチートだから」と思わず心の中で呟かせたのでしょう。
もっとも転生ヤムチャがドラゴンボールの大ファンの高校生ということをしっかりまじめに考慮に入れると転生ヤムチャの言う「チート」というのはこういうことを細かく思い出しての事ではなく、ドラゴンボールの大ファンの固定「イメージ」なだけなのかもしれません。
ドラゴンボールが大好き、ドラゴンボールの大ファンが転生するとしたら悟空とベジータ、次に考えるのが悟飯、青年期トランクス!
実のところそんなドラゴンボール愛こそが転生ヤムチャが自分に「サイヤ人はチートだから」と言い聞かせた本当の理由だったのかもしれません。