あの空へ
傷つけたアスファルトに 君の涙が零れて
行き場をなくしている 鳥の羽根さえ もがれていく
砂漠のような街角で 息をひそめ 佇んで
何か答え探す 孤独な僕ら 手を握り合う
あの空の 美しさ 僕らだけ 抱擁して
その空の 切なさよ どうして 消せるのか
贅沢を尽くす 屋根の下 人々は葡萄酒 あおり
街路の片隅で 膝抱えてる 子供 見捨て
鳴らす機関銃の先は 聖堂でさえ燃え尽き
不埒な想い出さえも 許される場所を探す
爆撃機の翼の音に 人々は逃げ惑い
血塗られたマリアの 首筋に口づけしてみせて 夜を 駆け抜けた
あの空の 自由な青 僕らだけ 見守って
その空の 儚さよ どうして 譲れるのか
あの空の 残酷さ 時には 傷つけて
その空の 愛おしさ どうして 棘となるのか
地球の端で 泣き叫ぶ 少女の 泣き顔さえ
一瞬のコピーライティングで 変わる 人の欲望へ
あの空の 残忍さ いつまで 憎み合う
その空の 柔らかさ 僕らだけ 包みこむ
あの空の 愛しさよ どこまでも 運びゆく
その空へ 消えていく 列車へと飛び乗って
あの空の 輝きよ いつまでも 抱きしめて
僕らを