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01 《早速ですが》

 ――――人は、本当にパニックになると興奮して笑い出すと言う。


 それは可笑しいとか楽しいとかじゃなくて、単純に《恐怖》が絶頂まで突入しちゃうせいで笑うんだって。

 パソコンで言うなら、容量オーバー。

 

 もちろん、現在の私も超容量オーバー寸前なのですよ。

 笑いを必死に堪えています。

 え? どうしてかって?





「――――――おはよう」


「……おはよう……ございます?」





 私は超平凡女子高生、佐藤 七海。

 ピッチピチの高校二年生!!ピッチピチのね!!!!


 そんな私は、ある朝……目が覚めたら男の人に馬乗りになれていましたとさ。

 しかもかなりのイケメン!!!!!

 イケメンだよ、イケメンに馬乗りって放送事故が起こるフラグ!!!

 ちょ、放送事故が起こる前にせめてその美しい顔を一枚写らせて!!!!待ち受けにするから!!!


 私が笑いを通り越して全力でハァハァしていると、馬乗りのイケメンは口元に小さく笑みを浮かべて大きな鎌を取り出す。



 え? 鎌?





「お前は我の花嫁。

 早速だが、死んでくれないか?」



「え、ちょ、おまああああああっ!!!!??」






 大きな鎌を振り下ろされたけど、ぎりぎり避けれました!!!

 つか、髪!!!髪が切れたっ!!!!!

 これなら美容室へ通わなくて済むね☆

 ―――って、ちょっと私の馬鹿な思考待ってぇえええ!!!!!



 おかしい!!!

 あんなに大きな鎌、見た事ないよ!!?

 しかも私のベッドに刺さってるからね!!!買ったばかりの新品が一気に傷物だよ!!!!!!






「………? 何故、避けるのだ?」


「避けない馬鹿は居ないっての!!!!」






 くそう!!!イケメンは首を傾げる仕草も魅力的だぞ!!!!

 っていうか、私の上から退く気はないの!!!?


 意外と重いんですけどっっ!?






「つか、花嫁って誰!!!??」


「無論だな。

 我の花嫁は――――佐藤 七海、お前だ」


「え、はあ!!?」







 花嫁!!??

 いつ、どこで、誰が、どうして私とイケメンが結婚できるだなんて美味しい展開をくれたのよぉおおおおおおお!!!!!

 ……じゃない、しっかりして私!!!


 このイケメンはただのイケメンじゃない!!!

 まず、初対面で死ねっておかしいし!!

 私の真横に刺さってる鎌も赤い液体がベッタリついてるし、これじゃあまるで死神が―――――――






「し、死神……?」


「うむ、流石は我の花嫁。

 語らずとも我の正体が分かるとは……」





 死神。

 あれだよね、死ぬって字と神様って字で書く死神だよね?


 ……え、ちょ。



 死 神 様 !!!???



 うええええええええ!!!!!!???

 つまり、私死ぬってことじゃん!!!

 享年十七歳!?

 どうせ死ぬなら次回の生まれ所は、ほのぼのとした二次元が良いです!!!!!

 ほのぼのとした二次元で、老後まで生きてやるんだからああああ!!!!!






「――我の名は、レオン。

 我はお前の寝顔に一目惚れをした。結婚しよう」






 しかも一目惚れの理由が寝顔……だと……!!??





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