表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

プロローグ

この世界には、二つの伝説がある。


ひとつは、かつて世界に恐怖を蔓延させた者として恐れられ、世界を支配していた「魔王」。

もうひとつは、その魔王を倒し、世界に平和をもたらした者として讃えられた「勇者」。


そしてその子孫たちが、今、共に暮らすことになる時代となった。


時は令和、この世界で平和に暮らす勇者の孫ユーリ・サンロードと魔王の孫エンド・パルフェリム。二人は何の因果か、幼馴染であり、必然的に友となった。


だが、両者の間には消えない「血筋」の違いがあった。それは、単なる名前だけでなく、過去の遺産、そしてその重さである。


ユーリは勇者の孫として、どこに行っても「英雄」としての期待を背負い続けていた。無敵の力を持ちながらも、世間の期待に応えられない焦りを抱え、毎日がプレッシャーでいっぱいだ。


一方、エンドは魔王の孫として、誰もが恐れる存在だと思われている。しかし、彼はその恐怖に反して、意外にもおっとりとした性格で、周りを安心させる存在でもあった。


しかし、二人の間には一つ大きな違いがあった。それは、彼らが生きる時代のギャップである。


先代の勇者と魔王の戦いは、長い年月を経て決着を迎え、人間と魔族はついに共存するようになった。だが、その過程で生じた「歴史の断絶」と「世代間の溝」は、今なお残っていた。


「昭和前期から中期」の時代に生きた先先代、「昭和後期から平成」の時代を生きた先代、生き抜いた時代が違う中で築かれた価値観や考え方は、今や「令和」の世代には通用しない。二人は、そんな時代を超えて互いに理解し合い、絆を深めなければならない。


そして、二人の物語は、これから始まる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ