呪われし姫君と落ちこぼれ令嬢と平民の勇者の自由への逃避行
新作を投稿します。
短編ですがエピソードを追加する予定です。
読んで貰えたら大変嬉しいです。
私はトワ、第一王女だ。
しかし王族からも、貴族からも、国民からも、呪われし姫君と恐れられている。
その理由は全ての物理攻撃、全属性魔法攻撃、呪い等の状態異常を無効とし、魔力値が無限で、全属性魔法が発動可能で、身体能力が規格外だからだ。
しかも成人の儀式を終えてからは成長が止まってしまい、十七歳なのに十二歳程の身体のままだった。
その為に親しい友人も専属侍女さえも居ない。
だから着替えも食事も入浴も全て自分でしなければならない。
当然だが学問もマナー教育も武術も魔法も独学だ。
こんな生活はウンザリだ。
今は伝説の魔法である転移魔法を取得しようとしている。
そして王宮を脱出して、自由になるんだ。
王宮内で不安そうに歩いている令嬢を見かけた。
どうやら道に迷っているようだ。
「道にでも迷ったの。良かったら道案内してあげるわよ」
「そんな第一王女様に道案内してもらうなんて、恐れ多いです」
「構わないわ。さぁ、行きましょう」
私は彼女の手を掴み、強引に歩き出した。
「ありがとうございます。申し遅れました。私はライザです」
「私の事を知っているみたいだけど、取り敢えず名乗っておくわね。第一王女のトワよ」
私達は道案内をしながら、色々な話をした。
これが私と初めての友人ライザとの出逢いだった。
私はライザ。伯爵家の三女だ。
しかし家族からも、使用人からも、落ちこぼれ令嬢と虐げられている。
その理由は魔力値も低く、記憶力も悪く、不器用で、人見知りだからだ。
唯一の特技は念話によって他人の思考を読み取る事だ。
もちろん誰にも打ち明けていない。
その為に他の令嬢達から嫌がらせをされている。
もうこんな生活は嫌なので、死んでしまいたい。
王宮内で道に迷っていると、呪われた姫君と呼ばれている第一王女様と出会った。
威風堂々としていて、私の理想そのものだった。
これが私とトワ様の出逢いだった。
ある夜、魔法の練習の為に中庭に出たら、一生懸命に修行をしている少年が居た。
暫く見学していたら、私に気付いたみたいだ。
「待ちなさい。逃げ出す事はないでしょう。それより話をしない」
「分かりました」
立ち去ろうとしたのを呼び止めて、色々な話をした。
これが私と二人目の友人アルトの出逢いだった。
俺は勇者アルトだ。
しかしパーティー仲間達からも、騎士達からも、兵士達からも、馬鹿にされている。
その理由は平民出身だからだ。
いつか見返してやる。
その為に真夜中に修行をしている。
ある夜、呪われた姫君と呼ばれている第一王女様に見られてしまった。
立ち去ろうとしたが、呼び止められてしまった。
そして色々な話をした。
これが俺とトワ様との出逢いだった。
「そなたを黒の塔に幽閉する」
唐突に国王の父から幽閉だと宣言された。
遂に脱出する時が訪れたと思った。
【探知】
【転移】
その夜、ライザに別れを告げる為に彼女の居る場所に転移した。
一緒に連れて行って下さいと懇願された。
断わろとしたが、駄目なら自害すると言われてしまった。
仕方なく彼女も連れて行く事にした。
「お前の婚約が決まった。拒否は認めない」
父から婚約を強要された。
その夜、トワ様が別れを告げに来られた。
どうやら幽閉させられるみたいです。
「私も一緒に連れて行って下さい。実は父から婚約を強要されたのです」
私は一緒に連れて行って下さいと懇願した。
最初は渋っていたトワ様も駄目なら自害すると言ったら、了解してくれた。
「そなたに単独でのドラゴン討伐を命じる」
国王陛下から単独でのドラゴン討伐という無茶苦茶な命令が下った。
「畏まりました」
命令を受けざる得なかった。
【探知】
【転移】
その夜、アルトに別れを告げる為にライザと共に彼の居る場所に転移した
俺も護衛として付いていくと言い出した。
断わろとしたが、駄目なら一人でも王宮を脱出すると言われてしまった。
仕方なく彼も連れて行く事にした。
その夜、トワ様が別れを告げに来られた。
どうやら幽閉させられるみたいだ。
「俺も護衛として付いていく。実は国王陛下から単独でのドラゴン討伐を強要されたのです」
俺も護衛として付いていくと言った。
最初は渋っていたトワ様も駄目なら一人でも王宮を脱出すると言ったら、了解してくれた。
【転移】
二人と共に以前に国内視察で訪れた事のある国境付近に転移した。
こうして呪われし姫君と落ちこぼれ令嬢と平民の勇者の自由への逃避行が始まった。
感想を待っています。