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描くように詩を、詩うように絵を

みなみのひとつぼし

作者: 逢乃 雫

   ひ

   と

   し

   ず

   く



            ま

            た

            ひ

            と

            し

            ず

            く



                      幸

                      せ

                      が

                      地

                      上

                      へ

                      と



       星

       の

       水

       瓶

       か

       ら


                舞

                い

                降

                り

                て

  教

  え

  て

  く

  れ

  る

  よ

  う

  に


                    空

                    に

                    は


           み

           な

           み

           の

           ひ

           と

           つ

           ぼ

           し












     


ひとしずく


またひとしずく



幸せが地上へと


舞い降りる


星の水瓶から




南の空高く


翼を広げた天馬が


駆けていく



流れる雲と風を切り


舞い降りる先には


みずがめ座の星々



ひとしずく


またひとしずく



水瓶から流れる


幸せのしずく



その光はささやかで


そこにあるかすら


分からないけれど



星と星とを結んで


空を駆ける


天馬が生まれるように



それは


思い描いていくもの


それぞれの心の空に




ひとしずく


またひとしずく



幸せは満ちるほど


さらに


求めてしまうけれど



幸せの水瓶は大きくて


少しずつしか


傾けられないから



だからこそ


今日感じた幸せを



ひとしずく


またひとしずく



大切に心の器に


受け止めて



 

ひとつぼし


みなみのひとつぼし



夜空の海原に


ぽつんと輝く一等星


フォーマルハウト



空を泳ぐ南の魚の


その真上が


水瓶のありか




ひとつぼし


みなみのひとつぼし



心の空にも


幸せのありかを


教えてくれる一等星が


きっとある



それは時に


夢のかたちをして



それはいつも


誰かの愛に支えられて



それはいつか


未来へと繋がっていく



心の中の


星の輝きを信じて

 



ひとしずく


またひとしずく



幸せが地上へと


舞い降りる


星の水瓶から



たとえ目には見えなくても


空を見上げて



そこにはきっと、


みなみのひとつぼし












     そ

     の

     星

     を

     夢

     と


                  そ

                  の

                  星

                  を

                  愛

                  と


         そ

         の

         星

         を

         未

         来

         と


                      そ

                      し

                      て

                       

   そ

   れ

   を

   希

   望

   と


            人

            は

            名

            づ

            け

            て

















みずがめ座の星の名前は、サダルスウド(最高の幸せ)、サダルメリク(王の幸せ)、サダクビア(秘密の幸せ)と、多くがアラビア語で「幸せ」を意味しますが、光はささやかで街中からはよく見えません。一方、みなみのうお座のフォーマルハウトは、秋の星座で唯一の一等星で、南の空にぽつんと輝き、「みなみのひとつぼし」と呼ばれます。実はこの星の真上がみずがめ座で、まるで幸せのありかを教えてくれているようです。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 降り落ちる雫のような配置が、詩にとても合っていて良かったです。 慎ましくもあたたかな優しさを感じました。 [一言] 季節のしるしとして、航海の導き手として、孤独を癒す輝きとして、まだ見ぬ物…
[良い点] タテ書き小説クリックしたのかと……☆(笑) トリックにビックリです☆ 逢乃 雫様のスペース・マジックに見惚れました☆ 綺麗……☆ マウスホイールくるくると、このままスマホの待受画面で動いて…
[良い点] 読んでいて言葉が光りながら雫のように落ちていく様に心に沁み落ちていくようでした。 言葉の意味を超えた星母子の愛の雫に 乾いた心であっても息ずいていくような 感覚を覚えました。 疲れた時…
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