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不幸の檻  作者: みあ
愛された子
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不幸論

 夕食を食べ終わったあと、ママがお茶を入れてくれて、パパとママがこの話についてちゃんと説明してくれることになった。


「小野寺家はね、昔から三条家の実験の被験者なんだよ。」


「三条ってあのたまに行くお屋敷の人?…なんの実験なの?」


小さい頃からたまに大きなお屋敷に行く。そこは沢山の人がいて、どの人もみんな私たちを睨んでくる。怖いから昔から行くのが嫌だった。


実験というのは、学校の授業で理科室でやるようなものではないだろう。


「…わかるかな、人を不幸にする実験。」


「どうしてそんなことするの?」


私たちなんかを不幸にするなんてあの人たちになんの特があるんだろう。確かに、私たちを嫌そうな目で見たり、悪口を言われたりするけど、私もパパもママも何にもしてない。


「……幸せがわからないから、かな。」


パパは少し考えてから言った。


「なんで?あの人たちはお金持ちでなにも困らないで生活できるし、贅沢もできるのに。」


「ふふっ、だからじゃないかなぁ。それに、お金をあれだけ稼ぐには、いつも忙しくしてないといけないんだよ。だからねぇ、今家族でお話ししてるでしょう?こういう時間もないんだろうねぇ。」


パパはさっきから話すのに疲れている感じがするけど、ママは可笑しい話をするかのように話す。でも、別に嫌な感じはしない。


「それで?なんでパパとママは死んじゃうの?何か悪いことしたの?」


「いや、なにも悪いことはしてないんだけど、…というか、してないことはないんだけど。今までは不幸にする対象がパパだったけど、それが…恵都ちゃんになったってこと。」


……私?確かに、パパとママが殺されたら私は不幸になる。確実に。これからは私が不幸にされるってことなのか。これから先、幸せになることはないのか。


「これから幸せになれないって思うかもしれないけど、それは恵都ちゃん次第だし、そもそも、幸せじゃなきゃ不幸にはならないんだから、三条だって一時的とはいえ、幸せになって欲しいはずだから。」


「え、でもまた幸せになったら不幸にされちゃうじゃん。」


「ま、そもそも三条家から与えられる不幸はなにも肉親の殺害だけじゃないから。そのあとのことはパパがなんとかしとくよ。」


どうして、自分が死ぬことはなんとも思ってないように話すのだろう。私はそんなことよりもっと大事なことがある。


「…パパとママが生き残る方法はないの?」


「ないね。まず、逃げたとしても場所がバレる。逃げる道中でびくびくしながら生きるんだったら、いつも通り過ごしてたいね。」


私は2人が生き残ることしか考えてなかったから、2人が死ぬこと前提で考えていることが納得できなかった。


「それにさぁ、そんな逃げたらあっちの思う壺じゃん?それは嫌だよねぇ。あ、そうだ秀、あれは言わなくていいの?」


「え、言うの…情報量多くない?流石に可哀想じゃない?」


まだ何かあるのか…なんだかもういいや。


「変わんないでしょ。それにまた後日言ったらまた眠れなくなっちゃうよ。そっちの方が可哀想。」


眠れないのが確定事項みたいだ。まあ、実際そうなんだけど。どのみち眠れないんだから今聞こうが、また後日聞こうが変わらないや。


「はぁ…さっき、三条家が他にも何かしてくるって話したけど、それがパパの場合は…人を殺す、ことなんだ。精神的に負荷をかけるために三条家に都合の悪い人を殺すように命令される。拒否すると殺されるのは家族だからね。」


 パパがたまに辛そうにしていたのを思い出す。その時は必ず血の臭いがした。それだったのか。


 パパは私たちのためにそんなことをさせられていたのか。…じゃあ、私も将来人を殺さなくてはならない?


「私も、やるの?それ。」


「いや、そうならないように交渉してみるよ。それ相応の、見返りを求められるけどね。」


私が今までなにも知らずに如何に幸せに生きてきたかがわかる。その間、悩んで苦しんでいる人もいたというのに。


…やっぱり、私なんか生まれてこなきゃ良かったんじゃ…


「あのね、今の話だとずっと不幸な人生だったみたいに聞こえるかもしれないけど、パパは十分幸せだったよ。だって、こんなに可愛い娘と奥さんがいるんだからね。」


え…?


「あれ、私も入ってたのかぁ。私は感謝しかないよ。死ぬ前にこんな人と出会えて、家族を作れて。」


ママも?


「わ、私も!パパとママの娘でよかった!」


これは、本気で思っている。しかも毎日のように。こんな娘だけど可愛がってくれてありがとう。


 混乱していた自分の中では、まだパパとママは生きているんだから、今のうちにやりたいことをやっておくべきか、という結論になった。




 でも、寝る時はやっぱり怖くなってしまい、ふと、昔のことを思い出してしまった。


 昔といっても二年前のことだ。

うーん…この話、一回説明した話をもう一回…っていう感じなので、どうすれば飽きないのか模索状態です…すみません。うぅ…早くこの場面終わらせたい…

次は新しい話ができると思います!

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