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不幸の檻  作者: みあ
お伽話とすべてのはじまり
18/62

疑心

「雨降ってる!部活やるんかなー?」


「やるって顧問言ってたぞー!」


「まじか!あ、園田今日バイトねーの?暇じゃんいいなー!」


「ふっふっふっ!いいでしょー?部活がんばってね〜!」


授業が終わり、クラスメイトが部活に行ったり、帰ったりしているなか、私は帰る支度をしながら、窓を眺めていた。


「なに黄昏てんの?」


振り返ると、佳澄ちゃんがいて、私を待っているようだった。


「…もう梅雨時だなぁって。」


気がつくと、6月になっていて、あれから一か月経ったことに気づいて驚く。ここ連日雨だ。


「確かに。やだな〜髪まとまんないもん。しかもジメジメしてて不快。」


凄く嫌そうな顔をしていう。確かに、梅雨時は悩みが多い。


「あはは。でもいつも髪綺麗じゃん。あ、今日バイトないんだぁ。どっかいく?それともここで居残りしてく?」


「ここにいよ〜。一応今日お菓子持ってきたから、下の自販機でジュース買って喋り倒そ。」


「おお〜いいねぇ!賛成!」



「最近なんか違うね。変わったっていうか。なんかあった?」


お菓子の袋をいろいろ開けて、少しずつ食べながら、佳澄ちゃんが言った。


いちごオレを一口飲んでから、うーん、と考えるふりをする。


いや、何もないわけではないのだが。


「なんだろーね。環境の変化?あ!結構お兄さん家快適だよ〜。めちゃ広いし。綺麗だし。3食昼寝付き。衣食住がなんの心配もなくできるのは幸せだよ〜。」


「へぇー。お金持ちなんだ。まあ、独身って金あるからねー。いいねぇ、それでいて顔もいいって。…狙っちゃったら?」


「え!?あっはっは。いやいや、多分あっちは私のことなんて眼中にないよぉ。」


不意をつかれたので焦る。なんとかなったが、たまに勘の鋭い時があるので焦らされる。


「ん?てことは澪依華は満更でもないと?」


「へ!?いや、そういうわけではないんだけど。でもそうだったとしても、口が裂けてもそんなこと言えないよ。」


ってのはこの前までの話。先日、本人に暴露してしまった為、もう悔いも何もない。向こうがどう思っているかは知らないが。


「あ、なんだか恋バナ路線にいっちゃったけど、そういうことではなく。」


「ん?なに?」


「…なんだか、考え事してること多くなったなーって思って。」


う…。否定できない。今後どうすればいいのか分からず、何ができるのかとか、もしこの前みたいなことがあったら、秀に迷惑かけない為に、どうするのか、とか考えていた。勿論、それで成績が落ちるなんてことはあり得ないけども。


「そうかなぁ。あー…将来、どうしよっかなって思って。」


…嘘は、ついていない…はず。


「あー、それは私も考えなきゃだな。」


「進路関係の話多くなったじゃん?そろそろ考えなきゃだよねぇ。何になろうかなぁ。」


「澪依華ならなんでもなれそうじゃない?そのままモデルさんになるのもありだし。」


「いやぁ、茨の道だよ。もっと綺麗な子はたくさんいるもの。」


読モの仕事をしていると、常々思う。とても厳しい道だから、自分には向いてない。


「そうかな〜?ま、選択肢が多すぎるのも考えようだね。

羨ましいよ、とからかってくる。


「あはは。そんなことはないんだけどね。でも、あー…なんでもないや。」


否定しながらも、佳澄ちゃんと喋っていると、つい本当のことを喋ってしまいそうになる。…怪しまれたな。


「?…やっぱ、うーん。さっきの話、戻って悪いけどさ、なんか、隠してない?」

引きを利用したいのでちょっと短めです。

いちごオレ、美味しいですよね…学校の自販機にあってつい買ってしまいます…


2022年7月31日編集

三者面談したら進路に迷う羽目になりました…

何も問題起こしてないけど先生と1時間以上喋っていました…

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