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One day  作者: 羽瀬川まる
8/9

ラブラドールレトリバー


街の明かりが随分と減ってきた頃、

ようやく顔を上げる決心がついた。

私としっかりと目が合ったのを確認してから

悠鈴は話し始めた。

「大丈夫?俺が言おうとしてることなんとなく分かってるかな。」

「、、、うん。なんとなく。」

「だよね。では、聞いてください。」

音楽番組でアーティストが歌い始めるときのように

悠鈴はしっかりと前置きをして、咳払いまでした。

「結叶さん、俺と付き合ってください。」

シンプルな言葉だった。

「悠鈴さん、よろしくお願いします。」

そう答えると、私が何と答えるか分かっていたはずなのに

心から嬉しそうな笑顔を浮かべて、また私に尋ねた。

「それでは、ハグをしても良いでしょうか。」

そう言われたので、私は無言で両手を広げた。

すると、悠鈴はさらに嬉しそうな顔をして飛び込んできた。

同時に私はあることを感じた。

「ラブラドールレトリバー」

「、は?結叶また雰囲気ぶち壊しにしたね。」

どうやら、声に出てしまったらしい。

けれど、それを気にするよりもずっと

「幸せ。」

「うん、俺も。」


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