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One day  作者: 羽瀬川まる
5/9

名前


私が落ち着くと彼は「あそこにベンチある」

そう声をかけてくれたので、二人でベンチに座った。

そして、

「たくさん走らせてごめんね。あのさ、、」

そう言いかけて私の顔を見た。

どうしたのだろうか。

彼は不思議そうな顔で私を見ていたが、

私はもっと不思議でいっぱいの顔を彼に向けているだろう。

でも、そこまで深刻なことでないことがすぐに分かった。

「そういえばさ、名前聞いてないや。」

そうだ。私は彼に言われて今更気が付いた。

お互い名前も知らずにここまで来たのだった。

それに気づいたら、急に面白くなってしまった。

「ははっは、待って、おかしいね。

そうじゃん、私たち名前も知らないじゃん。」

「そうだよ。だからさ、名前、教えてよ。」

彼は楽しそうに、私に聞いた。

「ゆいかだよ。結ぶに叶える。いい名前でしょ。」

「結叶か。だね、めっちゃいい名前。」

そう言って彼は手のひらを私に向けてきたので

「いえい。」

そんな適当な言葉を言ってハイタッチした。

「で、あなたは?」

「俺はね、ゆず。悠然の悠に鈴で悠鈴。」

「悠鈴、、ね、素敵だね。綺麗な名前。」

「うん。ありがとう。おれ自分の名前好きなんだ。」

そう言う彼が素敵だと思った。


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