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おまけ1 魔法、魔導について

今回はおまけ回です。

出来るだけ本編中ではリアリティをもたせたい為、ここで説明した事の一切は以降本編で説明しない可能性が高いです。

しかしストーリーに直接関係する事は無いと思うので興味のない方は飛ばしてもらって構いません。


◇魔法について


この世界には、『魔法』と称される概念が存在します。

基本的な発生メカニズムは、人間の身体中にいくつも存在する『魔力器官』と呼ばれる器官より生成される『魔力』と、大気中、及び水中等に多く含まれている『魔素』、さらに人の脳より分泌される『属性粒子』なるもの達が合わさり、『魔法』と定義される物質、現象が現れます。


魔法は最も大きく分けて、三つに分けられます。

属性魔法と無属性魔法、非属性魔法。

この三つです。


属性魔法とはその名につく通り、属性を伴った魔法の事を指します。

種類は以下の通りです。


・火属性魔法

特徴:高い攻撃力と並程度の魔力効率により、大部分に扱われる魔法です。

欠点として発動の遅さと、射程の短さ、また距離による威力減衰の大きさが挙げられます。


・水属性魔法

特徴:低威力で、しかし魔力効率に優れる水属性と、高威力に優れた発動速度を誇る氷魔法の二通りを扱えます。

氷魔法は応用魔法とも称されており、使い熟すにはそれなりの練度が必要です。


土属性魔法

特徴:並程度の威力で発動速度が速いことが特徴です。

欠点としては有効範囲の小ささと、対空性の致命的な低さがあります。

また、特筆すべき点として防御魔としての運用に非常に適している事が挙げられます。



風属性魔法

特徴:低威力で、しかし発動速度が尋常でない程に早いのが特徴です。

有効範囲も広く、距離による威力減衰も小さい為有効距離も長くあります。

欠点としては前述の通り、威力の低さと、さほど高くない魔力効率にあります。

主な運用法としては手数による攻撃です。


雷属性魔法

特徴:継続的に発動し続ければ発動し続けるだけ攻撃力が徐々に上昇して行くという特徴が存在します。

元々の攻撃力も非常に優秀な為、攻撃に於いては全魔法の中で最も高いパフォーマンスを発揮できる魔法です。

しかし、魔力効率が非常に悪く、さらに有効範囲も小さい上に威力減衰も大きい為、非常に燃費が悪く使い所の限られる魔法となります。


◻︎特殊属性魔法

一般に属性魔法と称するものは以上の五つですが、これとは別に特殊属性魔法と呼ばれるものが二つ、闇属性魔法と、光属性魔法が存在します。

特徴に関してはこの世界でもあまり解明されておらず、魔法学という分野において学者達が最も興味を示している物の一つとなっております。



以上の属性魔法ですが、いずれも実際の火や水と言った物質や現象と、性質が異なります(・・・・・・・・)

例えば、火は液体、特に水を掛ければ鎮火されますが、火属性魔法を消すことは出来ません。

しかし、燃え移りはします。

その為、火属性魔法で可燃性の物質を燃やせば、水を掛ければ消えます。

水は水属性魔法でも代用可能です。


雷とは通常、大気中に於いて抵抗値の低い場所を選びながら、前進、停止、前進を繰り返す進み方をしますが、雷属性魔法は、前進、停止、前進という進み方はしますが常に直線で放たれます。

曲がった際は術者による意図的な物です。


他にも存在いたしますが、このような差異は全て、これら『魔法』によって生まれた物質、及び現象が全て『魔力』、『魔素』、そして『属性粒子』と呼ばれる3つから成り立っている為です。


仮に観測可能な技術と施設、知識が存在したとして、水属性魔法を観測した場合、水素イオンや酸素イオンは発見できないでしょう。


しかし、似た性質を持つ事が多いのは事実です。


◻︎無属性魔法


次に説明するのは、無属性魔法です。

こちらには、属性粒子が(・・・・・)存在しません。(・・・・・・・)

魔力と魔素のみの集合体となっています。


攻撃に扱うには威力に劣り、防御に扱うには防御性で劣り、一見使い所の存在しない魔法に思えますが、治癒魔法や、再生魔法と言った回復系統の魔法の大部分はここに分類されます。


また、割合的には魔力の方が魔素よりも多い為、非常に扱い易く、後述の『創造魔法』に於いては、非常に高いパフォーマンスを発揮できます。


その他、把握出来ないほどに様々な利用法が考案されており、その数は今もなお増え続けています。


◻︎非属性魔法


次は非属性魔法です。

これは、そもそも属性の存在しない魔法となっております。

学者達の見解では魔力のみで成り立っているとされていますが、時より明らかに別の何かが合わさっているかのように振る舞う事も多く、その実態は謎に包まれています。

主な利用法としては召喚魔法、そして幻覚魔法です。



さて、次は魔法の主な利用法とされる六つの方法について説明します。


・攻撃魔法

その名の通り、対象に被害を与える魔法の総称です。

非常にシンプルで且つわかりやすいものとなっています。


・防御魔法

攻撃魔法に対を成す様に扱われる事の多い魔法です。

しかし実際は結界などもその一種とされており、中には触れたり一定距離に近づいた場合に危害を加えると言った物も存在します。


・幻覚魔法

相手に幻覚を見せる魔法です。

対象に直接働きかけるものもあれば、自身の容姿などを変えたり、気配を消したりと自身に働きかけるものも存在します。

高等魔法であるとされており、一般的には使えないという風に認知されていますが、方法さえ知れば誰でもできます。


・召喚魔法

自身と契約した召喚獣(サーヴァント)を召喚する契約召喚と、無作為に、術者の要求する能力に達するモンスターを召喚する簡易召喚が存在します。


契約召喚は、一度対象のモンスターと直接意思を疎通させ、互いの合意のもとに結ばれる『契約』で成り立ちます。

簡易召喚は、術者の要求する能力に達したモンスターを術者の力が及ぶ範囲で無作為に抽選し、召喚する方法です。

術者が未熟であれば暴れだしますし、術者とモンスターとの間にあまりに差が存在した場合は、モンスターに術者の力分のバフがかかります。



・治癒魔法/再生魔法

その名の通り、肉体的損傷の治癒及び欠損の再生を行う魔法です。

気力などの精神面を回復させる効果は存在しません。


魔力と魔素を対象部位に変異させて治癒を行うのが一般的な方法です。

その都合上、その魔力は自身のものである事が好ましく、第三者を治癒するのはあまり推奨される行為ではありません。


しかしこれは、『再生』におけるのみの話であり、『治癒』に関してはその限りではありません。

また、この魔法で血は、よほど高位の術者でもない限り生成されません。

さらに、後述の魔力ポーションによって回復した魔力を使った再生も推奨されません。


・創造魔法

魔法を用いて様々な物を創り出す魔法です。

しかし実際は一瞬で家を建てたり、お城を建てたりなどするものではなく、戦闘において簡易な足場を一瞬で生成し、三次元的戦闘を可能にしたり、また魔法によって武器を作り出す『魔法武器』もこの魔法によって生成されたものです。


特に魔法武器に関しては利用される機会が多く、例えば刃のついた武器であれば、斬れ味、耐久性、属性威力の三つから成り立ちます。


以上が主な魔法の利用方法です。


魔法に関する最後の資料として、ポーションについて説明します。


まず、ポーションとはこの世界の人々、主に冒険者や狩人が携行、使用するアイテムです。

瓶の中に液体で満たされた小さな水晶のような球体が存在する見た目です。


この水晶は、魔結晶と呼ばれる鉱物で、全国各地で頻繁に採取できる他、自生します。

原理は不明です。


しかしこの魔結晶というものは、魔法を起動させる装置の様な役割を持っており、魔力を込めると火が出たり、電気が出たり、水が出たりとする為、この世界では生活の根幹を支える非常に重要な物の一つとして扱われています。


そして、話は戻ってポーションについてですが、魔力ポーションと治癒ポーションの二つが主に存在しており、魔力ポーションは様々な自生植物の持つ魔力を込めた魔結晶を、治癒ポーションは治癒効果のある様々な薬効植物等で作られた液体で満たされており、これに漬け込む事で治癒効果を発揮するものです。


魔力ポーションを服用すると、魔結晶内に蓄えられた様々な植物の魔力を一時的に器官に補充する事が出来、もしその植物の魔力が服用者の物よりも優れていれば高い効果を発揮する魔法を放てたりとします。


なお、前述の通りこれによって補給された魔力で、治癒魔法を扱う場合には注意が必要となります。

ですが、緊急事態では無視される事も多くあります。


また、過度な魔素の摂取は身体に危険であり、冒険者や狩人達は、携行する魔力ポーションの数にリミットを掛けています。

このリミットについては、様々な施設で知る事が出来ますが、一般的な数字では三〜四本です。


治癒ポーションは服用後、大麻に似た性質を持つ『桃源草』による鎮痛効果と、様々な薬草による治癒効果により、損傷を回復するポーションです。



◇魔導について


魔導とは、言葉や文字、記号などを用いて魔法を起動する、魔力を使わない魔法(・・・・・・・・・)です。

古式魔法とも称されます。


その起源は非常に古く、人がまだ魔力器官を備えず、モンスターのみがそれを備えていた時代にまで遡ります。


言葉や文字を使って起動する都合上、発動速度にはそれなりの時間を要しますが、入念に準備を置いた場所では、一切の魔力を使わず、しかも魔法を凌駕した高いパフォーマンスを発揮する事も可能です。


尚、現在では一般的ではなく、どちらかというとマイナーで、専門の教育機関くらいでしかその扱い方は教えておらず、魔導師自体もその数を減らしているのが現状で、高位の術者もその大部分が考古学者達が占めています。

しかし、召喚術においてはその限りではなく、調教(テイム)による使役によって、《召喚詠唱》を伴う召喚術のみは、現在でも少なからず使用され続けて居ます。


尚、脳内で起動式を生成し、魔力を使って地面に念写する方法なども取られます。

こちらは生粋の魔導師達からすれば魔導に対する冒涜などと取られる場合が多いですが、しかしこの方法が戦術的である事は言うまでもありません。

以上が、魔導についてです。



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