生物ごはん
―なぜこんなことに―
僕、16歳、童貞、彼女居ない歴=年齢は現在女性と2人きりで密室にいる。しかもラブコメにありがちな何かのトラブルで、というあれではなくあらかじめ打ち合わせし、双方合意の上のものである。
僕の胸はこれまで体験したことのないほど大きな鼓動をはっしており、彼女の顔もこれまで見たことのないほど火照っている。いくら女性経験のない僕とて仮に相手が不細工であったならこのように胸は高鳴っていない。ようはこの胸の高鳴りは期待の現れである。彼女とて僕になにかしらの期待をしていなければ今のように火照ることはないのだろう。つまり大いに期待していいということだ、僕の初体験の可能性を。
しばらくの間の後
「はむっ」
彼女の口の中に熱く棒状の僕の息子とも言えるものが入っていく。
「うっ」
その瞬間なんとも言えない感覚が僕の脳内に駆け巡る。
「部長やめてください。」
「はむはむ」
僕の声は彼女に届かずそうしている間にも棒は彼女の口の奥に入っていく。
しばらくして彼女の口から白くドロッとした液体がこぼれ落ちた。
「すまない。少しこぼれてしまった。それにしても、ちょっと生臭いな。ちゃんとヌいているのか?」
(ヘンタイ)
「いや、流石に今朝ここに向かう直前に言われていつヌけると思ったんですか。」
(変態)
「そうか、そういえばそうだったな。ではお詫びに西芦のモノはお前にやろう。」
そう言ったかと思うと次の瞬間には目の前に茶色い棒があった。
「いや、僕は遠慮しておきますよ。」
(そう、そんなものもらうべきじゃない。姉さんは余計なことしないで。)
冗談じゃない。僕はそんな初体験求めていない。ましてやゴリラ先輩のモノなど、、、
「遠慮するな世界が変わるぞ。なによりお前何でもイけると言っていたじゃないか。」
(誰かさんの感覚と一緒にしないで、普通はなんでもの意味が違う)
そのモノと僕の距離はもうすでに1cmも無い。
「いや、流石にこれは・・・」
(断って!)
次の瞬間
「モゴッ」
ついにヤられてしまった。
「ガッ、ゴホッゴホオエッ」※ちょっ、のどの奥に当たってる呼吸できない。
「いくぞ。飲み込め。」
(嘘でしょ、、、)
その瞬間僕の口の中は白濁した液体に満たされた。扉が開いたような音がした気がした。
「予想外においしいですね。」
「そうだろうそうだろう。なんせうちの西芦だからな。」
ヤダッ、人の手柄を自らのモノのように言って無い胸を張る部長かわいい。まぁ二城先輩だからと言われてもあの図体から料理がうまいこと想像つかないし、てか別の先輩しか思い出せないし。にしてもあまりにも新しい感覚で食べてる途中に扉が開いた気がしましたよ。」
「いや、扉は開いたぞ。」
「誰か来たんですか?」
「いや、誰も入ってきていない」
「じゃあ、入りにくくて外で待ってたとかですかね。ちょっと見てきます。」
扉の前にいたのは部長の鳳来このはであった。
「もう用事は済んだから入っても大丈夫だよ鳳来さん。」
「は、はい。失礼します。」
なんだか顔が赤い気がする。
「どうしたの?」
「い、いえっ特になにもナイデスヨ。」
返事もぎこちないし。
「なんだ、このはだったか。せっかくなんだからお前も誘ってやればよかったな。」
「そうですね、あれは一度鳳来さんも体験すべきです。」
「まぁ、私も鳳来なのだが。まぁいい今週の土曜日山で徹夜でヤってみようと思うんだがどうだ。」
「いいですね。是非参加させてください。」
「・・・」
「どうしたこのは?お前のためにせっかく神領もやってくれると言ってるんだぞ。」
まぁ僕が山に行くのは人助けのためでも昆虫食がおいしかったからでもなく単純に美少女達富山でお泊というネームバリューにつられたからなんだけど
「・・・」
「そうだよ、鳳来さんも一緒にやろうよ。もったいないよ。」
「・・・・ヘ・・」
「どうしたこのははっきり言え」
「ヘンタイ」
「どこが変態だというのだこのは?」
「イヤッ、近づかないで。誘ってヤるとか徹夜でヤるとかそんなこと言ってる人は姉さんじゃない。」
「いや、でも一回体験すると世界が変わるよ」
「変態!」
そういうと彼女は駆けだし、彼女は斜陽の差し込む廊下を駆け抜け階段へと消えていった。
「いや、ホント一回体験するとやみつきになるんですけどね虫。」
「このはは家で言い聞かせて縛ってでも連れてくるから安心しろ。にしても私が昆虫食をたしなむことはこのはも知っているはずなのだが。」
ん、知ってる?
「・・・・そういえばやるの部分に異常に注目してましたよね。しかも僕にホモって叫びませんでした?・・・・」
「そうだな。」
そこでふと気が付いた。
「捕まえないとやばくないですか?」
「そうだな。」
―本当にどうしてこうなった俺の青春―