表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

第五話:レベルアップ

「ごちそうさまでした。」


 ご飯を食べた後だからだろうか、少し眠気が出てきたことに気が付いた。


 道具召喚の生活施設にベッドがあったので、きっとダンジョンマスターも睡眠が必要になるだろうと思ってはいたが、やはりそのようだ。


 トイレのとき同様、24P消費してベッドルームを2つ作る。


 すると、頭の中からさわやかな音楽が鳴りだし、モニターを確認すると、


『初期ポイントの100Pすべて使用したため、ダンジョンレベルが1から2にあがりました。ボーナスとしてダンジョンポイント100Pの追加とダンジョン作成の追加、モンスター召喚の追加、ステータス上昇があります。』


 との表示だった。初心者保護期間中のダンジョンポイントが少なすぎることから、なにかしらの追加ポイントがあるとは思っていたが、こんな早くに追加があるとは思はなかった。これでできることが広がった。


 まずはモンスター召喚の追加を確認してみよう。


モンスター召喚(ダンジョンレベル2)


ベビーサタン (悪魔系) [1×1] 7P

HP 10

STR 3

INT 21

DEX 7

魔法 ファイア(単体)


コボルト(魔獣系) [1×1] 9P

HP 12

STR 12

INT 12

DEX 9


オーク(魔獣系) [1×1] 10P

HP 21

STR 20

INT 5

DEX 4


バブルスライム(スライム系) [1×1] 10P

HP 8

STR 8

INT 8

DEX 8

スキル:毒攻撃、毒耐性


 ダンジョンレベルが上がったことで格段に強いモンスターが召喚できるようになっていた。


 冒険者でいうとベビーサタンは魔法使い、オークは戦士、コボルトは僧侶、バブルスライムは特殊といったところだろうか。


 次にダンジョン作成を確認してみると、


仕掛けドア [1×1] 6P

転移魔方陣(2つ) [1×1] 25P

仕掛け転移魔方陣(2つ) [1×1] 50P


 が追加されていた。

 

 仕掛けドアというのは鍵付きドアのことである。事前に条件を決め、条件を満たせば鍵を開けることができるとのことで、転移魔方陣に関しては100マス以内であれば事前に設置した対となる魔方陣間で転移できる装置とのことだった。


 最後に自分たちのステータスだが、


ダンジョンマスター【マスター】 Lv2

HP 23

STR 4

INT 30

DEX 12

スキル:ドッペルゲンガー

魔法 :ファイア(単体)


眷属【ルナ】 Lv2

HP 16

STR 17

INT 13

DEX 15

魔法:ヒール(単体)


 ステータスに関してはそれぞれ2程度ずつ上昇しただけだったが、一番の喜びは魔法を習得したことだった。


 魔法の知識がなかったため、前の世界では魔法がなかったのだろう。そのためか、すぐにファイアを試したくなった。


「ファイア」


 何もない壁に向かってファイアを唱えてみる。すると直径30cm程度の火の玉が直線状に飛び立ち、壁に当たって消えた。


 もちろん壁は破壊できないので傷一つない。初めての魔法を使用したせいで僕は興奮してしまった。そして壁に向かって何度もファイアを唱えてしまった。


「ファイア」


「ファイア」


・・・


 ファイアを5発撃った後だろうか、急に体に脱力感を覚えてしまった。


 いつ倒れてもおかしくないくらいの脱力感だ。すぐさま僕はルナに、


「今日は夜も遅いし、早めに寝ることにしようか。ちなみに寝室を二人分つくっといたけど、ルナはどっちがいい?」


「私にも部屋をいただけるのでしょうか?」


「もちろんだよ。ゆっくり休んで明日も頑張ろうね。」


 お互いの部屋を決め、僕は早々に「おやすみ」を言って自分の寝室に入る。そしてドアを閉めた瞬間倒れこみ、深い眠りについてしまった。


なぜだろう、ルナの前では強がってしまう自分がいるのは…。




~ルナside~


 眷属というのはダンジョンマスター様の奴隷になるということである。


 最初に召喚された時は怖くてダンジョンマスター様のお顔を見ることさえもできなかった。


 しかしマスター様は気さくに声をかけていただき、私に名前まで下さった。


 また、眷属である私にマスター様と同じご食事、さらにはベッドまでお与えになさってくれた。


 マスター様はなんとお優しい方なのだろうか。私はなんて恵まれた眷属なのだろうか。


 何としてでも、マスター様の力になりたい。マスター様をお守りしたい。と強く願いながら眠りについた。


~ルナside完~


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ