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第三話:ダンジョンクリエイト

 つぎに人間対モンスターとの戦いについてだが、人間の軍事力は剣や弓を使用するもので銃などは存在していなかった。


 その代り魔法というものは存在し、ファイアなどの攻撃魔法の他にヒールなどの回復魔法まである。


 そして、ある程度大きな町にはギルドというダンジョンを破壊するための組合があり、ダンジョンの存在が確認されるとそのダンジョンに対応したランクの冒険者を派遣する。


 ランクにはA~Eまであり、Dからダンジョン入室許可が下りるらしい。それ以外にも依頼があれば、交易の護衛や外にいるモンスターの討伐などを行っているとのことだった。


 冒険者はギルドに登録する際、戦士、魔法使い、僧侶、盗賊の4種類の中から職業を選び、それに応じたステータスが与えられるらしい。


 ちなみに、ルナ同様僕も人間の容姿と同じとのことだった。


 この世界の知識をある程度理解し、どこにダンジョンを置くかのだいたいの目星を付けたところで、おなかがすいていることに気が付いた。


 時間を確認すると13時を過ぎている。ダンジョンマスターでも昼になるとおなかがすくのかと思いながら、昼飯をとろうとすると、この限られた空間には食料が見当たらない。


「食事ってどうすればいいんだろう?」


「人間の場合は森に出て狩りをするか、お金を払って食料を買うかですが、ダンジョンの場合では申し訳ございませんが私にはわかりません。」


 当然の返答である。森に出て狩りをするといっても外には出られないし、お金といっても持ってないしダンジョン内には店もない。


 本にも老死はしないが餓死もしないとは書いてなかった。


 そう考えているうちに、ダンジョンポイントと道具召喚があったことを思い出す。


 モニターを開きダンジョンポイントを確認すると、ポイントは104に増えている。前に確認した時は100Pだったはずだ。


 おそらく前に確認してから4時間経過しているため、1時間に1ポイント増えているのだろう。


 確かに本にも時間経過でポイントが増加すると書いてあったはずだ。そんなことより、おなかが減っているため道具召喚のコマンドを開く。


 武器や防具や生活道具など、ありとあらゆる道具が多くそろっているせいでなかなか食料が見つからない。


 強く食料がほしいと念じているうちに、食料欄の一覧が出てきた。このコマンドモニターは高性能らしく、強く念じただけでも操作できるらしい。


食料欄

弁当(お水付き) 4P

豪華日替わり弁当(お茶付き) 8P


 104ポイントに対して安い弁当でさえ4ポイントというのは高いような気もするが、これ以外に食料を得る方法が見つからないため、安い弁当を2つ召喚する。


 ルナを召喚した時と同様に魔方陣の中から出てきた。これで残りの96ポイントである。


「お弁当を見つけたから、一緒にお昼にしようか。」


「私もマスター様と同じものを食べてよろしいのですか?」


「今のところこれしか食料がなさそうだし、僕一人で食べるよりみんなで同じもの食べた方がおいしいよ。」


「私のために大切なダンジョンポイントを使わさせてしまい申し訳ございません。」


「そんなこといいから、早く食べよう。いただきます。」


 たしかに、ルナの言うとおり食料でのポイントはダンジョンポイントをひっ迫させる。


 朝昼晩と二人が安い弁当を食べたとしても、2人×3食×4P=24Pであり、おそらく一日で増えるであろうダンジョンポイントと同数である。


 つまり初心者保護期間中は初期ポイントの100Pのみでダンジョンを作成しなければならないことになる。


 これは昼飯後に本格的にポイントの使い道を考えないとダメみたいだな。


「ごちそうさまでした。」


 昼飯を食べ終わると、からの弁当箱は魔方陣とともに消えていった。


 召喚するときもそうだが、消えていくときも原理が全く分からない現象に対して、ダンジョンマスターなのだからと納得せざるを得ない。


 そう考えているうちに、尿意があることを感じた。入ってくるものがあれば出ていくものもある。ダンジョンマスターとてここは例外ではない。


 お弁当を召喚したとき同様、トイレも道具召喚で探してみる。


生活施設

トイレ [1×1] 10P

キッチン [1×1] 50P

ベッド [1×1] 6P

※[ ]内は必要空間マス


 トイレなどの生活施設はお弁当と違って必要空間マスというのが必要らしい。空間でもない土のマスにトイレなどを置くことができないみたいだ。


 まずはダンジョン作成で必要空間を作らなくてはならないので、ダンジョン作成コマンドを開く。


 ダンジョン作成コマンドでは白色のタイルが敷き詰められたような画面になっており、既に作成されている空間は灰色で塗りつぶされており、全体を見渡せるようになっていた。


□□□□□

□■■■□

□■■■□

□■■■□

□□□□□


ダンジョン作成

通路(1マス) 1P

ドア [1×1] 3P

世界とダンジョンをつなぐ大扉 [1×1] 0P

※[ ]内は必要空間マス


 まずは右上の角から右に通路を2つ作成。一つにドアを作成し、もう一つに洋式トイレを設置する。計15P消費した。


 残り81P。ますますダンジョンポイントがひっ迫してきたが、これでトイレに行くことができるようになった。


 さっそくトイレを使用してみる。


 紙をいくら使っても減ることはなく、どういう原理で水が流れていくのかも全く原理がわからない。


 まぁこれもダンジョンマスターなのだからと納得しよう。


 すっきりしたところで、本格的にダンジョンを作成していくことにする。


 限られたダンジョンポイントを最大限に使用するためには情報が少なすぎる。


 まず、全てのコマンドを確認するところから始めよう。


 まずはモンスター召喚コマンドを確認する。


モンスター召喚(ダンジョンレベル1)


スライム(スライム系) [1×1] 1P

HP 5

STR 3

INT 3

DEX 3


ゴブリン(魔獣系) [1×1] 3P

HP 13

STR 8

INT 1

DEX 5


ウルフ(魔獣系) [1×1] 3P

HP 8

STR 5

INT 2

DEX 12


 ダンジョンに攻め込んでくる冒険者たちとの比較ができないので、このモンスターたちがどれくらい強いものなのかわからない。


 そもそもモンスターが少なすぎではないかと思うが、これはきっとダンジョンレベルが上がると増えていくのだろう。

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