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神獣殺しの精霊使い  作者: 氷帝花心(門屋定規)
1章 無の精霊と少年
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第17話 交渉



 龍の巣窟。

 世界にある危険地帯の中でも最上位に君臨するエリアの一つである。

 我らが首都と田舎の間に存在する山々はかつて、人のものだったが、とある高レベルのドラゴン勢に瞬く間に占領されてしまい、今では人どころか、龍以外の生き物は住めない地帯となっている。

 そんな地帯は世界に数か所しか無い、超危険エリア☆8とされており、普段から人々は通る以前に近づかないようにしていた。

 

 だが、不運なことに恐れてたことが遂に起きてしまった。

 わが社が保有する、飛行艇の墜落である。

 理由は不明。

 通常なら、救助など当に行われているはずだが、今回ばかりは遅れていた。

 それもそのはずだ。

 落ちた場所は、龍の巣。

 一万を超えるとまで言われる、龍の巣窟である。龍は一般人どころか、精霊使いでも苦戦する敵である。それが数えきれないほど、住んでおり、そこに言ったが最後、襲われてしまったら生きては帰れないとされている。


 まあ、精霊神なら生きて帰ることくらい簡単そうに思えるが、彼らを動かすにかなりの権力と富を費やさなければいけないのだから、そう簡単には頼れないと思っていた。


 だが、今回ばかりは代表も焦ったようで、最強に頼むことにするようだ。

 まあ、それが最前手だから何も言えないが。


 精霊神。

 彼らは最強である。

 龍など、簡単に殺すだろう。

 それが彼らの最強たるゆえんなのだから。



☆-☆

 

  

「それでだ、どれくらいの価値が我にあると考えるのだ?」


 薄暗く、視界が遮られている部屋の中に彼は居た。

 姿は良く見えない。だが声からして若者みたいだ、もしかしたら私よりも年下かもしれない。


「わが社は、貴殿の能力を高く評価しております。……こちらでどうでしょうか?」


 私はつい先ほど、経営部門に書かせた契約書を彼に渡した。部屋は真っ暗で何も見えないはずなのだが、彼は「ふむふむ」と頷き、相槌を打った。


「これが我の評価か、ふむ、新鮮なものだ。 我を評価するなど万死に値する行為だが、今回ばかりは、仕方ないのかな」

「……いかかでしょうか? それで、どうかお願いできませんでしょうか?」

「肯定するのは誰でも出来る、だが実行するとなると話は別だ。 よりによって龍の巣だとは……あそこは確か危険ランク☆8だったか?……いくら我でもそこは難しいな」

「さすがに不可能でしょうか?」

「ふーむ。 人質は何人だ?」

「はい。約100人程度かと」


 私がそう答えると、彼はしばらく考え込んでいたようだが。


「ふむ、了承しよう。 では向かうとするか」


 彼はそう言うと、いつの間にかに私の前から姿を消していた。

 これが彼の代名詞でもある高速移動術、影走か。

 ほんと、音もなく消えてしまった。

 ただ、交渉は成功のようだ。これで、全員が助かることになるのだろう。







 


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