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神獣殺しの精霊使い  作者: 氷帝花心(門屋定規)
1章 無の精霊と少年
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第14話 王国兵

 魔法の袋なるものの存在を知ったのもあり、途中リンゴや木々を拾っては回収していると、夜が明けたのか、太陽の光が木々の隙間から差し込んできた。

 俺の両隣にはヒートと人化したリアが並んで歩いており、これからのことにについて話をしていた。




「それで、僕を助けてくれた人のことなんですが、心当りはありませんか? 出来れば今度会ったときにでもお礼を言いたいんですが」

「残念だがなあ、確かにバルを頼むと言われたけど二人ともフードをかぶっていて顔は見えかったしなあ、それに精霊を使える王国兵と言っても1000人以上いるからなあ……なにか特徴でも教えてくれれば絞り込めそうなのだが」

『なにか覚えてないの? 例えば名前とかさ』

「そうだなあ、そういえば、男のことを女はギールって呼んでました」

「ギール? それは本当か?」

「ええ、確かにそう言ってました」

「もしかしてだが、拳銃を使ってはいなかったか?」

「そうですよ。よくわかりましたね?」

『ん? もしかしてわかった?』

「ああ、おそらくだが、その人は王国騎士団、第1部隊のギール部隊長だろうな、それなら龍の子を瞬殺したのにも納得はいくし、俺に顔を伏せていたのも納得がいく。なんせ、本来なら部隊長がこんな田舎に来るなんてそうそうあることではないからな、おそらく重要な仕事途中か帰りだったんだろうな」

「部隊長? あの、部隊長ってそんなに強いんですか?」

「そうだなあ、この世界に精霊神が6人いるが、その次に強いのが王国騎士団の部隊長達だ。さっきも言ったが王国騎士団には合計5つの部隊があってだな、それぞれに部隊長がいるんだ。その中でも1番隊のギール部隊長は強くて次期精霊神候補とまで言われてる逸材だぞ」

「精霊神候補ですか、それは凄いですね、でもそうなら、ほんと何であの場所に居たんでしょうかね?」

「さあな、それはわからん、だがそれでバルは一命を取り留めたんだから、運がよかったな」

「そうですね」

『それに私にも会えたのです、バルは運がいいですね!』

「そうだね、って、そういえばさっきから気になっていたんだけどさ、ルシア、喋り方変わりすぎじゃない? 最初なんてあんなに幼稚な言葉使いだったのにさ」


 ほんと、なんでこの短時間でここまで口調が変わっているんだよ。例えるなら3歳児が一気に15歳くらいまで成長したような感じだ。あまりに変わりすぎて、違和感だ。


『言葉使いですか? これなら慣れです。私はもともとこれくらい喋れるんですよ。ただ長い年月封印されていたためか、少し忘れていたんです』

「まあ、精霊の言葉遣いは人よりも丁寧だからな、実際さっきまでがおかしかったんだよ。だから、バルはあまり考えない方がいいぞ」

「そうですか? まあ、わかりました。」


 口調が変わりすぎて不自然すぎるという訳でも無いし、むしろ人化姿に合っているな。うん、まあ細かいことはいいか。精霊はそういうものだと思っとけば。



「それで、飛行艇の場所はどこにあるんですか?」

「ああ、家から20分程度のすぐ近くだ。まあ、そんなに心配しなくてもいいぞ。どうせ、恩賞を授かるとは言っても、王、自らが出てくることなんてありえないからな」

「そうなんですか?」

「ああ、王様はご多忙な身だからな、俺たちの前になんて滅多なことでは出てこないのさ。まあ、その方が俺たちにとっても緊張しないから良いんだけどな」


 やはり、どの世界でも国のトップは簡単に平民の前には顔を見せないのか。まあ、王の顔なんて見ても何も得しないしいいか。

 それよりも、王女とかの方が気になるな。

 ルシアが人化したのが、本当に王女の姿を真似してるなら相当な美少女ということになるな。

 前の世界には王国なんて無く、ゲームや架空の話だったから、この世界に来たからというには会って話したい。

 でもなあ、王女なんてどうすれば会えるのだろうか?

 勝手に王宮に侵入しても不審者で殺されそうだし、王女クラスになると簡単に外に出てこないだろうしな。

 

「どうした、急に止まって?」

「え? ああ、すみません。考え事です」


 どうやら、考え込んでいるうちに立ち止まっていたようだ。ヒートが振り向きながら俺に訪ねてきた。


「考え事? 明日の恩賞のことか?」

「いえ、そうではなくて、どうすれば王女様に会うことが出来るのかなあと思いまして」

「王女? そうだなあ、俺ら一般市民では会うことは不可能だ。それくらい、警備がしっかりしてるからなあ、王宮は」

『なに? バルはお姫様に会いたいの? ん? 何で?』

「いや、そういう訳では無くて、王様が滅多に市民とは顔を合わせないと聞いて、どれくらいの地位の人なら会ってくれるのかなと思っただけですよ」

「ふむ、そうだなあ、まあ、最低でも王国兵の中でもS級以上の階級に在籍してないと無理だろうなあ。 言うならば、お前を助けてくれた、ギール部隊長ですら,

B級だと言えば、わかるかな?」

『なんだかなあ、王宮も昔と変わらず、一緒なんだねえ』

「へえ、あの人ですら、B級なんですか。王族に会うのは相当難しいことなんですね。あ、後もう一つ聞いてもいいですか?」

「なんだ?」

「王国兵のトップでどれくらいの階級なんですか?」

「トップか、簡単に言えば、今現在の最高階級は王国騎士団団長のSSS級だな、その次がSS級だ。今の所、S級以上は10人も居ないはずだ」

「そ、そんなに少ないんですか?」

「ああ、そうだ。それにだ、S級以上の平均年齢は60後半だ、すなわち皆高齢だ」

「へえ、ということは王族に会えるのは10人も居ないんですね」

「ああ、そういうことになるな」


 この世界の王国騎士団について知らないことだらけだが、どうやら、階級が存在しているようだ。それにしても、ギール部隊長でB級って相当上が手練れ揃いなんだろうなあ。

 まあ、家に帰るまで時間はあるし、もう少し横行騎士団について聞いてみるか。


「あの、もっと王国騎士団について教えてください」

「ああ、いいぞ。王国騎士団にはだなあ、…………」


…………

………

……



―――――――――――――――――――――――――――――――――――


王国騎士団組織図


《王国騎士団》


王族―騎士団長―第1部隊

        第2部隊

        第3部隊

        第4部隊

        第5部隊


総勢、10万人の王国兵からなる世界最大の兵団。

王の命令には忠実にがモットーである。

バルを助けた、ギールは第1部隊部隊長である。

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