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異世界からの訪問者  作者: マイティ
一年目 夏
39/39

神様?

すいません遅くなりました。

〜山本隆司 視点〜



「おはよう」


起きてリビングに行くと、女性陣が楽しそうにしゃべっていた。…あ、エリーは除く。


「おはようぅ。それじゃぁ、ご飯にしよっかぁ」


まだ朝飯もたべてなかったのか。まぁどれぐらい早く起きてたかは分からないけど、別に食べてればいいのに。


「話は戻るけど、本当に梅雨の時期って嫌になるわね。はぁ」


「その苦労はよく分からないけど、どうせならポジティブに考えたら?」


前に一度、思いついた事を返したら春香と一緒になって口撃された。曖昧な返事をした所で何か言われそうだったから、無難に話題をそらしておこう。


「例えば?」


「例えば…6月って言ったらジューンブライドとか?」


他にもあるんだろうけど、6月といわれて思いつくのは梅雨とジューンブライドだけだった。


「じゅーんぶらいど?って何ですか?」


あれ?フィオは英語でも訳せるんじゃなかったっけ?


「英語で『六月の花嫁』って言う意味よ。確か六月の英訳と神様の名前からきてるんだったっけ?」


6月の『JUNE』と神様の『JUNO』から、6月に結婚すると幸せになれるってやつ。確かに文字に出してみれば、かなり似ていると思うけど、神様の名前をもじって6月の名前にしたんじゃなければ、単なるこじつけだと思う。


「私の知ってる話と違うわねぇ。ヨーロッパで雨の振らない六月がぁ、一番結婚式を挙げてたからって聞いたわぁ。」


それは、ヨーロッパではそうなのかもしれないけど、日本では関係ない。っていうかむしろ逆の結果になるはず。


「それだと、日本でジューンブライドって言われる意味がよくわからないわね。梅雨の時期で雨の振る日が多いのに」


「そこはぁ、結婚式に関係する人がぁ頑張ったのよぉ。きっとぉ」


頑張るって何を?…いや、でも企業側からしたらそういう戦略をしててもおかしくはないのか?


「わたしは神様の名前からとったという方がいいです。そっちの方が好きです。

 でも、こっちは凄いですね。結婚の神様って少し羨ましいです」


「ま、ことあるごとにいろんな神様がいるけど、たしかに縁起がいいのは確かか」


八百万の神様がいる日本だからな。なんかの宗教にでも入ってればまた変わってくるんだろうけど、特に宗教に入っていない僕たちにとってはどれだけ神様がいても気にはならない。


「い、いろいろな神様ですか?こちらで信仰されている神様って一柱ではないんですか?」


逆にフィオたちは一神論者側だったか。宗教的な文化の違いってよく亀裂を産みやすいって聞くけど、どうしたものか。


「フィオは向こうの神様の事まだ信仰してる?」


「……信仰しているかと聞かれれば違うと答えられるんですけど、わたしたちにとってはスィウァーリア様しか神様はいませんでした」


「こっちには沢山の神様がいるわぁ。それこそ結婚の神様やぁ、恋愛の神様もいるぅ」


「長年使われた物には神様が宿るっていう、付喪神なんてのもいるわね」


歴史上の偉人を指して○○の神様なんていったりもするな。まさに八百万の神々。


「……どうすれば…………」


フィオがまた悩んでいる。そのどうすればは、どの神様を信仰すればいいのかわからないのか、考えを変える為にどうすればいいのかわからないのかそれともそれ以外か?全然分からないけど、こと日本においてはそんなに深く考える必要はないんだよな。


「フィオのすきにすればいいんだよ。どの神様を崇めても、崇めなくてもいい。他人にどうこう言う筋合いも、言われる筋合いもないんだから気楽に適当に考えて問題ない」


そうでもないと日本の各種イベントに付いていけなくなる。


「……そういうものですか?なかなかその考えになるのは、その…難しいというか……」


「そういうのも含めてフィオのすきにすればいいのよ」


「はい…」


まだ納得してないか。特に納得させるつもりもないから仕方ないんだけど。


「それじゃぁこの話は終わりねぇ。いい加減寝てる人たちをぉ起こさないとぉ」


…すっかり忘れてたけど、まだ卓弥が起きてなかった。ルイとエリーは仕方ないとして、一体何時まで寝てるんだよ。


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